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【スポーツ】<首都スポ>日大藤沢のFW田場が3戦連発 開志学園戦で全3得点に絡む活躍2015年1月4日 紙面から
◇サッカー高校選手権<第4日・3回戦>日大藤沢のマラドーナがまたまた決めた。サッカーの第93回全国高校選手権は3日、各地で3回戦8試合を行い、関東勢では日大藤沢(神奈川)、流通経大柏(千葉)、前橋育英(群馬)が5日の準々決勝に駒を進めた。日大藤沢はFW田場ディエゴ(3年)とFW中村恒貴(3年)がともに3試合連続ゴールを挙げるなど、3−0で開志学園(新潟)に快勝し、同校過去最高成績に並ぶ1999年度以来の8強入りを果たした。水橋(富山)に1−0で勝った流通経済大柏は10年大会以来、山梨学院大付にPK勝ちした前橋育英は08年大会以来の8強入りとなった。 同じ名前の本家マラドーナをほうふつさせるドリブル突破だった。 前半22分、右でボールを持ったFW田場は軽く左右にフェイントをかけ、あっさりと相手2人をかわすと、さらに1人を抜き去る。3人抜きから中央で待つMF中村に右足で優しいラストパスを送った。 中村の3戦連続ゴールをお膳立てすると、「チーム内のライバル」とお互いを意識する田場も負けていない。2−0の同40分、右からクロスをもらうと、GKに背を向けた後、ターンして右足でゴールに突き刺した。この日はチーム2点目のMF佐藤のゴールもアシストと全3得点に絡む活躍。大会得点王争いでも同僚・中村とともにトップに立った。 「波のある人なんですけど、今日は絶好調です。何かサラサラと抜けていく」と田場。準々決勝で対戦する静岡学園の川口監督も試合を観戦後、「あの10番のドリブルを止めないといけない」と最重要課題に田場対策を挙げるほど、切れのある動きだった。 ここまでの道のりは平たんではなかった。佐藤監督はプレーにむらがあり、やや独りよがりのプレーが目立つ田場にあえて厳しく接し、エースとしての自覚を促し、周囲を生かすことの大切さを説いた。 昨夏の神奈川県リーグ戦では警告累積で次戦の出場がないからと練習で手を抜いていた田場を「やる気ないなら帰れ」と突き放す。自分勝手なドリブルで「1試合3回(ボールを)取られたら交代」と独自のルールを課した。「今思えば理解できる。チームのためにプレーして勝ちたい」と田場。2回戦に続きキャプテンマークを再びその腕に巻かせたのもその一貫だった。 次戦の静岡学園とは現チームになってからの練習試合で2勝1敗。だが、油断やおごりはひとかけらもない。田場は試合後、「だからって絶対うぬぼれるな」と声を掛け、イレブンを引き締めた。 (荒川敬則) ◇ 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」面がトーチュウに誕生。連日、最終面で展開中 PR情報
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