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 太平洋戦争の末期、特攻隊の訓練施設になった「旧熊谷陸軍飛行学校桶川分教場跡」(埼玉県桶川市)の建物群について、桶川市は当初の姿を残して保存する方針を固めた。木造4棟のうち、少なくとも3棟について建造当時の部材を最大限活用して修復する。

 戦争遺跡の保存に取り組む団体などの全国組織「戦争遺跡保存全国ネットワーク」(事務局・長野市)によると、旧陸軍の飛行学校は三重県や千葉県、福岡県など全国約10カ所にあったが、現存する建物群は同分教場跡だけだという。

 市の説明では、同分教場は1937(昭和12)年に開校。若い飛行兵らが航空力学や飛行技術を学んだ。戦争末期の45(同20)年2月から旧陸軍の特攻隊「振武隊」の訓練施設になり、同4月に12人の特攻隊員が鹿児島・知覧の出撃基地から沖縄へ飛び立ち、多くが戦死したとされる。