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ドラ2戸根「山の神」襲名誓った!「ヤマ場抑える存在に」

2015年1月4日6時0分  スポーツ報知
  • 入団祝賀会で関係者がふんした原監督にサインを贈る戸根(左)

    入団祝賀会で関係者がふんした原監督にサインを贈る戸根(左)

 巨人のドラフト2位・戸根千明投手(22)=日大=が3日、球界の「山の神」襲名を誓った。この日、奈良県内のホテルで中学時代に所属した「京田辺ボーイズ」の入団祝賀会に出席。2日に箱根駅伝をテレビ観戦し、総合優勝を果たした青学大の5区で激走した「新・山の神」神野大地の走りに興奮。即戦力として期待されるルーキー左腕は、試合終盤のヤマ場をしのぐ最強リリーバーになると宣言した。

 学生陸上界の新スターに、ハートが揺さぶられた。種目は違えど、同じ大学生。貪欲に上だけを目指す戸根は「山の神」に興味津々だった。

 「他競技でも怪物が出てくれば、どういうことをやっているのか、たとえそれが年下の選手だとしても参考にしたいし、いい刺激になりました」

 2日の箱根駅伝往路。山上りの5区で1時間16分15秒という区間記録を打ち立て、チーム初の総合優勝に大きく貢献したのが、3年生の神野大地だった。

 アップダウンの激しい箱根の山で披露した力強い走り―。勝敗を左右する試合終盤のヤマ場を託される中継ぎを担う左腕は自身に重ねた。「試合のヤマ場を抑える『神』ですか。いいですね! そういう存在になりたい」。マシソン、沢村という守護神につなぐ貴重な中継ぎ左腕として、堂々チームに君臨するつもりだ。

 戸根自身、走ることで強い肉体を構築してきた。この日、約200人の関係者が集まった「京田辺ボーイズ」の入団祝賀会では、中学3年間、毎朝欠かさず午前5時に起き、10キロのロードワークをこなしていたエピソードが披露された。年末年始、そして今月上旬からG球場で行われる新人合同自主トレに向け、「まずはけがをしないようにしたい。けがをすると何もかもが終わってしまう」と実家近くで7キロのランニングを行い、インターバル走など陸上部顔負けのメニューで体を鍛えてきた。

 入団祝賀会では花束を贈呈され、盛大に巨人入りを祝福された。「常に謙虚な気持ちを持ち、シーズンをフルで戦えるように。原監督の期待に応えたいです」。常勝軍団を「山の神」として支えていく決意を示した。(中村 大悟)

 ◆戸根 千明(とね・ちあき)1992年10月17日、京都・京田辺市生まれ。22歳。石見智翠館高から日大に進学。最速148キロの速球で押す投球が持ち味。入学時は体重72キロも、肉体改造で約20キロの増量に成功。大食漢で回転ずしは最高64皿、カレーライス1.2キロ、食べ放題の焼き肉店で「店が潰れる」と店員に言われた逸話を持つ。173センチ、91キロ。左投左打。

 ◆山の神 一般的には山に宿るとされる神の総称で「山神(やまがみ)」ともいう。「山の神」は女神とされ、恐ろしいものの代表格であることから、口やかましい妻の呼び名としても用いられる。箱根駅伝では山上り区間の5区に強さを見せるランナーが、こう呼ばれている。

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