40歳以上の8人に1人、約800万人もの人が悩んでいるといわれる“過活動膀胱”をご存知ですか?
「急に我慢できないような尿意を催し、漏れてしまうことがある」、「トイレが近くなった」などの症状がある場合は過活動膀胱かもしれません。
頻尿や尿漏れは高齢になってからの病気だろう、と考えていませんか? 決して老化による体内機能の低下だけとは限りません。若い世代でも患う恐れがあるのです。
■若い世代にも起こりうる過活動膀胱
過活動膀胱は、急に我慢できなくなるほどの尿意を催す“尿意切迫感”、我慢できずに漏れてしまう“切迫性尿失禁”、そしてトイレが近くなる“頻尿”などの症状がある病気です。
トイレに行く回数は、日中で5~7回、寝ている間は0回が正常といわれています。日中8回以上トイレに行き、夜間も1回以上尿意を感じて起きる場合は、頻尿(夜間頻尿)といえます。
■知っておくべき過活動膀胱の原因2つ
過活動膀胱の原因は大きく分けて2つ。神経トラブルで起こる神経因性と、それ以外の非神経因性のものとがあります。
(1)神経因性過活動膀胱
脳と膀胱(尿道)の筋肉を結ぶ神経回路に障害が起き、尿が溜まったサインや、「トイレまで我慢する」、「トイレに行ったら排尿する」といったサインのやりとりが正常に働かなくなります。
膀胱に溜まった尿の量に関わらず、強い尿意を感じるようになったり、排尿のタイミングが上手くつかめなくなったりします。
神経因性のトラブルは、トイレを我慢することが多かったり、ストレス過多で自律神経が乱れたりすることで起こりますので、働き盛りのビジネスパーソンも注意が必要です。
(2)非神経因性過活動膀胱
膀胱のすぐ下にある前立腺が加齢とともに肥大し、尿道を圧迫してしまう前立腺肥大症などが原因です。尿が出にくい状態が続くと、排尿のたびに膀胱に負担がかかることになります。
これが繰り返されると、少しの刺激でも過敏な反応を起こしてしまう過活動膀胱に発展します。また、女性に多い骨盤底筋のトラブルが起きることも。
ストレスなどの神経因性による過活動膀胱を予防するためにも、生活リズムを整える、休養する、リフレッシュするための趣味の時間を設けるなど、健康的な生活を送れるように日々意識することが大切です。
しかし、ストレスや加齢以外にも膀胱の神経を刺激してしまうケースも多いようですので、思い当たる症状がある場合は、早めに専門医に相談することをおすすめします。
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