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アギーレ監督、イライラ豪入り「バカンスにきたんじゃない」

特集:
アギーレJAPAN
気温30度を超す暑さの中、本田(右)は上半身裸になって調整 (撮影・中井誠)

気温30度を超す暑さの中、本田(右)は上半身裸になって調整 (撮影・中井誠)【拡大】

 南半球の豪州は気温30度を超える真夏の陽光。円陣の中央で、アギーレ監督が語気を強めた。

 「俺たちはバカンスにきたんじゃない。プールもあるけれど、戦いはすでに始まっている」

 早朝のシドニー空港から事前キャンプ地のセスノックへ。練習前、宿舎のプールで騒いでいた選手数人が監督の逆鱗に触れた。粉雪が舞っていた国内合宿から、高温多湿の環境へと順応が求められる。水の摂取量、クーラーの使用減など厳密な暑熱対策を指示した。

 自身の八百長騒動も広がりを見せる。空港で指揮官にマイクを向けたABC(豪州国営放送)の女性記者・クレアさんは、「疑惑のことは知っている。取り調べを受けるのね。今日は質問できなかったけど」。同監督は12月27日の会見で「スペイン、メキシコでもスキャンダルになっていないのに、日本でだけなっている」と気色ばんだが、前代未聞の騒ぎは知れ渡っていた。

 裁判所が告発を受理すれば捜査が始まる。アジア杯期間中なら、国外も含めたメディアから厳しい質問を浴びるのは確実で、平常心で指揮を執るのは困難となりそうだ。アジア杯連覇に向け、決戦の地に逆風が吹き荒れる。(浅井武)

この日の練習

 冒頭の15分だけ公開して約1時間半、調整した。4日に練習試合を行う、先月のクラブW杯3位のオークランド(ニュージーランド)と入れ替わりで、午後6時からスタート。気温30度超の日差しの中、この日合流したDF吉田らが元気な声を出した。大会前の実戦に向け、細部を調整したもようだ。

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