天気:京都で61年ぶり積雪22センチ 各地で事故、遭難
毎日新聞 2015年01月03日 20時19分(最終更新 01月03日 22時37分)
強い冬型の気圧配置は3日も続き、北日本や西日本の日本海側を中心に雪が降った。京都市では1954年以来61年ぶりに積雪が20センチを超える22センチの大雪に。東海道新幹線が遅れるなど帰省客のUターンにも影響を与えた。降雪のピークは越えたが、4日以降も局地的な大雪の恐れがあるとして、気象庁は警戒を呼びかけている。
気象庁によると、3日午後8時の積雪は福井県大野市で177センチ、富山市で110センチ、兵庫県香美町で93センチ。4日も近畿地方は寒気が入り込み、雲が広がりやすい。4日正午までの予想降雪量(24時間)は近畿北部の山地で10センチ、平地で5センチ。中部の山地で5センチ、平地で1センチ。
大雪の被害も相次ぎ、全国で少なくとも7人が行方不明になっている。
2日午後11時ごろ、石川県加賀市山中温泉の山沿いの道で「雪に埋もれている人がいる」と119番があった。消防などが同県白山市の派遣社員の女性(67)を救出し病院に搬送したが、意識不明の重体。県警大聖寺署によると、道路脇の木が雪の重みで倒れ、下敷きになったらしい。
奈良県天川村の弥山(みせん)(標高1895メートル)では、単独で登山していた大阪府大東市御領1、会社員、池田渡さん(61)が遭難したとみられ、県警は3日、上空から県防災ヘリで捜索を始めた。
県警吉野署によると、池田さんは12月30日に自宅を出て、下山予定を過ぎても戻らないため家族が3日朝、届け出た。登山道の入り口付近でも約1メートルの積雪があり、署員が山に入れない状況という。【重石岳史、大原一城、松本博子】