「文章力は、伝達力の基本」 【第11回】とにかく一文を短くする

2014年12月12日(金) 木暮 太一
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【基本的に~】
会話の中では、口癖のように使う人がいます。しかし、ほとんど意味がない言葉です。文章でも枕詞のように使う人はいますが、特別な意味がないのなら省くべきです。普段話していることは、普通は「基本的」ですから、「例外」の場合だけ「これは例外です」と伝えればいいのです。

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・基本的に、わたしは子供のしつけは親の責任だと思っている。⇒ わたしは、しつけは親の責任だと思っている。
・基本的に、いつの時代にも、政治に問題はある。⇒ いつの時代にも、政治に問題はある。
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【逆に~】
これも会話で頻繁に使う人がいます。しかし、実際は「逆」になっていない場合が多々あります。「逆に」と書く場合には、本当に「逆」なのか、注意してください。

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逆に・・・・・ → また、・・・・ に書き換える
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全く意味がない言葉

今度は、「全く意味がない言葉」です。文章を長くしているだけで、全く意味がない言葉です。うっかり書いてしまっている人は、「今日からやめる」と心に決めてください。

【~の方】
「移動の際には、書類の方をお持ちください」→ 「移動の際には、書類をお持ちください」

【~の形】
「東京に来ていただく形になります」→「東京に来ていただきます」

【~のところ】
「これくらいがちょうどいいといったところです」→「これくらいがちょうどいいです」

【~したいと思います】
「これから上司と相談したいと思います」→「これから上司と相談します」

【~したと思いますが】
「わたしが前に○○ということを説明したと思いますが」→「わたしが前に○○ということを説明しましたが」

【~になります】
「こちらが新製品になります」→「こちらが新製品です」

【~いきます】
「この判断が、どういう結果になっていくか、見極めていきたいと思います」→「この判断が、どういう結果になるか、見極めます」

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