11 田舎者
後輩烏田とは同地方である。私の住んでいる地域よりも70㎞離れている。彼女もなかなかの田舎者なのだが、心は私よりも健康である。歪んでいない。私のようにひねくれてもいない。日に日に卑屈になっていく私とは全く逆の感じであるのだから、何を隠そう私の方がいっそう田舎者なのである。小物である。
彼女からは何かしら幸せそうな雰囲気が感じられる。見ているこっちも幸せになる時もある。人柄も悪くはない。良い後輩に知り合ったと思っている。
私はこの純粋な後輩が生涯幸せであることを祈る。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。