珊瑚に必要な微量元素や波長やアミノ酸は海外の論文により解明されつつありますが
狭い水槽内の環境での適合に対してはまだ解明されておらず、現時点では各メーカー
と使い比べて良い反応が出る確率論で優劣を決めざる得ません。
FRP擬岩にしっかりと固着した珊瑚は成長も早く丈夫です。「サンゴは動かすな!」と
言うのは満更、嘘でも無さそうですね!ただ固着して白化したら最悪ですが・・。これ
は去年の今頃、ROSSOさんで購入したグリーンのスギです。
これは2年前のバヌアツのウスエダですが何度もRTNに襲われながらも元気に生きて
います。私がベテランのリーファーだったら添加剤無しでも上手く飼えていただろうから
べっぴん珊瑚みたいな添加剤を作ろうとはしなかったでしょう。
元々T5(蛍光灯)で良く起こる白ボケ対策に開発しました。なのでべっぴん珊瑚を使うと
T5の環境でもグリーンが比較的楽に保てるようになったかと。海外の添加剤でこれほど
グリーンが保てる添加剤はないと思います。しかもリンまで消えるしね。
ゼオライト(モンモリロナイト)の実験やデラベッピンの亜鉛の強化等で急な水質変化が
起こり2回ほどRTNを発症させましたが、少し多目の水換え(20%)をしてヨウ素(ヨウ化
カリウム)を0.06ppmでキープさせると収まりました。
RTNで捲れたポリプの皮が違う珊瑚に貼り付くとそこからRTNになる場面を何度も遭遇
したので「ヤバイ」と思ったら即ポイ(※1)しています。 海外のベテランのリーファー達は
珊瑚専用のトリートメントタンクを用意していますので購入した珊瑚を即、水槽に入れず
リスクの無い方法を取っています。私もそうしたいが・・・金と装置と場所が無い。
※1
RTNに侵された珊瑚を未練がましく持っていると崩壊し逆に珊瑚を多く失う事になります
今年は最後の砦であるべっぴん珊瑚の色揚げ剤を完成させたいのです。その訳とは・・↓。
こんな珊瑚水槽にしたいから。そして多くのべっぴん珊瑚ユーザーさんにも色揚げして
貰いたいので最終兵器みたいな添加剤を作ってラストを飾りたいです。それがミカン?
http://reefkeeping.com/joomla/
ハイマツが成長しまくってる・・。サンゴに効く添加剤を作るなんて宝探ししているような
ものです。
恐らくですが亜鉛はトゲ・ショウガ・ハナヤサイを赤くする効能があるような気がします。
ただし入れ過ぎると他のミドリイシがグリーンがイエローになりました。亜鉛がどうも
キーワードですね。
亜鉛で白化した珊瑚もあればこの珊瑚みたいに一気に色揚りした固体もあります。
今はβ-caroteneとβ-クリプトキサンチンのテストも始めていますが変化は無くRTN
にもなっていません。無意味だったのかも。今回は気長にテストして見ます。
新水槽は小さな55㎝サイズ(サイドのサンプが20センチ)ですが急に生体を増やしたので
(アクアギフトさんで買ったデカイ~マンダリンも2匹追加)危険危険~T8も照度不足気味。
「ガラス瓶でもべっぴん珊瑚は劣化しないのですか?」
と数回聞かれたのですが海外の添加剤は普通にガラス瓶でも販売しています。ただ輸入の
問題でプラスチック容器になり(近日輸入されるトリトンもガラス瓶からプラスチック容器に)
紫外線の影響が出ないように遮光(茶色や緑色)されています。例え室内の蛍光灯や間接
の自然光でも紫外線が含まれ品質を低下させるからです。
http://www.triton-lab.de/index.php?id=24
Reef Builders The Reef and Marine Aquarium Blog
お酒に使う透明のガラス瓶はUVフリントとかV-SERIESとかUVSLと言う紫外線カット
加工を施し、べっぴん珊瑚に使用しているガラス瓶もお酒用のUVフリントです。しかし
直射日光ではカットしきれないデメットもありますが室内保管なら問題はありません。
プラスチック製の遮断容器より遮光加工した透明のガラス瓶の方が高品質を保てます。
(ワインや清酒もプラスチック容器は風味が落ち易いので安物)
明度(Y)/80%
主波長(λd)/562nm-585nm
純度(pe)/2.5%
ぺっぴん珊瑚