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クロアチア大統領選 決選投票の見通し
12月29日 8時34分

旧ユーゴスラビアのクロアチアで大統領選挙が行われ、優勢とみられていた現職候補が過半数の票を獲得できずに来月行われる決選投票に進む見通しとなり、低迷する経済状況への国民の不満の高まりを反映する形となりました。

クロアチアで28日、任期満了に伴う5年に1度の大統領選挙が行われ、4人が立候補しました。
選挙管理委員会によりますと、開票はほぼ終わり、中道左派の与党「社会民主党」出身の現職ヨシポビッチ大統領が38%余り、最大野党で中道右派の「クロアチア民主同盟」のグラバル・キタロビッチ元外相が37%余りの票を獲得し、ほかの候補を大きく引き離しています。
しかし、両者とも当選に必要な過半数の票は確保できず、来月11日の決選投票に進む見通しとなりました。
選挙は当初、現職のヨシポビッチ大統領が優勢とみられていましたが、予想以上の苦戦を強いられており、失業率が10%台後半となるなど、去年、EU=ヨーロッパ連合に加盟したあとも経済が一向に改善しない状況に対する国民の不満の高まりを反映したものと受け止められています。
クロアチアでは、主に首相が国のかじ取りを担い、大統領の権限は外交や国防など一部に限られますが、1年後に総選挙が控えていることから、その前哨戦としても決選投票の行方が注目されています。

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