2014年の秋ごろから、海外文学まわりでおもしろい動きがあった。「海外文学が読まれなくなって翻訳されにくくなっている」というTwitterのつぶやきを発端として、「はじめての海外文学フェア」がうまれたり、クラウドファンディングで日本翻訳大賞がうまれたり。
なにより驚いたのが、これらの記事やまとめがどれも100以上ものブックマークがつき、Twitterで1000回以上も言及されたことだ。Twitter上でこれほど「海外文学」という文字が毎日毎分、流れていた年ははじめてなのではないだろうか。
- 海外文学を愛する書店員が考えた「海外文学が売れないのは値段の問題では?」 - Togetterまとめ
- 書店員「海外文学が売れないのは値段の問題?」出版社「お返事します」 - Togetterまとめ
- なぜ海外文学は売れないのか? もうすぐ絶滅するという海外文学について - キリキリソテーにうってつけの日
ガイブン原野を歩こうとして、ベスト荒野でエペペする
だが、海外文学原野はとにかく地図が見づらい。「面白い」「古典」「話題になっている」という定性的な物差しはたくさんあるけれど、それだけで歩くにはあまりにタイトルの数が多すぎる。
さらに「面白い」の基準は人それぞれなので、リストは無数にある。ほんのり海外文学に興味はあるけれど、どの羅針盤を使えばいいのかわからない人が「とりあえず海外文学ベストならまちがいないのでは」とベスト荒野に向かい、アチャス&エペペする姿を何度も目撃してきた。
「世界最高の小説100册」を分類してみた
というわけで、ノルウェー・ブック・クラブが2002年に公表した「世界最高の小説100」を「値段」「ページ数(読了までの長さ)」「入手可能さ」という定量的な指標で分類してみた。本リストを選んだのは、おそらく日本で最もブックマークがついている海外文学ベスト100のリストだからだ。
お金がないけれど時間がある学生は「値段」を見ればいいし、ふだん本をあまり読まないのでいきなり長いものはつらいという人は「かかる時間」を基準にして選べばいい。宵越しの金は持たないからとにかく面白いものを、という快楽主義者は私の独断による一言を眺めつつ題名の格好よさで選んでみてもいいだろう。
ようは、その時の気分にあった指標をてきとうに選べばいい。必要なのは、多様な指標とそれに沿った分類、選択肢を増やすことなのだ。
表記の基準
- 出身国:言語 |値段 | ページ数 | 入手可能さ | 翻訳の年代|
書籍データはAmazon.co.jpのカタログに準拠。複数社から翻訳が出ているものについては、総合評価が最も高いものを選んでいるが、あまりにも批判が多く問題があると思われるものについては除外して次点を採用している(理由については各コメント参照)。
値段
- A:1000円未満
- B:1001-2000円
- C:2001-4000円
- D:4000円以上
分量
- A:300ページ以下
- B:301-600ページ
- C:601-1000ページ
- D:1001ページ以上
書物の重量や厚さはけっこう重要だ。『重力の虹』の重力ぶりを見てほしい。出版社ごとに異なるが、文庫が1ページあたりだいたい600-700文字、ハードカバーが平均700〜900文字。300ページ以下だとかなり薄く、1冊の分量が500ページを超えると「おお重力」とちょっと思うぐらい。
入手可能さ
- A:文庫で入手可能
- B:ハードカバーで入手可能
- C:翻訳はあるが入手できない(絶版)
- D:未邦訳
2015年1月1日現在。在庫がなくなったら、出版社と復刊ドットコムの前で復刊祈願の踊りを踊ってください。
翻訳の新しさ
- A:21世紀以降
- B:1976-1999年代
- C:1950-1975年代
- D:1949年以前
多くの人が「翻訳が読みにくい」といって挫折するので翻訳の質はとても重要なのだが、この評価はとても難しいうえに好みの問題になる。新しければいいというものではない。ただ日本語は生き物だから、現代語に近いほうがハードルが低いのは確かなので、定量的指標として「初訳で発行された翻訳年」をまとめた。初訳年なので刊行年とはずれている場合がある。「改稿した」という情報がある場合は、初訳年と改稿年を併記。同年代で複数の翻訳がある場合は、独断で名訳と思う方を推薦した。
さてお待たせしました、本編です。
文庫1冊で読める作品
まずはここから。『自負と偏見』『城』『ハムレット』などの定番から『不穏の書、断章』『ペドロ・パラモ』『血の婚礼』などほかに比べれば地味だが良い作品までそろっている。個人的にはエドガー・アラン・ポー作品(特にゴシックもの)は導入としていちおし。
チヌア・アチェベ『崩れゆく絆』
- ナイジェリア:英語 | 値段:B | ページ数:B | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:B |
- 作者: チヌアアチェベ,Chinua Achebe,粟飯原文子
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2013/12/05
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (9件) を見る
アチェベは不思議なバランス感覚を持つ作家だ。コンラッド『闇の奥』をはじめとしたヨーロッパ文学が、一方的にアフリカを未開の社会、ヨーロッパの被害者として描くことを痛烈に批判し、「アフリカ人から見たアフリカ」を描こうとした一方で、アチェベ自身はキリスト教に改宗した裕福な家のうまれであった。アフリカである、しかしヨーロッパでもある、という生い立ちの国境線を刀の上を歩くように渡りきったのが『崩れゆく絆』である。主人公の男が脳みそ筋肉のマッチョ男で大変うんざりさせられるのだが、自信がない男が偽りのプライドに固執し、折られ、瓦解する様子を強烈に描いている。自信がないから他人とのあいだに壁を張り、弱さを見られたくないから攻撃的になる男性たちにはぜひ読んで崩れ落ちていただきたい。
ジェーン・オースティン『高慢と偏見』
- イギリス:英語 | 値段:A | ページ数:C | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:A |
- 作者: ジェインオースティン,Jane Austen,小山太一
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2014/06/27
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (1件) を見る
ツンデレ紳士淑女大国のイギリスが誇る、ツンデレ恋愛文学の金字塔。英国に住む女性陣がアフタヌーン・ティーをたしなみながら、いかにミスター・ダーシーが素敵かをえんえんに語り続ける姿にはつくづく驚嘆させられる。とにかくエリザベスがかわいい(自負と偏見)し、ダーシーがいきなりツンをかなぐり捨ててデレにつっぱしるところも大変に萌える。
古典中の古典なだけあり、日本では現在8つの翻訳が手に入る。ここ20年ぐらいのあいだに出て、新刊書店で買える翻訳をさらりと比較してみた。
- 中野好夫訳(新潮文庫):長く新潮文庫の定番として親しまれてきた。2014年に小山太一訳が採用され、絶版となった。英国貴族らしさはあるが語尾にやたら「ですよねえ」などと伸びる。エリザベスのはねっかえりぶりがけっこう高め。
- 小山太一訳(新潮文庫):中野好夫訳にかわり、2014年から新潮文庫に入った。ここに挙げた4訳の中ではいちばん現代語らしい。
- 中野康司訳(ちくま文庫):オースティンのすばらしい人物描写と英国貴族の雰囲気が最もよく出ていると思うのが、この中野康司訳。エリザベスとダーシーの語りぶりはいちばん好きだが、ちくま文庫(高い)で2冊なので2000円以上かかる。
- 阿部知二訳(河出文庫):2006年に新装版として出たが、もとは1968年の翻訳。エリザベスのお嬢さん度が高め。
- 小尾芙佐訳(古典新訳文庫):こちらも新訳だが、同時期の小山訳とは異なり、やや古典的。「なのよ」「そうだわ」など、いまの女性たちがあまり使わない会話表現が多い。英国貴族らしさはあるが、エリザベスのはねっかえりぶりと勢いがそがれている印象。エリザベスはもっとかわいいんだ!(自負と偏見)
というわけで、宵越しの金を持たない快楽主義者はちくま文庫の中野康司訳(1052円×2冊)、新しい翻訳を読みたい人は新潮文庫の小山太一訳、お嬢さん度高めの英国貴族を堪能したいなら河出文庫の阿部知二訳を。小尾訳は個人的に好きではないが、それはわたしが元気なエリザベスが好きだからなので、本屋で実際にエリザベスとダーシーの会話(ここ重要)を読み比べて、いちばんときめく会話を選んでほしい。
オノレ・ド・バルザック『ゴリオ爺さん』
- フランス:フランス語 | 値段:A | ページ数:C | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:C |
- 作者: バルザック,平岡篤頼
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1972/05/02
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 39回
- この商品を含むブログ (25件) を見る
エミリ・ブロンテ『嵐が丘』
- イギリス:英語 | 値段:B | ページ数:C | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:A |
- 作者: エミリー・ブロンテ,河島弘美
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2004/02/17
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 11回
- この商品を含むブログ (26件) を見る
アルベール・カミュ『異邦人』
- アルジェリア:フランス語 | 値段:A | ページ数:A | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:C |
- 作者: カミュ,窪田啓作
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1963/07/02
- メディア: ペーパーバック
- 購入: 21人 クリック: 167回
- この商品を含むブログ (410件) を見る
フランツ・カフカ『審判』
- チェコ:ドイツ語 | 値段:A | ページ数:B | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:B |
- 作者: フランツカフカ,Franz Kafka,池内紀
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2006/05
- メディア: 新書
- クリック: 21回
- この商品を含むブログ (34件) を見る
フランツ・カフカ『城』
- チェコ:ドイツ語 | 値段:B | ページ数:B | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:A |
- 作者: フランツカフカ,Franz Kafka,池内紀
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2006/06
- メディア: 新書
- 購入: 1人 クリック: 20回
- この商品を含むブログ (41件) を見る
文庫版では新潮文庫と白水社uブックスが手に入りやすいが、翻訳の新しさを考慮してこちらを推薦。値段は新潮社版の方が700円ほど安い。『城』は未完なので、すこしでもすっきりした読後感を残したいなら(カフカにそんな作品は皆無だが)、まずは『審判』を。ブラックユーモアに笑いたいなら『城』からどうぞ。りんごを背中にめりこませたやっかい者ニートの気分になりたいなら『変身』をおすすめする。
フアン・ルルフォ『ペドロ・パラモ』
- メキシコ:スペイン語 | 値段:A | ページ数:A | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:B |
- 作者: フアン・ルルフォ,杉山晃,増田義郎
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1992/10/16
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 41回
- この商品を含むブログ (79件) を見る
フェルナンド・ペソア『不穏の書、断章』
- 作者: フェルナンド・ペソア,澤田直
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2013/01/12
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 5回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
エドガー・アラン・ポー『エドガー・アラン・ポー全作品』
- アメリカ:英語 | 値段:A | ページ数:A | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:A |
- 作者: ポオ,八木敏雄
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2006/04/14
- メディア: 文庫
- クリック: 11回
- この商品を含むブログ (24件) を見る
ここではじめてオールAが出たが、ああポーか、それならばしょうがない、と首肯する。そう、ポーなのだ。薄暗く不気味な重低音を響かせながらじわじわとクレッシェンドをかけ、最後の一文で銃声を響かせ息の根をとめにかかる短編の名手。ホーンテッドマンションの舞踏会で旋回するドレスとタキシードの影のように、ポーの作品はわたしたちの日常をあっというまに黒と赤と霧色に塗りこめていく。翻訳はあまりにも数が多いが、入手しやすくておすすめできる訳者は、丸谷才一(中公文庫)、西崎憲(ちくま文庫)、八木敏雄(岩波文庫)。最も新しい巽孝之訳(新潮文庫)は「ゴシック編」「ミステリ編」と分かれていてわかりやすく、かつ表紙がかわいいので表紙買いしてもいいかもしれない。「アッシャー家の崩壊」はなんど読んでも最高だ。
ホルヘ・ルイス・ボルヘス『伝奇集』
- アルゼンチン:スペイン語 | 値段:A | ページ数:A | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:B |
- 作者: J.L.ボルヘス,鼓直
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1993/11/16
- メディア: 文庫
- 購入: 32人 クリック: 158回
- この商品を含むブログ (161件) を見る
ヴァージニア・ウルフ『ダロウェイ夫人』
- イギリス:英語 | 値段:A | ページ数:B | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:B |
- 作者: ヴァージニアウルフ,Virginia Woolf,丹治愛
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/08
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 28回
- この商品を含むブログ (23件) を見る
『ダロウェイ夫人』最新訳は2010年の土屋政雄訳(古典新訳文庫)。土屋訳は原文にある「他者」の声を一人称で統一しすぎているので、集英社版を選んだ。
ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』
- イギリス:英語 | 値段:B | ページ数:B | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:A |
- 作者: ヴァージニアウルフ,Virginia Woolf,御輿哲也
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2004/12/16
- メディア: 文庫
- 購入: 5人 クリック: 79回
- この商品を含むブログ (69件) を見る
ヘミングウェイ『老人と海』
- アメリカ:英語 | 値段:A | ページ数:A | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:C |
- 作者: ヘミングウェイ,福田恆存
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/05
- メディア: 文庫
- 購入: 23人 クリック: 184回
- この商品を含むブログ (219件) を見る
イプセン『人形の家』
- 作者: イプセン,原千代海
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1996/05/16
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 17回
- この商品を含むブログ (33件) を見る
旧約聖書『ヨブ記』
- ヘブライ語 | 値段:A | ページ数:A | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:C |
- 作者: 関根正雄
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1971/06/16
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 14回
- この商品を含むブログ (43件) を見る
川端康成『山の音』
- 日本:日本語 | 値段:A | ページ数:B | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:- |
- 作者: 川端康成
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1957/04/17
- メディア: 文庫
- 購入: 4人 クリック: 77回
- この商品を含むブログ (52件) を見る
ウラジミール・ナボコフ『ロリータ』
- ロシア:英語 | 値段:A | ページ数:C | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:A |
- 作者: ウラジーミルナボコフ,若島正
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/10/30
- メディア: 文庫
- 購入: 19人 クリック: 941回
- この商品を含むブログ (317件) を見る
ジョージ・オーウェル『1984年』
- アメリカ:英語 | 値段:A | ページ数:B | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:C |
- 作者: ジョージ・オーウェル,高橋和久
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/07/18
- メディア: 文庫
- 購入: 38人 クリック: 329回
- この商品を含むブログ (323件) を見る
ウィリアム・シェイクスピア『ハムレット』
- イギリス:英語 | 値段:A | ページ数:A | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:B |
- 作者: W.シェイクスピア,William Shakespeare,松岡和子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1996/01
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 24回
- この商品を含むブログ (32件) を見る
シェイクスピア全集 (〔23〕) (白水Uブックス (23))
- 作者: ウィリアム・シェイクスピア,小田島雄志
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 1983/01
- メディア: 新書
- 購入: 7人 クリック: 74回
- この商品を含むブログ (18件) を見る
ハリウッド映画が絶対に許さないであろう主人公、それがハムレット王子である。彼は行動しない。迷う。独り言を言いながらさまよう。自分を気づかう女の優しさを笑う。すべては復讐のためだが、それすら果たさない。彼が正気なのか狂気なのかすらわからないまま、読者は怒濤の最終場面へと引きずりこまれる。「行け! 行ってしまえ尼寺へ!」連打とか、なんなんだあの男はもう。
翻訳についてはあまりにも膨大な議論があるので割愛するが、新刊で手に入る訳書のうちおすすめは以下の3つ。個人的には小田島訳か松岡訳がおすすめ。
- 福田恒存訳(新潮社):新潮社文庫にはいって長いので、おそらく最も多くの人が読んだであろう訳。「したもう」「しれぬ」などやや古典的で時代劇らしい言葉づかいが特徴。
- 小田島雄志訳(白水社):軽快なリズムとユーモアが特徴。英語の言葉遊びを「日本語の言葉遊び」になおしているため、「あまりにも違いすぎる」との批判もあるが、シェイクスピアを読んで「楽しい」と思ったのは小田島訳が最初だった。
- 松岡和子訳(筑摩書房) :前者ふたりからすれば知名度は劣るが、役者が劇で口にする「台詞」としてのシェイクスピアを目指す良訳。演劇の稽古場に同席し、役者たちとともに一緒に訳をなんども練りなおしているというだけあり、口にのせた時の響きがよい。
- 『ハムレット』ウィリアム・シェイクスピア - キリキリソテーにうってつけの日
ウィリアム・シェイクスピア『オセロー』
- イギリス:英語 | 値段:A | ページ数:A | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:B |
- 作者: ウィリアムシェイクスピア,松岡和子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/04
- メディア: 文庫
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (28件) を見る
シェイクスピア全集 (〔27〕) (白水Uブックス (27))
- 作者: ウィリアム・シェイクスピア,小田島雄志
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 1983/01
- メディア: 新書
- クリック: 7回
- この商品を含むブログ (13件) を見る
ソポクレス『オイディプス王』
- ギリシア:ギリシア語 | 値段:A | ページ数:A | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:C |
- 作者: ソポクレス,藤沢令夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1967/09/16
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 29回
- この商品を含むブログ (73件) を見る
ホイットマン『草の葉』
- アメリカ:英語 | 値段:A | ページ数:A | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:A |
おれにはアメリカの歌声が聴こえる―草の葉(抄) (光文社古典新訳文庫)
- 作者: ウォルトホイットマン,Walt Whitman,飯野友幸
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/06
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 23回
- この商品を含むブログ (18件) を見る
ジョナサン=スウィフト『ガリヴァー旅行記』
- アイルランド:英語 | 値段:B | ページ数:B | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:B |
- 作者: スウィフト,Jonathan Swift,平井正穂
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1980/10/16
- メディア: 文庫
- 購入: 4人 クリック: 35回
- この商品を含むブログ (49件) を見る
マーク・トウェイン『ハックルベリイ・フィンの冒険』
- アメリカ:英語 | 値段:A | ページ数:B | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:C |
- 作者: マーク・トウェイン,Mark Twain,村岡花子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1959/03/10
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 20回
- この商品を含むブログ (20件) を見る
アントン・チェーホフ『チェーホフ全作品』
- ロシア:ロシア語 | 値段:A | ページ数:A | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:C |
- 作者: チェーホフ,神西清
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1967/09/27
- メディア: 文庫
- クリック: 22回
- この商品を含むブログ (34件) を見る
- 作者: チェーホフ,神西清
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1967/09/01
- メディア: 文庫
- 購入: 5人 クリック: 38回
- この商品を含むブログ (41件) を見る
- 作者: チェーホフ,小笠原豊樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1970/11/30
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 15回
- この商品を含むブログ (28件) を見る
レフ・トルストイ『イワンの馬鹿』
- ロシア:ロシア語 | 値段:A | ページ数:A | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:C |
- 作者: トルストイ,中村白葉
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1966/01
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 36回
- この商品を含むブログ (32件) を見る
アストリッド・リンドグレーン『長くつ下のピッピ』
- 作者: アストリッド・リンドグレーン,桜井誠,大塚勇三
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/06/16
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 33回
- この商品を含むブログ (49件) を見る
ガルシーア ロルカ『血の婚礼』
- スペイン:スペイン語 | 値段:A | ページ数:B | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:B |
- 作者: ガルシーアロルカ,Federico Garc´ia Lorca,牛島信明
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1992/07/16
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 15回
- この商品を含むブログ (13件) を見る
トニ・モリスン『ビラヴド』
- アメリカ:英語| 値段:A | ページ数:B | 入手可能さ:B | 翻訳の新しさ:B |
- 作者: トニモリスン,Toni Morrison,吉田廸子
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1998/12
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 23回
- この商品を含むブログ (12件) を見る
鲁迅『狂人日記』
- 中国:中国語 | 値段:A | ページ数:A | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:B |
- 作者: 魯迅,竹内好
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1981/02
- メディア: 文庫
- 購入: 5人 クリック: 56回
- この商品を含むブログ (52件) を見る
エウリピデウス『王女メディア』
- ギリシア:ギリシア語| 値段:A | ページ数:B | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:C |
- 作者: エウリピデス,松平千秋
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1986/03
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 4回
- この商品を含むブログ (10件) を見る
カーリダーサ『シャクンタラー姫』
- インド:サンスクリット語| 値段:A | ページ数:A | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:B |
- 作者: カーリダーサ,辻直四郎
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1977/08/16
- メディア: 文庫
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
『ギルガメシュ叙事詩』
- メソポタミア:シュメール語 | 値段:A | ページ数:A | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:B(初訳は1965年) |
- 作者: 矢島文夫
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1998/02
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 35回
- この商品を含むブログ (28件) を見る
文庫2冊以上で読める作品
これぞ名作といわんばかりの長編が名を連ねる。いろいろ迷うならまず『ドン・キホーテ』を読もう。そのあとはラブレーで大笑いし、ドストエフスキーで長台詞に酔い、プルーストでとどめを刺されるのだ。甘美。
マルセル・プルースト『失われた時を求めて』
- フランス:フランス語 | 値段:D | ページ数:D | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:A |
失われた時を求めて〈1〉第一篇「スワン家のほうへ1」 (光文社古典新訳文庫)
- 作者: マルセルプルースト,Marcel Proust,高遠弘美
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2010/09/09
- メディア: 文庫
- 購入: 8人 クリック: 67回
- この商品を含むブログ (24件) を見る
失われた時を求めて(1)――スワン家のほうへI (岩波文庫)
- 作者: プルースト,吉川一義
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2010/11/17
- メディア: 文庫
- 購入: 6人 クリック: 67回
- この商品を含むブログ (24件) を見る
訳は、いまも刊行中の高遠弘美訳(光文社古典新訳文庫)がいちおし。
- 井上究一郎訳(ちくま文庫):1973-1988年の翻訳。完訳だが絶版。
- 鈴木道彦訳(集英社文庫):1996-2001年の翻訳。完訳で新刊購入できる。
- 高遠弘美訳(光文社古典新訳文庫):2010年-刊行中。第1巻のかなりの部分を割いて訳者が書いた「読書ガイド」がよい。
- 吉川一義訳(岩波文庫):2010年-刊行中。詳細な編注や地図など、こまやかな配慮が行き届いている。
岩波文庫の吉川一義訳もすばらしいと評判なのだが、持っていないので比較できなかった。高遠訳と吉川訳は刊行中なので、もし一気に読みたいなら井上訳か鈴木訳を。鈴木版を持っていたところ井上訳を勧められたので買ってみたが、たしかに井上訳のほうが好みだった(ただし井上訳は絶版)。個人的には、高遠訳&吉川訳>井上訳>鈴木訳の順でおすすめ。
セルバンテス『ドン・キホーテ』
- スペイン:スペイン語| 値段:D | ページ数:D | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:B |
- 作者: セルバンテス,Cervantes,牛島信明
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2001/01/16
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 130回
- この商品を含むブログ (52件) を見る
自分の部屋と頭の中では、わたしたちはいつでも無敵である。やればできるけどやらないだけだし、愛されるヒーローだしお姫様だ。さてこの容赦ない世界に出たとき、われわれにはいくつかの選択肢がある。打ちのめされて死ぬか、打ちのめされて泥まみれになりながら這い上がるか、鎮痛剤を飲んで平気なふりをするか、家の庭に出て「外に出たことにする」か、すぐにとってかえして篭城するか。われらがドン・キホーテは「部屋を背負いながら外に出る」という無茶苦茶なことをやってのけた。彼はいくら世界にたこ殴りにされても、強烈な妄想力に支えられた「おれはヒーロー」という信念を捨てない。彼はたこ殴りにされながら、世界をたこ殴りにする夢を見る。ただもう唖然としすぎて、最終巻まで一気に読まずにはいられなかった。
『まどマギ』が好きな人は読んで死ぬといい。ブッツァーティ『タタール人の砂漠』とともに摂取すると、人生の無意味過多になって致命傷になるのでお気をつけください。
ボッカッチョ『デカメロン』
- イタリア:イタリア語 | 値段:C | ページ数:C | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:B |
- 作者: ジョヴァンニ・ボッカッチョ,河島英昭
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1999/05/10
- メディア: 文庫
- クリック: 17回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
つい2年前の2012年、7000円級の新訳『デカメロン』が河出書房新社から出てびっくりしたが、装丁は抜群に7000円版が格好いい(ボッティッチェリの作品を使っている)。まずは文庫で2冊が妥当だろう。紹介したのは講談社版の2冊。筑摩書房版は3冊だがKindleで読める。
セリーヌ『夜の果てへの旅』
- フランス:フランス語 | 値段:B | ページ数:C | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:B |
- 作者: セリーヌ,Louis‐Ferdinand C´eline,生田耕作
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2003/12
- メディア: 文庫
- 購入: 11人 クリック: 224回
- この商品を含むブログ (73件) を見る
ジェフリー・チョーサー『カンタベリー物語』
- イギリス:英語 | 値段:C | ページ数:D | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:B |
- 作者: チョーサー,Geoffrey Chaucer,桝井迪夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1995/01/17
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 11回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
ユーモアは15世紀ごろから英国のお家芸だったようだ。カンタベリー寺院にお参りする敬虔な巡礼者たちが旅の退屈をまぎらわすために、とっておきの話を持ち寄る、イギリス版すべらない話。皆ゆるゆるで、寄進された屁を13等分するとか、浮気をするためにノアの洪水を予言するとか、すがすがしいほどにくだらない。すべての男たちを精神去勢させるカンタベリーの最終兵器、バースの女房の話はすごかった。
ダンテ『神曲』
- イタリア:イタリア語 | 値段:C | ページ数:D | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:A |
- 作者: ダンテ,平川祐弘
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2008/11/04
- メディア: 文庫
- 購入: 7人 クリック: 57回
- この商品を含むブログ (59件) を見る
もともと、やたら難解そうな古いキリスト教にしばられた作品を今さら読む気などなかった。この考えを改めたのは、ボルヘスが『神曲』に惚れ抜いていたからだった。あいにく私はフィレンツェの知識もキリスト教の知識もほとんどないから、書いてあることの8割はわからなかったが、確かにこの作品は圧倒的であり唯一無二だった。主人公のダンテは、初恋の愛しい女ベアトリーチェに会うために猛烈な地獄煉獄クエストをこなし、やっと彼女に会えたと喜ぶまもなく「このていたらく!」と罵られる。ベアトリーチェは炎に包まれた女神のようで、男が望む女神のような女性像ではない。彼女は彼を受け入れない。それでも彼女に会うために、魔術師は3つの世界を神もろとも構築した。まったく個人的なことのために世界も周囲も巻きこんで大伽藍を構築するこの狂気を、ボルヘスは愛したのかもしれない。彼もまた、個人的な望みのために無限を構築しようとしたのだから。
韻文で書かれているため多くの翻訳は韻文調だが、河出の平川版は口語体で翻訳されている。訳注も豊富。初訳は1966年だが、2008年に改訳しているため、「翻訳の新しさ:A」とした。
ディケンズ『大いなる遺産』
- イギリス:英語 | 値段:B | ページ数:C | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:D |
- 作者: ディケンズ,山西英一
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1951/11/01
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 18回
- この商品を含むブログ (24件) を見る
ドストエフスキー『罪と罰』
- ロシア:ロシア語 | 値段:B | ページ数:D | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:C |
- 作者: ドストエフスキー,工藤精一郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1987/06/09
- メディア: 文庫
- 購入: 10人 クリック: 197回
- この商品を含むブログ (204件) を見る
- 作者: ドストエフスキー,江川卓
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2014/12/18
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
- 作者: ドストエフスキー,米川正夫
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/11/22
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 6回
- この商品を含むブログ (12件) を見る
ロシア文学は20世紀の翻訳者たちに恵まれている。研究者レベルでの評価はもちろん異なるのだろうが、読者としてのわたしはどの人の翻訳も好き。どの訳書を選ぶかは好みの問題になる。ただし亀山訳は別で、これだけはあまりおすすめしない。
- 江川卓訳(岩波文庫):初訳は1966年。1999年に改訳。全3巻。
- 工藤精一郎訳(新潮文庫):1961年訳。全2巻。
- 米川正夫訳(角川文庫):初訳は1935年。2008年に改訳。もともとは新潮文庫にはいっていたが、新潮文庫が工藤訳になったため、角川文庫から出るようになった。全2巻。
- 亀山郁夫役(光文社古典新訳文庫):古典新訳文庫シリーズのうち最も批判が巻き起こった翻訳のひとつ。多くの人を挫折させてきたロシア文学の「本名・あだ名」を撤廃して呼び名を統一したのは編集方針だろうが、それ以前に文章を変えすぎているという指摘が巻き起こった。
- 『罪と罰』ドストエフスキー - キリキリソテーにうってつけの日
ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』
- ロシア:ロシア語 | 値段:C | ページ数:D | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:B |
- 作者: ドストエフスキー,原卓也
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1978/07/20
- メディア: 文庫
- 購入: 43人 クリック: 1,142回
- この商品を含むブログ (313件) を見る
新潮文庫の原卓也訳は全3巻(1978年)、岩波文庫の米川正夫訳は全4巻(1957年)。どちらも名訳者なのでお好きな方を。値段は新潮版が1000円ほど安い。
ドストエフスキー『白痴』
- ロシア:ロシア語 | 値段:C | ページ数:D | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:A |
- 作者: ドストエフスキー,望月哲男
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2010/07/02
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 11回
- この商品を含むブログ (14件) を見る
手に入りやすいのは木村浩訳(新潮社版、1969年、全2巻)と望月哲男訳(河出書房新社版、2010年、全3巻)。値段は新潮社版の方が安いが、2010年という新しい翻訳は魅力で評判もよいので、私は望月訳を積んでいる。
ウィリアム・フォークナー『響きと怒り』
- アメリカ:英語 | 値段:B | ページ数:C | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:A |
- 作者: フォークナー,Faulkner,平石貴樹,新納卓也
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2007/01/16
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 25回
- この商品を含むブログ (29件) を見る
ギュスターヴ・フローベール『感情教育』
- フランス:フランス語 | 値段:C | ページ数:B | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:A|
- 作者: フローベール,太田浩一
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2014/10/09
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (2件) を見る
ホメロス『イリアス』
- ギリシア:古代ギリシア語 | 値段:C | ページ数:C | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:B |
- 作者: ホメロス,Homeros,松平千秋
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1992/09/16
- メディア: 文庫
- 購入: 11人 クリック: 53回
- この商品を含むブログ (54件) を見る
ホメロス『オデュッセイア』
- ギリシア:古代ギリシア語 | 値段:B | ページ数:C | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:B |
- 作者: ホメロス,松平千秋
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1994/09/16
- メディア: 文庫
- 購入: 11人 クリック: 68回
- この商品を含むブログ (71件) を見る
オウィディウス『変身物語』
- ギリシア:ギリシア語 | 値段:B | ページ数:C | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:B |
- 作者: オウィディウス,Publius Ovidius Naso,中村善也
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1981/09/16
- メディア: 文庫
- 購入: 5人 クリック: 20回
- この商品を含むブログ (27件) を見る
スタンダール『赤と黒』
- フランス:フランス語 | 値段:B | ページ数:C | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:C |
- 作者: スタンダール,小林正
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1957/02/27
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 31回
- この商品を含むブログ (55件) を見る
レフ・トルストイ『戦争と平和』
- ロシア:ロシア語 | 値段:D | ページ数:D | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:A(初訳は1972年) |
- 作者: トルストイ,工藤精一郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/08
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 50回
- この商品を含むブログ (28件) を見る
レフ・トルストイ『アンナ・カレーニナ』
- ロシア:ロシア語 | 値段:C | ページ数:D | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:B |
- 作者: トルストイ,中村融
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1989/11/16
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 6回
- この商品を含むブログ (14件) を見る
『千夜一夜物語』
- イスラム世界:古代ペルシア語 | 値段:D | ページ数:D | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:C |
バートン版 千夜一夜物語 第1巻 シャーラザットの初夜 (ちくま文庫)
- 作者: 古沢岩美,大場正史
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2003/10/13
- メディア: 文庫
- 購入: 13人 クリック: 232回
- この商品を含むブログ (20件) を見る
ヴァールミーキ『ラーマーヤナ』
- インド:サンスクリット語 | 値段:B | ページ数:B | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:C |
ラーマーヤナ―インド古典物語 (上) (レグルス文庫 (1))
- 作者: 河田清史
- 出版社/メーカー: 第三文明社
- 発売日: 1971/06/05
- メディア: 新書
- 購入: 3人 クリック: 12回
- この商品を含むブログ (11件) を見る
- 作者: 上村勝彦
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2003/01
- メディア: 文庫
- 購入: 6人 クリック: 22回
- この商品を含むブログ (15件) を見る
ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』
- アイルランド:英語 | 値段:D | ページ数:D | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:B(初訳は1964年) |
- 作者: ジェイムズ・ジョイス,高松雄一,丸谷才一,永川玲二
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2003/09
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 35回
- この商品を含むブログ (66件) を見る
フランソワ・ラブレー『ガルガンチュワ物語』『パンタグリュエル物語』
- フランス:フランス語 | 値段:D | ページ数:D | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:A |
ガルガンチュア―ガルガンチュアとパンタグリュエル〈1〉 (ちくま文庫)
- 作者: フランソワラブレー,Francois Rabeleis,宮下志朗
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2005/01
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 45回
- この商品を含むブログ (34件) を見る
紫式部『源氏物語』
- 日本:日本語 | 値段:D | ページ数:D | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:C |
- 作者: 紫式部,玉上琢弥
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1964/05
- メディア: 文庫
- 購入: 5人 クリック: 29回
- この商品を含むブログ (21件) を見る
- 作者: 大和和紀
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/09/28
- メディア: Kindle版
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
トーマス・マン『ブッデンブローク家の人びと』
- ドイツ:ドイツ語 | 値段:C | ページ数:D | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:C |
- 作者: トーマスマン,Thomas Mann,望月市恵
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1969/09/16
- メディア: 文庫
- クリック: 7回
- この商品を含むブログ (25件) を見る
ハーマン・メルヴィル『白鯨』
- アメリカ:英語 | 値段:C | ページ数:D | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:A |
- 作者: ハーマン・メルヴィル,八木敏雄
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2004/08/19
- メディア: 文庫
- 購入: 4人 クリック: 148回
- この商品を含むブログ (63件) を見る
- 作者: ハーマン・メルヴィル,千石英世
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2000/06/09
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 10回
- この商品を含むブログ (25件) を見る
翻訳は入手可能なもので4つあるが、テンションが高く笑える八木訳か、最新の千石訳がおすすめ。訳の比較については「クジラスレイヤー ピークォド号炎上」:『白鯨』で『ニンジャスレイヤー』にまとめてある。八木訳は「田子作ダンディ」「あわれバター抜き男」などドキドキせずにはいられない単語がいっぱい詰まっている。千石訳は翻訳者からの評価が高い。
ゲーテ『ファウスト』
- ドイツ:ドイツ語 | 値段:B | ページ数:C | 入手可能さ:A | 翻訳の新しさ:C |
- 作者: ゲーテ,高橋義孝
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1967/11/28
- メディア: 文庫
- 購入: 4人 クリック: 36回
- この商品を含むブログ (47件) を見る
- 作者: ヨハーン・ヴォルフガングゲーテ,Johann Wolfgang Goethe,池内紀
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2004/05
- メディア: 文庫
- 購入: 14人 クリック: 80回
- この商品を含むブログ (49件) を見る
訳文については、高橋義孝訳(新潮社)と池内紀訳(集英社)でかなり異なる。もはや別作品といってもいい。高橋訳は原文の韻に沿った硬めの訳だが、池内訳は徹底的に口語訳になおしている。メフィストフェレスがかなり愉快でファンキーなので池内訳は好きだが、格好いい高橋訳も根強い支持がある。ファウストとメフィストフェレスの会話部分などを読み比べて、好きなほうを選んでみるとよいだろう。
ハードカバーで読める作品
やはり文庫に比べると買う人がぐっと少なくなるハードカバーだが、良書ぞろいである。まずは文庫沼で「楽しかった!」と思ったら、ぜひこちらのハードカバー沼にもお越しください。こっちの水は甘いよ。いちおしはボルヘス『幻獣事典』、グラス『ブリキの太鼓』、そしてガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』。値段と分量でいうならぶっちぎりでムージル『特性のない男』が最強。
ギュンター・グラス『ブリキの太鼓』
- ドイツ:ドイツ語| 値段:C | ページ数:C | 入手可能さ:B | 翻訳の新しさ:A |
- 作者: ギュンター・グラス,池内紀
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2010/05/14
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 32回
- この商品を含むブログ (20件) を見る
池内紀訳のハードカバー版と高本研一訳の文庫3冊版があるが、翻訳はハードカバーの方がおすすめ。文庫は3冊とも買うと結局ハードカバーとたいして変わらないので、それだったらこの真っ黄色でエキセントリックな方を買おう。
マルグリット・ユルスナール 『ハドリアヌス帝の回想』
- フランス:フランス語| 値段:C | ページ数:B | 入手可能さ:B | 翻訳の新しさ:B(初訳は1964年) |
- 作者: マルグリット・ユルスナール,多田智満子
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2008/12/16
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 23回
- この商品を含むブログ (20件) を見る
ハンス・クリスチャン・アンデルセン『アンデルセン童話集』
- 作者: ハンス・アンデルセン,荒俣宏,ハリー・クラーク
- 出版社/メーカー: 新書館
- 発売日: 2005/08/10
- メディア: 大型本
- 購入: 1人 クリック: 18回
- この商品を含むブログ (14件) を見る
ホルヘ・ルイス・ボルヘス『幻獣事典』
- アルゼンチン:スペイン語 | 値段:B | ページ数:A | 入手可能さ:B | 翻訳の新しさ:A |
- 作者: ホルヘ・ルイスボルヘス,マルガリータゲレロ,柳瀬尚紀
- 出版社/メーカー: 晶文社
- 発売日: 1998/12/25
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 24回
- この商品を含むブログ (29件) を見る
ホルヘ・ルイス・ボルヘス、アドルフォ ビオイ=カサーレス 『ドン・イシドロ・パロディ 六つの難事件』
- アルゼンチン:スペイン語 | 値段:B | ページ数:A | 入手可能さ:B | 翻訳の新しさ:A |
- 作者: ホルヘ・ルイスボルヘス,アドルフォビオイ=カサーレス,Jorge Luis Borges,Adolfo Bioy Casares,木村栄一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/09/26
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 14回
- この商品を含むブログ (28件) を見る
パウル・ツェラン『パウエル・ツェラン全詩集』
- ウクライナ:ドイツ語| 値段:C | ページ数:A | 入手可能さ:B | 翻訳の新しさ:A |
- 作者: パウルツェラン,飯吉光夫
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2012/02/08
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 14回
- この商品を含むブログ (8件) を見る
ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』
- コロンビア:スペイン語| 値段:C | ページ数:B | 入手可能さ:B | 翻訳の新しさ:A(初訳は1972年) |
百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez)
- 作者: ガブリエルガルシア=マルケス,Gabriel Garc´ia M´arquez,鼓直
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/12
- メディア: 単行本
- 購入: 25人 クリック: 269回
- この商品を含むブログ (271件) を見る
ドリス・レッシング『黄金のノート』
- イギリス:英語| 値段:D | ページ数:C | 入手可能さ:B | 翻訳の新しさ:A |
- 作者: ドリス・レッシング,石村崇史,市川博彬
- 出版社/メーカー: エディ・フォア
- 発売日: 2008/04/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 1人 クリック: 3回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
ミシェル・ド・モンテーニュ『エセー』
- フランス:フランス語 | 値段:D | ページ数:D | 入手可能さ:B | 翻訳の新しさ:A |
- 作者: Michel de Montaigne,ミシェル・ドモンテーニュ,宮下志朗
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2005/10
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 16回
- この商品を含むブログ (27件) を見る
- 作者: ミシェル・ドモンテーニュ,Michel Eyquem De Montaigne,宮下志朗
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2003/06
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 5回
- この商品を含むブログ (13件) を見る
ジョゼ・サラマーゴ『白の闇』
家ではトイレの扉を開け放つ人でも、ショッピングモールではちゃんと扉を閉める。誰かに見られたら困るからだ。観察する視線がなくなったら、人はどうなるか? ここから先は、人間の性分と品性の問題だ。目の前が真っ白になる奇病が世界中に広がった中、ただひとり目が見えていた女性が目撃したのは、「他人からの視線」を失ってむき出しになった人間だった。そりゃ、歌を歌いながら垂れ流すよね。腐臭。
サアディー『果樹園』
- 作者: サアディー
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2010/11/25
- メディア: オンデマンド (ペーパーバック)
- この商品を含むブログを見る
- イラン:ペルシア語 | 値段:C | ページ数:B | 入手可能さ:B | 翻訳の新しさ:A |
未読。サアディーは13世紀イランの詩人で、イランで最も有名な詩人のひとりである。彼の詩はイスラム圏だけではなくヨーロッパでも広く読まれた。「ことばもて、人は獣に優る。されど、正しく話さざれば、獣汝にまさるべし」。
アルフレート・デーブリン『ベルリン・アレクサンダー広場』
- ドイツ:ドイツ語 | 値段:D | ページ数:B | 入手可能さ:B | 翻訳の新しさ:C |
- 作者: アルフレートデーブリーン,早崎守俊
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2012/06/22
- メディア: 単行本
- クリック: 9回
- この商品を含むブログを見る
ウェルギリウス『アエネーイス』
- ローマ:ラテン語 | 値段:D | ページ数:C | 入手可能さ:B | 翻訳の新しさ:A |
- 作者: ウェルギリウス,岡道男,高橋宏幸
- 出版社/メーカー: 京都大学学術出版会
- 発売日: 2001/04
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 10回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
ジャコモ・レオパルディ『ジャコモ・レオパルディ全詩集』
- イタリア:イタリア語 | 値段:D | ページ数:C | 入手可能さ:B | 翻訳の新しさ:A |
- 作者: レオパルディ,Giacomo Leopardi,脇功,柱本元彦
- 出版社/メーカー: 名古屋大学出版会
- 発売日: 2006/05
- メディア: 単行本
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
ドニ・ディドロ『運命論者ジャックとその主人』
- フランス:フランス語 | 値段:C | ページ数:B| 入手可能さ:B | 翻訳の新しさ:A |
- 作者: ドニディドロ,Denis Diderot,王寺賢太,田口卓臣
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2006/12
- メディア: 単行本
- クリック: 26回
- この商品を含むブログ (30件) を見る
ロベルト・ムージル『特性のない男』
- オーストリア:ドイツ語 | 値段:D | ページ数:D | 入手可能さ:B | 翻訳の新しさ:B |
- 作者: R.ムージル,Robert Musil,加藤二郎
- 出版社/メーカー: 松籟社
- 発売日: 1992/07
- メディア: 単行本
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (11件) を見る
絶版の作品
残念ながら絶版となっている作品。特に『トリストラム・シャンディ』『飢え』『死せる魂』は惜しい。復刊祈願の踊りを踊ると岩と波のあいだから復活することがまれにあるので、皆で踊ろう。
サミュエル・ベケット『モロイ』
- アイルランド:フランス語| 値段:- | ページ数:A | 入手可能さ:C | 翻訳の新しさ:B |
- 作者: サミュエルベケット,Samuel Beckett,安堂信也
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 1995/08
- メディア: 単行本
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (30件) を見る
未読。『マロウンは死ぬ』『名づけえぬもの』とともに三部作と呼ばれる。ベケットは読むたびに「どういうことなの」という世界を提示してくる作家で、しかもそれが絶妙にどれも方向がちがっているから癖になってしょうがない。
サミュエル・ベケット『マロウンは死ぬ』
- アイルランド:フランス語| 値段:- | ページ数:A | 入手可能さ:C | 翻訳の新しさ:B |
- 作者: サミュエルベケット,Samuel Beckett,高橋康也
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 1995/08
- メディア: 単行本
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
未読。死ぬほど退屈なので、マロウンは死ぬまで物語をでっちあげ続ける。恐るべきニート小説『オブローモフ』もベッドから動かないが、彼はいちおう生きる気はあった(生命機関はお手伝いにすべてやらせていたが)。だが、マロウンは死ぬ。
サミュエル・ベケット『名づけえぬもの』
- アイルランド:フランス語| 値段:- | ページ数:A | 入手可能さ:C | 翻訳の新しさ:B |
- 作者: サミュエルベケット,Samuel Beckett,安藤元雄
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 1995/08
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 11回
- この商品を含むブログ (15件) を見る
ジョゼフ・コンラッド『ノストローモ』
- イギリス:英語| 値段:- | ページ数:C | 入手可能さ:C | 翻訳の新しさ:C |
- 作者: コンラッド,上田勤
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1975/12
- メディア: 単行本
- クリック: 7回
- この商品を含むブログを見る
『闇の奥』コンラッド - キリキリソテーにうってつけの日
ジョージ・エリオット『ミドルマーチ』
- イギリス:英語| 値段:- | ページ数:D | 入手可能さ:C | 翻訳の新しさ:C |
- 作者: ジョージエリオット,George Eliot,工藤好美,淀川郁子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/08
- メディア: 文庫
- クリック: 1回
- この商品を含むブログを見る
デーヴィッド・ハーバート・ローレンス『息子と恋人たち』
- イギリス:英語| 値段:- | ページ数:B | 入手可能さ:C | 翻訳の新しさ:A |
息子と恋人達 I SONSANDLOVERS (英米文学叢書)
- 作者: デーヴィド・ハーバート・ローレンス,土居光知
- 出版社/メーカー: 研究社
- 発売日: 2005/06
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
ラルフ・エリスン『見えない人間』
- アメリカ:英語| 値段:- | ページ数:B | 入手可能さ:C | 翻訳の新しさ:C |
- 作者: ラルフ・エリスン,Ralph Ellison,松本昇
- 出版社/メーカー: 南雲堂フェニックス
- 発売日: 2004/10
- メディア: 単行本
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
クヌート・ハムスン『飢え』
- 作者: ハムスン,宮原晃一郎
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1956
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログを見る
サルマン・ラシュディ『真夜中の子供たち』
- インド:英語 | 値段:- | ページ数:B | 入手可能さ:C | 翻訳の新しさ:B |
- 作者: サルマン・ラシュディ,Salman Rushdie,寺門泰彦
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1989/01
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 28回
- この商品を含むブログ (18件) を見る
ハルドル・ラックスネス『独立の民』
- 作者: H.ラックスネス,山室静,林穣二,山口琢磨
- 出版社/メーカー: 大日本雄弁会講談社
- 発売日: 1957
- メディア: ?
- クリック: 1回
- この商品を含むブログを見る
ロレンス・スターン『トリストラム・シャンディ』
- イギリス:英語 | 値段:- | ページ数:D | 入手可能さ:C | 翻訳の新しさ:C |
- 作者: ロレンス・スターン,朱牟田夏雄
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1969/08/16
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 106回
- この商品を含むブログ (29件) を見る
ニコス・カザンザキス『その男ゾルバ』
- ギリシア:ギリシア語 | 値段:- | ページ数:B | 入手可能さ:C | 翻訳の新しさ:C |
- 作者: ニコス・カザンザキス,秋山健
- 出版社/メーカー: 恒文社
- 発売日: 1967/08
- メディア: 単行本
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
- 出版社/メーカー: 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
- 発売日: 2005/04/08
- メディア: DVD
- クリック: 8回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
ガルシーア ロルカ『ジプシー歌集』
- スペイン:スペイン語 | 値段:A | ページ数:A | 入手可能さ:C | 翻訳の新しさ:B |
ロルカの「緑の風」という歌が好きだ。日本の春風は桜もちのような色合いに感じるが、ロルカが歌うスペインの風は密林のような緑色なのだ。ヴェルデケテキエロ、ヴェルデ、ヴェルデ ヴィエント、ヴェルデ ラーマス、流れるように繰り返されるヴェルデという響きが美しい。
ニコライ・ゴーゴリ『死せる魂』
- ロシア:ロシア語 | 値段:- | ページ数:C | 入手可能さ:C | 翻訳の新しさ:B |
- 作者: N.ゴーゴリ,平井肇,横田瑞穂
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1990/02
- メディア: 文庫
- クリック: 11回
- この商品を含むブログ (12件) を見る
『ニャールのサガ』
- アイスランド:古ノルド語 | 値段:- | ページ数:C | 入手可能さ:C | 翻訳の新しさ:B |
- 作者: 谷口幸男
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1976/01
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (3件) を見る
- 作者: ヴィルヘルム・グレンベック,山室静
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/09/10
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 24回
- この商品を含むブログ (14件) を見る
サガとエッダの世界―アイスランドの歴史と文化 (現代教養文庫)
- 作者: 山室静
- 出版社/メーカー: 社会思想社
- 発売日: 1992/08
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 1回
- この商品を含むブログを見る
北欧神話については谷口幸男氏の仕事がすばらしいが、残念ながらほとんどが絶版。山室静氏とグレンベック氏の概論から読んでみることをおすすめする。
未邦訳の作品
邦訳が出ていない作品。100作品中これだけだと思えば、少ないかもしれない。スーダン作家の作品はほとんど訳出がないので気になっている。
Nagīb Maḥfuẓ "Children of Gebelawi"
- エジプト:アラビア語| 値段:A | ページ数:B | 入手可能さ:D | 翻訳の新しさ:- |
Children of Gebelawi (African Writers Series)
- 作者: Najib Mahfuz
- 出版社/メーカー: Heinemann Educational Publishers
- 発売日: 1981/04/13
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログを見る
Italo Svevo "Zeno's Conscience"
- イタリア:イタリア語| 値段:A | ページ数:B | 入手可能さ:D | 翻訳の新しさ:- |
Zeno's Conscience: A Novel (Vintage International)
- 作者: Italo Svevo,William Weaver
- 出版社/メーカー: Vintage
- 発売日: 2003/02/04
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログを見る
Guimarães Rosa "The Devil to Pay in the Backlands"
- ブラジル:ポルトガル語| 値段:A | ページ数:B | 入手可能さ:D | 翻訳の新しさ:- |
Gran Serton: Veredas / The Devil to Pay in the Backlands (El Libro De Bolsillo / the Pocket Book)
- 作者: Joao Guimaraes Rosa
- 出版社/メーカー: Alianza Editorial Sa
- 発売日: 2000/06/30
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログを見る
Tayeb Salih"Season of Migration to the North"
Season of Migration to the North (Heinemann African Writers Series)
- 作者: Tayeb Salih,Denys Johnson-Davies
- 出版社/メーカー: Heinemann
- 発売日: 1991/05/13
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログを見る
7年のイングランドでの生活後にスーダンの村に帰ってきた語り手が、新しい村人ムスタファから彼の遍歴を聞く物語。ムスタファやイングランドやヨーロッパを旅した時の物語を語り出す。コンラッド『闇の奥』と多くのシーンにおいて呼応しているという本書は、スーダンで発禁処分になった一方、20か国以上で翻訳された。
まとめ
頭のいかれた友だちが2014年末にとんでもないリストをぶっこんできたので、ついカッとなってお年賀として書いた。今年もよろしくお願いします。
雑記:海外文学おすすめ作家ベスト100(2014年版) - Riche Amateur
ヨーロッパ圏によるベスト100小説リスト
これまでにつくった海外文学リスト