誰かが言った。IRは文学であると。
本当です。信じてください。

サハダイヤモンド週刊東洋経済の“ジャスダック企業会長暴力団との濃密な関係”は過大な表現であるとの調査結果となりました

週刊東洋経済に「ジャスダック企業会長暴力団との濃密な関係」という記事が掲載されました。
ボロ株の名門サハダイヤモンドのことなんですけど。
この記事についてサハダイヤモンドは、
「代表取締役会長である今野康裕が反社会的勢力との関係があったとする件は、事実関係の詳細について調査中であり、お知らせすべき事柄が発生すれば速やかにお知らせいたします」
と反応。
いまさらこの会社に反社絡みの話が出たところで誰も驚かないんですけどね。
詳しくはGoogle先生に聞いてください。
2ヶ月後、サハダイヤモンドの社内調査委員会による調査報告書が提出されました。
結論から言えば、
「暴力団との濃密な関係というのは事実に反する過大な表現であると言わざるを得ない」とのことです。
ではその理由と経緯を見ていきましょう。
・会社役員の友達
「今野氏は会社役員の妻から婚姻届の保証人を頼まれ、保証人を引き受け、それ以来家族付き合いが始まった。今野氏と会社役員の子供達が同じ年頃で仲良くなり、一緒に食事をしたり、夏休みなどは今野氏の子供達を誘って一緒に旅行に行ったりする程親しい関係になった」
友達っていいですね。
「会社役員は外部に対し必要以上に今野氏と親密な関係でサハダイヤモンドに影響力があるかの様に振る舞っていた」
嫌な友達ですね。
・暴力団組長
「今野氏は以前から会社役員にサハダイヤモンドへの投資家を紹介して貰っており、
小料理屋で不動産業で大きくなった投資家であると暴力団組長を紹介された」
悪い友達だったんですね。
「数日して、今野氏は会社役員からその人物が暴力団組長であると聞かされた」
この時点で友達と縁を切ろうな。
「会社役員より銀座の寿司屋に来て欲しいとの誘いがあり、今野氏がそこに赴く と暴力団組長も来ており、今野氏は非常にまずいと思った」
友達どんどん調子に乗ってますわ。
「会社役員の手前無碍に退席することも出来なかったので雑談した」
ノリノリの友達に乗っかって暴力団組長って知ったうえで雑談してんじゃん。
「その後も同じ寿司屋で今野氏が会社役員と会食していると、暴力団組長が現れた事があった」
ノリノリの友達に乗っかって暴力団組長って知ったうえでまた雑談してんじゃん。
・会社役員友達と暴力団組長と今野氏と2億円
「暴力団組長が会社役員又はその関係会社の銀行口座に株式の運用委託として金2億円を振り込んだ
確約書が認められる」
この友達、組長と何やってんの。
「今野氏は会社役員の強い要請により連帯保証人として確約書に署名捺印した」
もう友達でも何でもないでしょ。単なる悪い人でしょ。
「会社役員は返済の遅滞に陥り、暴力団組長は今野氏に対し支払を催告し、更に破産を申立てた」
すっかり友達ヅラしてた悪い人に嵌められてんじゃん。
「今野氏は身の危険もあり暴力団組長に金2億円の残債である金1億9100万円を返済することで和解、暴力団組長は破産申立を取り下げた」
追い込みかけられてカモられてんじゃん。
以上、会社役員の友達と暴力団組長と今野氏のリアルナニワ金融道でした。
これが濃密か濃密ではないのか。
こんなカルピスを目の前に出されたら日本トリムの電解水素水でいくら薄めても足りません。
けっきょくサハダイヤモンドは2014年も上場廃止になることなく無事に乗り切りました。
東証的には濃密じゃなかったということでしょうか。

ソーシャル・エコロジー・プロジェクト経営する飲食店に増資の話をする客が毎日来店し家族が不安がり谷内田澄男さんからお金が振り込まれませんでした

伊豆シャボテン公園を運営するソーシャル・エコロジー・プロジェクト。
昔はボディソニックとかオメガプロジェクトって社名でした。
映画「らせん」「リング」とかもつくってたんですけど、色々あって社名も変わって現在の主な事業は伊豆シャボテン公園なんです。
この会社、現経営陣と大株主グループの間でずーっと揉めてます。
光通信と京王ズの仁義無き戦いみたいなやつを数年かけてやってるイメージです。
5月、ソーエコ経営陣は大株主グループの支配力を弱めるために希薄化率約34%の第三者割当増資を発表。
ところが6月、この第三者割当増資の一部についてお金が払い込まれることなく失権してしまいます。
900万株のうち500万株を引き受けたR-1合同会社は、100万株分だけ払い込み。
「慎重に議論し投資判断を再検討した結果」こうなったそうです。
900万株のうち300万株を引き受けた谷内田澄男さんは、なんと払い込み0。
こちらの方の理由が、すごいです・・・。
「経営する飲食店に増資について話をするお客様が毎日来店し家族が不安がっている。その為、払込を行うことはできない」とのこと。
どんなお店にどんなお客が来て何時間くらい居座っていたのでしょうか。
2014年はアレな客層の方がコンビニの店員に土下座させてそれを動画サイトにアップして炎上・逮捕されたというニュースもありましたが、家族が不安がる惨状って相当アレな客層な方ですよねきっと。
音声とか動画とかあったらアップしてください。一緒に震えてみたいです。
11月、
ソーエコは飲食店に来店したお客様の頑張りもあって大株主グループの勝利が決定し経営陣も刷新。
こちらの仁義無き戦いも終結。
そうだ、大株主グループの勝利を祝して谷内田澄男さんのお店で祝賀会というのはどうでしょう?
やんわりお断りされますよね。家族が不安がりますし、

小僧寿し誰か教えて俺らどうしたらいいと思う?

お寿司が売れなくなってインボイス木村育生さんにポイ捨てされて絶賛迷走中の小僧寿し。
定款の事業目的に「
金融業、医薬品販売、調剤薬局経営、金券類の販売」を追加してみたり。
「3月31日に就任した取締役が4月17日に辞任」したり。
「社長は無報酬なはずなのに、小僧寿しの口座から社長の口座に4500万円の振込みがされておりました」と、社長がねずみ小僧だったり。
これだけ色々あっても大して下げない株価。
小僧寿しの株主って耐性ありすぎ。
そして8月、ついに小僧寿しの経営陣は掟破りの手段に打って出ます。
なんと「誰か教えて俺らどうしたらいいと思う?」と経営方針に関する意見を募集。
「末期だ」
「元外食一位のチェーン店とは思えない惨状」
「これがクラウドソーシングっちゅうやつか」
オープン・マネジメントの時代ですね」
「そもそもなにもアイデア出せない社長がいらないんじゃ」
小僧寿しさんのネタ、すごく美味しいです。
寿司の味は知りませんけど。
その数時間後、小僧寿しは「経営方針の意見を募集したメールアドレスが間違っていました」と訂正。

メルアド間違ってたら喉から手が出るほど欲しい大切な意見が1通も届かないので大変ですよね。
早めに気付いて良かった良かった。
小僧寿しさんのネタ、絶品です!

すき家ゼンショー牛丼売ってる蟹工船

2014年春に発生した牛丼チェーン店すき家の大量休店騒ぎ。
ゼンショーは「パワーアップ工事だ」と言い張る一方、従業員は「
牛すき鍋の乱による人手不足だ」とSNSを中心に半焼。
6月の定時株主総会では
社長の小川賢太郎さんが「風評被害だ」「ブラック企業と言われて悔しい、違うじゃないかと言いたい」「仕事はお金だけじゃない」と株主に向かって半焼したボヤを必死に火消し。
そして大きく動いたのが7月、
まるで牛丼売ってる蟹工船だと第三者委員会からの調査報告書に大々的に指摘されちゃいます。
ゼンショーが全焼。ベタですみません。もう使いません。
この調査報告書、49ページもある大作ですけど名著です。

牛丼屋を舞台にしたプロレタリア小説です。
もはや解説は入りません。
この世界を想像してじっくり味わって貰えさせすれば。

では、ざっと抜粋。
・新卒社員の離職率
「3年で半分が退職」
・2014年春の大量休店騒ぎ
「48時間労働が横行」
・現場の労働実態
「意欲も低下、慢性的人員不足でおかしくなりそうです」
・過重労働
「月500時間労働」(※1ヶ月は約720時間なので1日18時間労働、休み月1回の計算)
・社員のプライベートの喪失
「24時間営業で深夜にも電話があることが精神的に辛い」
・防犯上の問題
「強盗が多発したときにワンオペ状態を改善すると言っていたのに、ワイヤレス非常ボタンを導入しただけで、ワンオペ改善なされなかったことに失望」
「強盗が入って警察から言われて、やっと2 オペにしたと思っても、あっという間にワンオペに戻して信じられないと思った」
・限度を超えた休日労働
「休みがない、3 ヶ月に1 回あれば良い方」
「クルーの中には、自らの希望に基づいてはいるものの、1ヶ月間休みなく稼働し続ける者も複数見られた」
・人事部門が把握している退職理由
「居眠り運転により、怪我→入院。(川に車ごと転落)過去に事故を3回起こしており、父親から仕事を辞める様にと勧められた」
「年末親に会い、20kg 痩せ見てられない、辞めてくれと頼まれた」
・人手不足状況による過重労働の発生と「負のスパイラル」
「シフトの調整に追い立てられ、部下に対するケアを行う余裕を失っていた。会社としても、対応不能に陥っている現場に人を投入して何とかして回していくための緊急対応(すき家では「ファイヤー・ファイティング」と呼ばれていた)に追われ、現場の社員やクルーに対するケアは二の次となっていた」
・悪しき「自己責任」論と「言いっ放し・聞きっ放し」の蔓延
「すき家では「自己責任」の名の下に、上から下への責任の「押しつけ」下による押 しつけられた責任の「抱え込み」が広くみられる。また、各自がそれぞれの立場から正論を言うだけで具体的なアクションにつながらないという「言いっ放し・聞きっ放し」が蔓延」
・経営幹部の自己の成功体験にとらわれた思考・行動パターン
「昼夜を問わず働いたことで今の地位を築いてきたという成功体験と不可分のものであり、すき家にとって重要なステークホルダーである従業員の人と しての生活を尊重するという観点が欠けていた。できる社員(=自分)を基準にした対応を世代も能力も異なる部下に求めるという無理のあるビジネスモデル」
・経営幹部の思考・行動パターンを基礎づけるヒアリング結果
「自分も月500時間労働をやってきた。今の部下は仕事に対する姿勢のレベルが低い」
「店をもっと好きになるべき」
「俺の方が苦労してきた自負がある。今の連中は努力が足りない。GMになるのに必要なのは逃げない心」
ですわ。
けっこうなホラーです。
本当にあった怖い話。
ゼンショーは黒さの格が違う。

ベネッセHDお詫びちゃれんじ200億円」

事の発端はジャストシステムでした。
スマイルゼミから不自然なDMが届くと噂になってたら、ベネッセから最大2070万件の個人情報流出のお詫びちゃれんじが届きました。

ママ「しまじろう。こんなときは、なんて言うんだっけ?」
しまじろう「個人情報を流出して、ごめんね」
パパ「えらいぞ、しまじろう!」

しまじろうことベネッセのグループ会社の業務委託先の元社員がお客様情報の漏えいで逮捕。
しまじろうのパパことベネッセはお詫びちゃれんじの原資として200億円を準備してると発表。

これをどう振り分けるつもりなのか注目されましたが、お詫びの品は被害者全員へ500円の金券ということでとりあえず落ち着きます。
ところが、この500円を巡って、ベネッセが各家庭に「お詫びちゃれんじ500円は、電子マネー・金券・それに加えてベネッセこども基金への寄付の三択となっております」と通知。
「情報漏らされたのに、なぜか募金への選択肢」
「おい、おい。ベネッセこども基金ってこの不祥事で出来た基金じゃないか」
「これから設立する自分ところの基金に寄付ってw」
「せめて外部にするとか知恵は働かんかったのか」
「お詫びの500円ってまさかマックカードじゃないよなって思ってたら、その上を行っていた」
「マクドナルドで1分ペナルティシステムを考案したアイデア社長ならではの発想ですな」
「人の神経を逆なでするのはマクドナルド時代から超一流だ。スゲエよ原田いろんな意味で」
と、火に油を注いだベネッセから自然に元マクドナルド社長でもあった原田永幸社長が叩かれる綺麗な流れとなりました。
この騒動は、ファミマTポイントカード作ったみやびちゃん(仮名・10歳)に、なぜかお詫びちゃれんじが届いたりして乾いた笑いまで振りまきました。


T&Cホールディングス業務委託契約を締結していないため開示を取り下げるよう要請がありました

投資情報提供事業として上場したT&Cホールディングス。
その後良くない意味で色々あって今は
医療機器の製造販売に力を入れております。
9月、
T&Cは鼻息荒く香港の会社との業務委託契約を発表
ベルギーに本社を置きNYSE ユーロネクストブリュッセルと NYSE ユーロネクストパリに上場している再生医療ベンチャーのCardio3 BioSciences の関連会社C3BS Asia と心臓形成幹細胞療法の日本での臨床を推進するために業務委託契約を締結しました。」
パリ・ベルギー・香港、なんだかT&Cには勿体ないスケールの大きい会社っぽいです。
これは鼻息も荒くなりますよね。
「C3BS Asia社はCardio3 BioSciences と Medisun社の合弁会社です」
ほう。
「Medisun社の会長であるDanny Wong氏と当社取締役である王は古くからの仕事仲間で、当社代表取締役である田中は、平成 22年10月頃に王からDanny氏を紹介されたのをきっかけに交流が続いており、その関係から本件業務委託について検討を開始いたしました」
ほうほう。
「C3BS Asia社が日本でC-Cureの事業化を推進するために必要となる業務の委託先として、当社を選択したものであります」
良かったねそれは。
相手は香港の人ということで、実は継続疑義注記が付いてたり借入金の返済猶予について金融機関と交渉中
のT&Cには好都合だったかもしれません。
あれ?何でだろう。やしきたかじんのお嫁さんのことを急に思い出しました。
ところが、その3日後、事態は急変します。
T&Cは「C3BS Asia社より、当該業務委託契約を締結していないため当該開示を取り下げるよう要請がありました」と発表。
T&Cは結婚したとみんなに大々的に報告した。
でも相手からアンタと結婚なんかしてないからすぐに取り消せと文句言われた。
なんですかこれは。
どっちがマヌケなんですか。
やっぱりT&Cなんでしょうね。


ワタミ「赤字転落して無配になりましたので株主優待券を拡充します

ブラック企業の代名詞、映画のタイトルの一部をワタミにすると労基違反っぽくなって仕方がないって指さして笑われるワタミの登場です。
5月にはブラックに赤字決算のレッドが混じってロード・オブ・ザ・リングのオークの血の色みたいになっちゃいました。
強そうだけどすっごい臭そうですよねアイツ。
オークは置いといて赤字の理由を見て行きますと、
「客数が回復せず、既存店売上高が計画を大きく下回る」
「宅食事業の調理済商品食数伸び悩み」
「介護施設の新規入居者数も伸び悩み」

オワタミ\(^o^)/
どんだけ叩かれても数字を出してたから言い訳もできたのに、ここにきて労働環境ブラック、収支レッド、経営者は顔面ブルー。
あれブルーまで混じってヘドロみたいな色になっちゃいました。
そして11月、とうとうワタミは特別損失まで計上して中間配当が無配となります。
決算説明会で、「配当払うのが無理というのはですね、嘘吐きの言葉なんですよ。途中で止めてしまうから無理になるんですよ。途中で止めなければ無理じゃ無くなります。」って問い詰める株主がいたら、大笑いしながら全力で支持するだろうなぁw
はい、指示します。だれかリアルでお願いします。

顔面ブルーのワタミ経営陣は「今迄使えなかった金土と休日の前日も株主優待券の利用を可能にします」とこのタイミングで株主優待制度を拡充を発表。
優待拡充するから株は売らないでという株価対策ですね、わかります

更に追加オーダー。
「経営責任を明確にするため役員報酬を来年3月まで月額10%減額」と発表した
1時間後、「月額10%~31%の減額」に訂正。
配当は-100%なのに、役員は-10%ですか?」ってクレームでも入ったのでしょうか?
知らないけど。
「役員報酬31%減で許してもらおうというのはですね、嘘吐きの言葉なんです。本当は50%どころか100%でもいけるんです。31%で止めてしまうから無理になるんですよ。100%まで止めなければ無理じゃ無くなります。」
お店に行かなくてもでメシウマを提供するワタミさんでした。


日本通信「大言壮語2014」

無駄に大言壮語なプレスリリースで毎度毎度話題となる日本通信。
もうね、わざとらしく狙ってくるタイトルが最近鼻に付くんですよ。
まるでタイトルだけにチカラ入れてるクソ株大好きサイトみたいで。
まあ、日本通信もクソ株の常連ということで2014年の主なやつをツッコミ入れつつ紹介しますけどね。
最強のSIMを投入」
↑最強とか
小学生低学年かよ
企業分析の大リーグ級プロフェッショナルである乾牧夫がCFOに就任します」
藤原紀香の元カレやん
日本通信、NTTドコモに音声網の相互接続を申し入れ」
↑申し入れだけで(キリッ)ってされたらドコモさんも迷惑ですよ
メジャーリーグ級の格安スマホをAmazonから」
↑メジャーデビュー前にマイナー落ちしなければいいけど
もー、ボケがアレだとツッコミまで滑ったみたいになってるじゃないですかー。
ナンダカンダ言って三田社長の口車にとりあえず乗って株を買っちゃうから調子に乗るんですよー。
ちなみに、メジャーリーグ級のときに1160円あった株価は大納会で560円に。
どうやらあの日、株価の肘あたりを軽くヤっちゃったみたいです。


みんなのウェディング「みんなのために自腹で1200万円の架空のウェディングを行った社長が辞任しました

創業3年半のスピード上場みんなのウェディング。
上場セレモニーでは社長と広報が新郎新婦のコスプレで場を盛りあげました。
こんな↓風に

本当に微笑ましかったですね(過去形)
でも、この新郎には誰にも言えない秘密があったのです。
「みんなのために飾り付けちゃいました」
そう、自腹で1200万円の架空のウェディング挙式を行って会社の売上に貢献しておりました。
動機としては「業績未達を少しでも穴埋めしようというもの」らしいです。
会社思いの良い社長じゃないかって?
同情を引くような文言で飾り立てても架空は架空ですからねぇ」
「額の大小はともかく、上場したばかりの会社がこんなことするなんてどうよ?ってことですよ」
「売上なんて一番根幹のところで偽装するとか頭おかしい」
「これくらいで見つかってよかったよね。これが見つからないとあっという間に取り返しがつかなくなるんだよね。哀しいことに」
結婚の酸いも甘いも噛み分けた市場関係者の皆さまのご意見は実にごもっともでございます。
「これ、本当に結婚式やって、親戚一同、社長の奢りで盛大に飲み食いしてたらシロになったんだろうか」
うーん、そうですね。エナリス元社長の池田元英さんはどう思います?
「結婚なんて騙し合いだから」
まさか、そんなこと言わないですよね。

スカイマーク「交渉の途中ですが飛行機の注文をキャンセルしようとしたらドエライ違約金ふっかけられたり大きい会社に助けてもらえって言われてます

国際線参入の大幅な見直しを検討するとNHKに報じられたスカイマーク。
通常こういった報道への反応は、
「検討していることは事実ですが、現時点で決定した事実はありません。 今後、開示すべき事実を決定した場合には速やかに公表いたします
↑みたいな簡素なやつで済ますのですが、この日のスカイマークは違いました。
「近年の円安や競争の激化により経営環境が厳 しくなったため、当初の計画(A380型機6機をカタログ価格約1150億円で購入し、2014年度以降順次導入する計画)を変更せざるを得ない状況になって参りました」
「エアバス社と話し合いをして参りましたが交渉は難航しております」
「スカイマークが大手航空会社の傘下に入ることを契約変更の条件の一部として要求しているためです。そしてそれを拒否してA380をキャンセルした場合には常識を逸脱した法外な違約金を提示してきました」

「交渉の途中ではありますが お客様や株主の皆様に現状を知っていただく必要があると思いましたので本文面にてお知らせする次第です」
と、切実な現状を吐露。
しかし誰が書いたんだこの作文。
すかさずチェックされたIRのプロパティには、狙ったように作成者として西久保健一社長のクレジットが。
やはりあなたでしたか(決め付け)
身の丈に合わない買い物をしたのだから仕方がない」
「旅行の前日にキャンセルしたら70%の違約金とられるのと同じ」
1号機が既に完成して内装に手を付けている時点で結構な違約金が発生するのはごく普通のことのような」
「そもそもスカイマークが数年前にA380を発注した当時から、超大型ダブルデッキ旅客機での国際路線進出は無謀だと色々なところで指摘されてはいた気がする」
「継続してビジネスが見込まれるなら普通は違約金まで発動しないんだよね。エアバスも次のビジネスは無いと思ってるんだろうなw」

別の意味で飛んじゃいそうじゃないですか、大丈夫ですかスカイマークさん。
はたしてA380が飛ぶのか、それともスカイマークが飛ぶのか、エアバス社の訴訟準備の進捗状況は順調なようです。

プリンシバル・コーポレーション(現グローバルアジアHD)何者かが混乱に乗じて当社本社内のパソコンから適時開示しました

「このIRがすごい!」常連のプリンシバル・コーポレーションの登場です。
高校野球でいう帝京高校みたいなやつです。
2011年には
旧社名アイビーダイワとして、76億円のほとんどを天然資源開発投資事業に投入してまいりましたが、今回の事業の廃止を持ちまして事業リソースのすべてを失うこととなりました」というIRで市場関係者の笑いを誘ったことは記憶に新しいです。
その後は、「LED照明機器販売事業へ参入」してみたり、「何者かに拉致・殺害された
霜見誠さんからクロニクルを紹介された瀋培今さんが菊地博紀社長のかねてからの知人としてプリンシバルの筆頭株主」となったりしてましたが、この2014年どのようなIRをぶち込んできたのでしょうか。
6月30日深夜23時45分
何者かが混乱に乗じて当社本社内の適時開示用パソコンを無断で利用しました
トンデモないプレーが飛び出しましたね!
では、いまのプレーを振り返ってみましょう。
1.「定時株主総会において
経営陣と対立する上海サイドの株主からの修正動議が出された
2.「
総会の議長である経営陣サイドの松本純社長は、上海サイドの修正動議は無効であると突っぱねた」
3.「議長不信任動議が出されて可決された」
4.「霜見誠さんからクロニクルを紹介された瀋培今さんが新社長になった」
5.「しかし、何者かが総会終結後の混乱に乗じて、本社内の適時開示用のパソコンを無断で利用し、平成26年6月27日付で経営陣サイドの都合の良い内容のお知らせを開示した」
さすが常連校のプリンシバルさんです。ハンパねえっす。
アルプス席の市場関係者からも、
「何者かが無断でとか中小企業かよ」
「懐かしのゼクーかよ」
「対立する陣営からのプレスリリースってアイビーダイワ時代もやってなかった?」
「そもそもデフォルト設定してある情報開示担当者あてに電話がきて、開示内容の確認・開示時間の確認があるんだが。その際、偽物社員が対応したって事か?」
「パスワードも必要だしね。勝手に登録出来るなんて管理甘すぎじゃないか」
と、驚きと賞賛の声が鳴り止みません。
これだけでは終わらないのが204年のプリンシバルさんです
7月22日深夜22時10分
「預金口座に払い込まれた2億円が全額引き出され行方不明となっている事実が判明致しました」
またまた
トンデモないプレーが飛び出しましたね!
これは振り逃げでなく持ち逃げってやつですね!
それでは、いま一度
アルプス席の市場関係者の驚きと賞賛の声をお届けします。
「時価総額が18億円で現金残高2億4千万円の会社から2億円が行方不明」
「コンプライアンスガバガバでくっそふいたw」
「事件が会議室で起きすぎだろ」
「猪瀬直樹の鞄4個分ですね」
「こんなん草生えるに決まっとるやろw」
「警察に届けたのかよこれ」
「きっと官憲に飛び込めない傷が脛に」
「他のクソ株に負けてなるものか!クソ株の王者は俺だ!みたいな」
やはり常連校は強かった。
9月には社名をグローバルアジアホールディングスに変更。
この会社は何処へ向かうのか、その未来もやはり行方不明のままなのかもしれません