9 手のひらを反すと
どうやら私は同じ学校の何人かの人に嫌われているようです。私を嫌っている人に共通している点は軽音部だということぐらいです。なぜ軽音部に嫌われているのかは全く見当がつきませんが、私が何かしたのだと思います。嫌われるのは別に構いません。気に入らないのは、それを私に言わず私にわかる範囲でコソコソ私を叩いている、ということです。叩くんだったら、絶対に私にわからないところで叩けばいいのに、なぜ私の分かるところでコソコソするのかが理解できません。卑怯だ。
しかし、人と言うのはこうも変わるものですね。嫌っていった人たちは、最初は親しげにしてきたのに、2,3か月経つと手のひらを返したかのごとく私を避けていった。なにが彼らをそうさせたのでしょう。全くわかりません。慣れというものでしょうか。しかし、私や私を慕ってくださる数少ない友人、後輩とは長い付き合いの方もいますが、彼らのように手のひらを返された覚えは全くありません。人それぞれだからでしょうか。どうも、この手のことは分かりません。
私は絶望しました。仲良くなろうと思い接してきたつもりが、このような結果になるとは、あまりにも悲しい限りです。所詮、その程度の奴等だったということでしょうか。
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