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海潮鏡 作者:田村 虎之亮

10 旅行計画Ⅰ

 旅行の準備を進めている。毎年のことである。今夏は上越方面へ向かう予定だ。あっちは涼しく、避暑には最適のことと思われる。いつもなら、ホテルの予約はしないで寝袋を使って野宿をし、ホテル代となるものは皆食費に充てていたが、寝袋だと虫がよってきたり、暑かったり寒かったりと色々寝づらい。食費も100円のパンを買うとして一日3回それを一週間続けるのだから安くはつかない。そのため私は毎度食費に困っていた。飲み物はあらかじめ大量に水を買っておけば良いが食べ物の場合は水のように2年も3年も長持ちしない。パンなんて長くても3日しか持たないので、パンの買いだめというのはできない。
 しかし、今回はホテルをあらかじめ予約しておき、食材もあらかじめ買っておいた。パンではなく、缶詰である。缶詰は大抵数年は持つので長期節約旅行にはもってこいだ。ただ缶詰だけではおかずだけとなるので、米かパンはやはり必要だ。しかし買いだめしても長持ちはしない。なので主食は現地で調達することにした。上越のほか友人のいる萩や鳥取へも寄るので、そこで買えばいい。
 と、いう考えに至ったのでまず缶詰の買い出しへ出かけた。スーパーの缶詰売り場で、鯨、馬肉。焼き鳥、カニの缶詰をそれぞれ買った。朝昼晩それぞれ1缶ずつ食べるが、一週間分を一気に買っては持ち帰るのに重たいのでまずは1日目の缶詰のみを買った。
 今回は食事と寝泊りには困らないと思われるが、なにがあるのかわからないので、もしものことを考えて無駄な買い物はしないよう心がけようと思う。
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