ぐるりみち。

日々日々、めぐって、遠まわり。

年始のKindleセールからおすすめ&気になる40冊を選んでみた

f:id:ornith:20130210162659j:plain

 

 昨年も大盛り上がりでございました、Amazon Kindleストアの冬のセール。

 

 今年も先月上旬頃からセールが始まり、「Kindle本 年末年始セール」を中心に小説、コミック、ライトノベル、ビジネス書、専門書などなど、多彩なラインナップが勢揃いしている模様。正直、多すぎて全部はチェックできませんでした。

 

 そんな中で、「自分が読んだことのあるおすすめ本」と「気になった、買ってしまった本」を全部で40冊、選んでまとめてみました

 正月休みとは言え、「そんな何百、何千冊もチェックできねーよ!」という人の参考になれば幸いです。週明けには次々と終了することが予想されるので、お早めにどうぞ!

 

 ざっくりとした分類ですが、上から

  学び(ハウツー) → ビジネス書 → 小説・ラノベ → コミック → その他

という順番になっております。

 

 

学び

知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ

知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ (講談社+α文庫)

知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ (講談社+α文庫)

 

常識にとらわれた単眼思考を行っていては、いつまでたっても「自分の頭で考える」ことはできない。自分自身の視点からものごとを多角的に捉えて考え抜く―それが知的複眼思考法だ。情報を正確に読みとる力。ものごとの筋道を追う力。受け取った情報をもとに自分の論理をきちんと組み立てられる力。こうした基本的な考える力を基礎にしてこそ、自分の頭で考えていくことができる。全国3万人の大学生が選んだ日本のベストティーチャーによる思考法の真髄。 

 

 “考える”ことが好きな人、思考力、発信力、会話力を鍛えたい人など、幅広い層に勧められる本。「複眼思考」と書名にもある通り、特に複数の視点を養いたい人には必読の書だと思う。

 あまり1冊の本をヨイショしたくはないけれど、これだけは全力でおすすめしたいので、一番最初に持ってきました。学生のうちに読んでおけば、間違いなく勉学や就職活動の助けとなる。万人に読んで欲しい良書。

 

 

そうだったのか現代思想 ニーチェからフーコーまで

そうだったのか現代思想 ニーチェからフーコーまで (講談社+α文庫)

そうだったのか現代思想 ニーチェからフーコーまで (講談社+α文庫)

 

現代思想が難解なのは、現代に生きる私たちの直面するもんだいに直接かかわりがあるからだ。それは、絶対的な価値基準がない「相対主義」のもんだいである。本書では、ニーチェ、フロイト、ハイデガー、ソシュール、サルトル、ドゥルーズ=ガタリ、フーコーら、12人の現代思想のトップスターたちの紹介を通じて、現代思想とその流れを、私たちのもんだいと照らし合わせながら、だれにでもわかりやすく解説する。

 

 「現代思想」と言われても、大学でちょっと齧った程度とか、有名な哲学者と名言、関連する言葉しか知らないとか、そんな人も多いのではないかしら。その漠然とした知識に対して、プラスアルファをもたらしてくれる。

 結構ボリュームがあるので、休日にパラパラ捲るくらいがちょうど良さそう。そこで興味を持った思想家に関する入門書に手を出すような形で、哲学に触れるきっかけに。

 

 

世界を変えた哲学者たち

世界を変えた哲学者たち (角川ソフィア文庫)

世界を変えた哲学者たち (角川ソフィア文庫)

 

二度の大戦や世界恐慌―闘争と破壊を繰り返してきた激動の20世紀。哲学者はいかなる影響を与え、社会変革を求めて立ち向かったのか。ニーチェ、ハイデガー、サンデルほか、現代を代表する15人の思想を、平易な文章でわかりやすく紹介し、ナチズムや共産主義、さらにはグローバル資本主義といった世界の情勢と共に鋭く読みとく。哲学者たちのキャリア・マップや彼らの著作案内も付いた、まったく新しいタイプの哲学入門。

 

 こちらは、もうちょいコンパクトに「哲学」を知ることができる。哲学者個人の生涯や世界史の観点からも語られており、がっつりと学ぶつもりはないものの純粋に“楽しめる”本だと思います。

 

 

新版 20週俳句入門

新版 20週俳句入門 (角川俳句ライブラリー)

新版 20週俳句入門 (角川俳句ライブラリー)

 

俳句界の重鎮藤田湘子が、長年の俳句指導から得た4つの基本形式を活用した早期上達法をあなたに伝授。俳句のイロハである「切字」「取り合わせ」等を“分かりやすく”説明し、“狙いはかなり高度”なところを目指し、初心者でもこれを“しっかり読み”“忠実に実践”すれば、20週でひとかどの俳句が作れる実践書。

 

 最近、自分の周りの同世代で「俳句」や「短歌」に関心を持っている人がちらほらと出てきていて、ゆえに気になった本。

 カスタマーレビューに“もっとも実践的な俳句入門ドリル”と書かれているように、段階的に「授業」のように学ぶことができそう。ポチっちゃおうかな。

 

 

今はじめる人のための短歌入門

今はじめる人のための短歌入門 (角川ソフィア文庫)

今はじめる人のための短歌入門 (角川ソフィア文庫)

 

うたうべきことなどは、生きて生活している間に、おのずから、その人の胸に落ちてくる―。現代を代表する歌人・岡井隆が、短歌を作る際に誰もが一度は悩む事柄を「遊びとまじめ」「読むことは作ること」「読者を予想する」など、テーマに沿ってわかりやすく解説。正岡子規、斎藤茂吉ら先人の名歌や名言も参照しながら歌作りの本質に迫る。初心者はもちろん、一段上を目指す中級者にもかならず役に立つ、正統派短歌入門の決定版。

 

 同じく「短歌」ということでメモった。カスタマーレビューや他サイトの感想を読む限りでは、「入門書としては選択肢のひとつとして挙げられるものの、これだけを盲信することはできない」「近代短歌の一端にしか触れられていない」といった印象。

 

 

空海入門

空海入門 (角川ソフィア文庫)

空海入門 (角川ソフィア文庫)

 

革新的な思想で宗教界を導き、後に弘法大師と尊称された空海。その生涯と事績を丹念にたどり、『三教指帰』『弁顕密二経論』『秘蔵宝鑰』をはじめとする著作を紹介。何者にも引きずられない、人間空海の魅力に迫る!

 

 「え?空海の入門書?」と気になってチェック。その安さと、感想に共通している“高校生にも分かる空海&密教”という言説にビビっときてポチった。時間のある時にサクッと読みたい。

 

 

茶の湯名言集 ビギナーズ 日本の思想

茶の湯名言集 ビギナーズ 日本の思想 (角川ソフィア文庫)

茶の湯名言集 ビギナーズ 日本の思想 (角川ソフィア文庫)

 

禅宗と結び付いて日本文化のなかに深く入り込んだ茶道。古来、茶人たちは茶に関してさまざまな発言をしてきた。一流の茶人たちはまた、一流の文化人でもあり、人間を深く見つめる目を持っていた。彼らが残した名言は、独得の美意識、人間関係の捉え方、心の持ちようなど多岐にわたるものである。珠光・千利休・小堀遠州・松平定信・松平不昧・井伊直弼ほか茶の達人の言葉から、人間関係の機微、人間観察、自己修養などを学ぶ。

 

 千利休については少し齧ったことがあれど、他の茶人はさっぱりの自分に合いそうで気になった本。珠光、千利休、小堀遠州、松平定信、松平不昧、井伊直弼の名前が挙げられており、「茶」の知見を広げる力となりそう。お茶の世界、結構おもしろいんですよ。

 

 

うなぎでワインが飲めますか? ―そば、てんぷら、チョコレートまでのワイン相性術

最近は寿司屋でも居酒屋でもうなぎ屋でも、気軽にワインを味わえるようになりました。また、家庭の食卓で鍋を囲んで飲んだり、キムチやおしんこでもワインを愉しむ方が増えてます。「自由自在」に「自己流」にワインを味わうための、ちょっとしたワインと料理の相性術を伝授します。

 

 “セーラー服と機関銃”ばりによく分からない単語の組み合わせが目に留まった。いや、この場合はどっちも口に入れるものという共通点はあるけれど。

 最近、日本酒やビールに関する本は買って読み始めたけれど、そういえば「ワイン」に関してはド素人だったなーと思いまして。ポチっちゃおうか。

 

 

ぼくが愛するロック名盤240

ぼくが愛するロック名盤240 (講談社+α文庫)

ぼくが愛するロック名盤240 (講談社+α文庫)

 

ロックはぼくの人生のすべて!音楽への愛情だけは、誰にも負けない。数ある作品から「これだけは手放せない!」究極のロックアルバムを240枚厳選!しぼりにしぼった最も愛する必聴盤だ。アーティスト名、作品タイトル、ジャケット写真、収録曲もすべて網羅。ロックの入口にいる人、青春のすべてがロックだった人、ロックとは何かを知りたい人必読の一冊。

 

 著者の名前を見て、どっかで聞いたような……とググってみたら、そうだ、ラジオで聞いたんだ。長年に渡って音楽と親しんできた著者の語る「ロック」の話。ブログの記事を彷彿とさせる書名に謎の共感を覚えました。

 

 

相手に「伝わる」話し方 ぼくはこんなことを考えながら話してきた

相手に「伝わる」話し方 ぼくはこんなことを考えながら話してきた (講談社現代新書)

相手に「伝わる」話し方 ぼくはこんなことを考えながら話してきた (講談社現代新書)

 

面接、プレゼン、祝辞書き言葉は、「読む文章」です。「話す文章」は、本来まったく異なるもののはずです。いわば「文章の生理」の違いのようなものだと私は思います。「書く文章」をそのまま読み上げても、聞き手を感動させることはありません。聞き手の心に届くような話し方をしたければ、「書いた文章」を読み上げるのではなく、「自分の言葉」で語りかけなければならないのです。

 

 池上彰さんが報道機関に勤める中で常に考え、試行錯誤し続けてきた「話し方」を記した内容。書名が“伝える”じゃなくて“伝わる”になっている時点でそれっぽいというか、信頼できそうな雰囲気がプンプンする。池上さんだしね。

 

 

違いをあらわす「基礎日本語辞典」

違いをあらわす「基礎日本語辞典」 (角川ソフィア文庫)

違いをあらわす「基礎日本語辞典」 (角川ソフィア文庫)

 

「ごくわずか」「ほんのわずか」はどちらもよく使うのに、「ほんの親しい間柄」と言わないのはなぜ?普段、何気なく口にする表現も、あらためて考えると場面ごとの判断は難しい。微妙に異なる類義語、話し手の状況や心理によって使い方が変わる言葉を厳選し、その差異や使い分けの基準を丁寧に分析。数多くのイラストとともに鮮やかに解説する。日本語教師必携の書として長年親しまれてきた名辞典を、テーマ別に再編集!

 

 パッと見、「やたらと詳細な読み物辞典」といった印象かしら。日本語の中でも類語に焦点を当てて、その小さな差異は解説した内容。普段使いではさほど気にするものではないけれど、一語一語を噛んで含めるように楽しみたい人におすすめできそう。

 

 

ロシア 語られない戦争 チェチェンゲリラ従軍記

ロシア 語られない戦争 チェチェンゲリラ従軍記 (アスキー新書)

ロシア 語られない戦争 チェチェンゲリラ従軍記 (アスキー新書)

 

プーチンという強力な独裁者により、未曾有の経済発展を遂げたロシア。だがその影で何が行なわれていたのか……。世界紛争地帯の取材を続ける著者が、1年半ものあいだ行動を共にしたチェチェン独立派ゲリラ部隊での体験を綴る、渾身のルポ。野営の日々、地雷原突破、ロシア軍戦闘ヘリからのミサイル攻撃。加えて、元諜報機関員リトビネンコ暗殺事件に象徴されるロシア秘密警察の活動の実態--著者自身がロシア秘密警察に16日間拘束された--や、欧州へ流出しているチェチェン難民の逃避行に同行した体験を記す。 

 

 距離的には近い国であり、たびたび報道にもあるように複数の問題を抱えていることを何となく知りながらも、その内情はさっぱり、といった人も少なくないのでは。

 本書は著者自身がゲリラ部隊での体験を綴ったルポということで、断片的にでも「ロシア」という国を知る手がかりになりそう。

 

 

ビジネス

イシューからはじめよ ―知的生産の「シンプルな本質」

イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」

イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」

 

MECE、フレームワーク、ピラミッド構造、フェルミ推定…目的から理解する知的生産の全体観。「脳科学×戦略コンサル×ヤフー」トリプルキャリアが生み出した究極の問題設定&解決法。コンサルタント、研究者、マーケター、プランナー…「生み出す変化」で稼ぐ、プロフェッショナルのための思考術。 

 

 ビジネス・メディア系のブロガーさんがたびたび各所で絶賛していたような記憶の強い本書。ハードカバーは手が出しづらい……と躊躇していたところに半額セールである。ポチらねば。

 

参考:「イシューからはじめよ」を読んだ - $shibayu36->blog;

 

 

5年後、メディアは稼げるか ―Monetize or Die?

5年後、メディアは稼げるか―Monetize or Die ?

5年後、メディアは稼げるか―Monetize or Die ?

 

今、日本と世界のメディア界は、大きな岐路を迎えている。今後5年、メディア業界は100年に一度といってもいい激震を経験するはずだ。では、ウェブのさらなる進化などによって、メディアの形はどう変わっていくのか。ネットメディアを運営するプレーヤーの目と、業界を分析するジャーナリストの目から、「メディア新世界」の姿を予測する。

 

 こちらも同様にメディア界隈の人が勧めており、「ブロガー向け!」という感想も散見されていて気になっていた本。著者は現在、NewsPicksの編集長を務めている佐々木紀彦さんですね。

 

参考:『5年後、メディアは稼げるか』ブロガーが知っておくべき「紙とウェブ」の決定的な違い。 | 隠居系男子

 

 

角川インターネット講座4 ネットが生んだ文化 誰もが表現者の時代

インターネット時代の新たなカルチャーとは。非リア、炎上、嫌儲、コピーの4つのキーワードでネットの精神風土を解説。日本最大のネットメディア「ニコニコ動画」の川上量生が語るネットカルチャーの本質。 

 

 この「角川インターネット講座」シリーズが出版されると知って、一番気になっていた本。ドワンゴ会長、川上量生さんによる監修となっていますが、他にも7人のライターが原稿を寄せて広く「ネット文化」を語った内容です。

 具体的には、ばるぼらさん、佐々木俊尚さん、小野ほりでいさん、荻上チキさんなど、そうそうたるメンバー。こうして見ると、確かに値段相応の価値はありそう。半額のうちに、ポチッとな。

 

 

戦略は「1杯のコーヒー」から学べ!

戦略は「1杯のコーヒー」から学べ! (中経出版)

戦略は「1杯のコーヒー」から学べ! (中経出版)

 

インスタント、缶コーヒー(製品イノベーション)、スタバ(外資)、セブン、マクド(異業種)、ネスレ(ビジネスモデル変革)など、ビジネステーマを網羅するコーヒー業界を舞台にストーリーでMBA理論を学ぶ1冊! 

 

 『100円のコーラを1000円で売る方法』の著者による、ストーリー仕立てでビジネス戦略を学ぶ本。

 昨年から「サードウェーブコーヒー」も話題に挙がりつつあり、実際に本書でもブルーボトルが取り上げられている模様。コーヒー業界を再考するにあたって、いま読むにはちょうど良いタイミングの1冊と言えるかもしれない。

 

参考:【読書感想】戦略は「1杯のコーヒー」から学べ! - 琥珀色の戯言

 

 

LEAN IN 女性、仕事、リーダーへの意欲

LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲

LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲

 

新規大卒者の50%が女性となってから30年が経過したにもかかわらず、いまだにアメリカの政府や企業のリーダーの大多数は男性です。つまり、社会生活に大きな影響を与える決定において、女性の声が平等に反映されにくい状況が続いているのです。この問題は、日本ではより顕著です。なぜ女性リーダーが生まれにくいのでしょう?その原因はどこにあるのでしょう?フェイスブックのCOOが書いた全米大ベストセラーの話題作。その「一歩」を踏み出せば、仕事と人生はこんなに楽しい。

 

 NHKの特集か何かで目にした覚えがある。FacebookのCOO、シェリル・サンドバーグさんの著書。女性の社会進出が日本よりは進んでいるとされる米国でも、実際には数多くの問題がはらんでいるということが実体験として知ることのできる1冊。

 

参考:一歩前へ踏み出そう - NHK クローズアップ現代

 

 

電子書籍で1000万円儲かる方法

電子書籍で1000万円儲かる方法

電子書籍で1000万円儲かる方法

 

Kindleでのセルフパブリッシングで、1年間で1000万円儲けた鈴木みそ。Kindleのセルフパブリッシングに、日本人マンガ家として初めて着手したパイオニア・小沢高広。デジタル時代におけるクリエイターの新しい生き方を自ら体現する2人の“先進的”マンガ家が語りつくす、クリエイター目線からの「デジタルビジネス成功法」!! 

 

 クリエイター側のアーリーアダプターとして電子書籍を利用し、実際に成功を収めた2人の対談。「電子書籍で作品を発表して成功するには」といった方法論というよりは、現在の出版業界やクリエイターの考え方などに対して問題提起をしているような内容。

 電子書籍の普及に際して、改めて「モノづくり」を考えなおしてみたい人におすすめです。 

 

感想:クリエイターとしてこの先生きのこるには『電子書籍で1000万円儲かる方法』

 

 

大卒だって無職になる "はたらく"につまずく若者たち

大卒だって無職になる

大卒だって無職になる "はたらく"につまずく若者たち (ホビー書籍部)

 

若者支援の最前線の現場で現代の若者たちの“つまずき"から“立ち直り"までを追った6つのストーリー。
<「はじめに」より>
そのときでさえ、僕は大学を卒業したら働くものだと思っていたし、まさか“働けない"なんてことは夢にも思いませんでした。社会の状況をまったく知らなかったといえばその通りなのですが、少なくとも僕の周りには大学を卒業しても、働くことにつまずく可能性が誰にでもあることを語る人はいませんでした。 

 

 ストーリー仕立ての展開となっていますが、そこに登場する若者はみんな、どこにでもいそうな等身大の存在。ひきこもりやニート、早期離職に悩む若者に、未来が不安な就職活動生に、ぜひ読んで欲しい作品。 

 

感想:『大卒だって無職になる』からレールを外れたっていいじゃない

 

 

明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法

明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書)

明日の広告 変化した消費者とコミュニケーションする方法 (アスキー新書)

 

インターネットの普及、情報洪水、市場の成熟などによって、消費者はガラリと変わってしまった。マスメディアへの接触が減り、広告をスルーし、しかも信じない。友人からのクチコミの方がずっと信頼される。どうしよう…。でも不安に陥ることはない。悲観することもない。ちょっと発想を転換してコミュニケーションの仕方を変えれば、広告にもマスメディアにも、明るい「明日」が待っている。そろそろそんなポジティブな話もしようじゃないか。

 

 2008年という7年前に出版された本ながら、妙に評価が高くて気になった本。感想に目を通してみると、どうやら「ブログ」的な考え方を含めた「コミュニケーション・デザイン」にスポットが当てられているみたい。非常に気になる。

 

 

必ず結果がでるブログ運営テクニック100 プロ・ブロガーが教える"俺メディア"の極意  

必ず結果がでるブログ運営テクニック100 プロ・ブロガーが教える

必ず結果がでるブログ運営テクニック100 プロ・ブロガーが教える"俺メディア"の極意

 

FacebookやTwitterといったソーシャルメディア全盛の時代だからこそ、自分の「ホーム」としてのブログが存在感を発揮します。本書は、月間100万ページビュー以上を誇るブログを運営し、ブログからの収入だけで生活している「プロ・ブロガー」の2人が執筆。ブログを軸にソーシャルメディアと連携しながら「仲間」を増やすこと、そしてアフィリエイトで「収入」を得ることの2つを目標に設定し、そのためのテクニックを惜しみなく公開します。ソーシャルメディアでのセルフブランディングをめざす方も、ブログで副収入を得たい方も、本書のテクニックで夢に近づいてください。

 

 メディアとしての「ブログ」を運営しようと考えている人は必読。というか、これ1冊あればとりあえずは事足りるはず。あとは応用とテクニックの面だと思うので。

 

 

小説・ライトノベル

屍者の帝国

屍者の帝国 河出文庫

屍者の帝国 河出文庫

 

屍者復活の技術が全欧に普及した十九世紀末、医学生ワトソンは大英帝国の諜報員となり、アフガニスタンに潜入。その奥地で彼を待ち受けていた屍者の国の王カラマーゾフより渾身の依頼を受け、「ヴィクターの手記」と最初の屍者ザ・ワンを追い求めて世界を駆ける―伊藤計劃の未完の絶筆を円城塔が完成させた奇蹟の超大作。 

 

 “伊藤計劃の未完の絶筆を盟友・円城塔が完成させた”という字面だけで、その筋の人が飛びつかざるを得ない話題作、の文庫版。そんなすぐにセール対象にしちゃっていいんすか!いいんすかー!

 

 

赤×ピンク

赤×ピンク 角川文庫

赤×ピンク 角川文庫

 

東京・六本木、廃校になった小学校で夜毎繰り広げられる非合法ガールファイト、集う奇妙な客たち、どこか壊れた、でも真摯で純な女の子たち。体の痛みを心の筋肉に変えて、どこよりも高く跳び、誰よりも速い拳を、何もかも粉砕する一撃を―彷徨のはて、都会の異空間に迷い込んだ3人の女性たち、そのサバイバルと成長と、恋を描いた、最も挑発的でロマンティックな青春小説。

 

 意図されているのか、たまたまなのか、単なる自分のチェックミスなのかは分からないけれど、毎回のセールの度に別の本が対象になっている気がする、桜庭一樹さんの著作。

 『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』『推定少女』『少女七竈と七人の可愛そうな大人』ときて本作はまだ読んでいなかったので、これはナイスとばかりにポチり。

 

 

どうせ死んでしまうのに、なぜいま死んではいけないのか?

どうせ死んでしまうのに、なぜいま死んではいけないのか? (角川文庫)

どうせ死んでしまうのに、なぜいま死んではいけないのか? (角川文庫)

 

所詮人生は、理不尽で虚しい。いかなる人生を営もうと、その後には「死」が待っている。「どうせ死んでしまう」という絶対的な虚無を前にしながら、なぜ私たちは自ら死んではならないのか?生きることの虚しさを徹底的に見つめ、それをバネにたくましく豊かに生きる道を指南する、刮目の人生論。無気力感に苛まれる時、自分に絶望し苦悩する時の必携本。

 

 タイトルが気になって手に取った本。おそらく「答えなどない!」のが答えなのだろうけれど、それでも考え続けるしかないのでしょう。

 

 

新版 遠野物語 付・遠野物語拾遺

新版 遠野物語 付・遠野物語拾遺 (角川ソフィア文庫)

新版 遠野物語 付・遠野物語拾遺 (角川ソフィア文庫)

 

現在の岩手県遠野市は、以前は山にかこまれた山間隔絶の小天地だった。民間伝承の宝庫でもあった遠野郷で聞き集め、整理した数々の物語集。日本民俗学に多大な影響を与えた名作。

 

 いつかまとめて読まねば……と考えてスルーし続けて数年余り。結局、買わないから読まないのです。買おう。ポチろう。数百編の短篇集。日本の古き良き“むかしばなし”に触れたい人に。

 

 

脳漿炸裂ガール

脳漿炸裂ガール (角川ビーンズ文庫)

脳漿炸裂ガール (角川ビーンズ文庫)

 

「ようこそ、地獄型人間動物園へ」普通の高校生の市位ハナは、目を覚ますとクラスメイト達と檻の中にいた。そこでハナは、ケータイを使った命がけのデス・ゲームに参加する事に!!ハナは同じ名前で正反対の性格を持つ、憧れの同級生・稲沢はなと共に、ゲームに挑んでいくが!?

 

 人気のボーカロイド曲を元にしたオリジナル小説。続刊も出ているということで、結構人気らしい。ついでに実写映画化が決まってしまうくらいには。『カゲロウデイズ』以来、久しぶりに読んでみようかな。

 

 

バカとテストと召喚獣

バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)

バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)

 

「こんな教室は嫌じゃああっ!!」 アホの明久は叫んだ。ここ文月学園では、進級テストの成績で厳しくクラス分けされる。秀才が集まるAクラスはリクライニングシートに冷暖房完備だが、彼のいる最低Fクラスの備品はボロい卓袱台と腐った畳だけ。 明久は密かに憧れる健気な少女・瑞希の為、クラス代表の雄二をたきつけて戦争を始める。

 

 「ライトノベル」と一口に言ってもジャンルは様々ですが、ぶっ飛んだ“ギャグもの”として本作を挙げる人は割といるのではないかしら。

 完結した今、まとめて読むには良い作品かも。最終巻の表紙が男キャラ勢というのも、本作らしくて好きです。

 

 

コミック

女の子が死ぬ話

女の子が死ぬ話 (アクションコミックス)

女の子が死ぬ話 (アクションコミックス)

 

高校に入って、初めて出来た友達は、出会って数ヶ月で死にました――。少女漫画のような青春に憧れる少女・千穂は高校入学初日に同じクラスの和哉・遥と知り合い、意気投合する。和哉への淡い恋心を抱きながら充実した高校生活を過ごす千穂。しかし、彼女は知らなかった。親友の遥が不治の病に冒されており、あと数ヶ月しか生きられないことを…。

 

 文字通り。それ以上でもそれ以下でもない。

 けれど、心震わされる物語。

 

 

コーヒーもう一杯(1)

コーヒーもう一杯I (ビームコミックス)

コーヒーもう一杯I (ビームコミックス)

 

明日に旅立つその前に、一杯のコーヒーを。漫画界の吟遊詩人が贈る、温かく優しいアロマ香る物語集。コミックビーム連載作が、ファン待望の単行本化!

 

 物語中に様々な形で「コーヒー」が登場する短篇集。

 ちょっぴり切なくなって、あったかいコーヒーにホッとするような読後感。

 

 

キミイロ少女

キミイロ少女 (百合姫コミックス)

キミイロ少女 (百合姫コミックス)

 

人魚の骨を持っているという転校生・吉崎さん。不思議な雰囲気を持つ彼女に惹かれていく豊田。やがて、二人は夕暮れの浜辺で、叶わぬ約束をすることになる……『この街に人魚はいない』他、4編を収録。

 

 たまにはちょっと読んでみたくなる、百合作品。

 男同士でもそうだけど、そこにある恋愛模様のむず痒さはどれも同じなのです。

 

 

劇場版魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語

劇場版魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語 1巻 まんがタイムKRコミックス

劇場版魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語 1巻 まんがタイムKRコミックス

 

映画化第3弾となる『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』が、TVシリーズのコミカライズも手がけたハノカゲによる描き下ろしで完全コミカライズ第1巻!!

 

 全3巻がセール対象の模様。

 ハノカゲさんによるコミカライズはアニメ版も評価が高かったですが、劇場版も同様。むしろアニメ1クールを3巻に収めた時と比べれば、劇場版1作を同冊数で描いているので尺的には余裕もあったのではないかしら。

 

 

ご注文はうさぎですか?(1)

ご注文はうさぎですか? 1 (芳文社コミックス)

ご注文はうさぎですか? 1 (芳文社コミックス)

 

「♪うっさぎ~うっさぎ~」と無邪気に、喫茶ラビットハウスにやってきたココア。実は、そこが彼女が住み込むことになっていた喫茶店で…。お店で出会う女の子たちも、クールでちっちゃいチノ、軍人気質なリゼ、おっとり和風な千夜、気品あふれる庶民派シャロと全方位からかわいさと笑いが炸裂! 「ほっこり」と「にっこり」と「もふもふ」をあなたに☆第1巻です! 

 

 難民キャンプはこちらです。『きんモザ』2期まで耐えよう。

 

 

一週間フレンズ。(1)

一週間フレンズ。1巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)

一週間フレンズ。1巻 (デジタル版ガンガンコミックスJOKER)

 

「でも、私…トモダチの記憶、一週間で消えちゃうの――。」 いつも一人ぼっちでいたクラスメイト・藤宮香織の告げた事実。 主人公・長谷祐樹は、それでも香織と友達になりたいと願う。 一週間の記憶を綴って、巡って、二人はトモダチになっていく。何度も、何度でも――。 「トモダチ」巡る青春グラフィティ、はじまります。

 

 昨年はアニメが好評のうちに終了しました。

 こうしてコミックを読んでみると、アニメはかなり丁寧にアレンジしていたんだなーという印象。四コマならではのテンポ感を残しつつも、うまい具合に話を繋げて作品の雰囲気を表現していたような。

 

 

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。-妄言録-(1)

ぼっちな高校生・八幡は、美少女・雪乃と「奉仕部」で活動することに。だが孤高のぼっちである八幡に、ラブコメ展開などできるはずもなく……。残念な青春模様で大人気のラノベ「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」のアニメ版コミカライズ!! 

 

 アニメ準拠のコミカライズとなっていますが、原作の台詞も随所に盛り込んだ、良い立ち位置の“コミック版”と言えるのではないかと。

 ちょうどアニメと原作の中間的存在という意味では、コミカライズから本作に触れるのもありかもしれません。大好きな作品でござる。

 

 

咲-Saki-(1)

咲-Saki-1巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)

咲-Saki-1巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)

 

時は21世紀…。麻雀の実力が人生を左右する時代に、二人の天才女子高生が舞い降りる。毎局プラスマイナスゼロで和了(アガ)る少女・宮永咲。全国中学生麻雀大会個人戦優勝者・原村和。互いの生き様が交わる時、熱き物語の幕が上がる――!! 

 

 “主人公がラスボス(魔王)”でおなじみ(?)の麻雀マンガ。何がすごいって、麻雀のルールを知らなくてもそれっぽく楽しめるという点。なんか知らんがすげえ。

 もちろんルールを知っていれば知っているなりに、いろいろとツッコめて楽しい。もしくは純粋にかわいい女の子を見て楽しむこともでき、様々な層を取り込んだ作品。

 

 

ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編(1)

ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編1巻 (デジタル版ガンガンコミックス)

ひぐらしのなく頃に 鬼隠し編1巻 (デジタル版ガンガンコミックス)

 

寒村・雛見沢で楽しく生活していた少年・前原圭一は、平和なこの村で起きたバラバラ殺人の事を知る。そしてその事件は、「オヤシロさまの祟り」と呼ばれる奇怪な連続怪死事件に繋がっていたのだった…。

 

 『ひぐらしのなく頃に』各編の1巻もセール中。

 個人的には、アニメよりもコミカライズの方がまとまっていて分かりやすいと思う。

 

 

魔法陣グルグル2(1)

魔法陣グルグル2 (1) (デジタル版ガンガンコミックスONLINE)

魔法陣グルグル2 (1) (デジタル版ガンガンコミックスONLINE)

 

かつて世界征服を企んだ魔王軍に、敢然と立ち向かったものたちがいた…。 4人の精霊王の加護を受けた光の勇者ニケと、闇魔法“グルグル”を使う魔法使いククリ。 魔王ギリを倒し、世界に平和を取り戻した二人だったが、 また、新たな魔王が世界を脅かそうとしていた…。 今こそ、再び旅立つ時!! おかえりニケ&ククリ! みんな待ってた! ギャグファンタジーコミックの金字塔「魔法陣グルグル」の正統派続編!!

 

 あの『グルグル』が帰ってきた!現在もガンガンONLINEで連載中。

 20〜30代くらいの人にとっては、子供時代の作品の続編を電子の画面で読めるということに感慨を覚える人もいるのでは。ククリかわいい。

 

 

魔法陣グルグル外伝 舞勇伝キタキタ(1)

魔法陣グルグル外伝 舞勇伝キタキタ1巻 (デジタル版ガンガンコミックスONLINE)

魔法陣グルグル外伝 舞勇伝キタキタ1巻 (デジタル版ガンガンコミックスONLINE)

 

かつて世界征服を企んだ魔王軍に、敢然と立ち向かったものたちがいた…。4人の精霊王の加護を受けた光の勇者と、闇魔法“グルグル”を使う魔法使い。戦いの果てに魔王を打ち滅ぼした二人の傍らには、つねにある男がいた…。魔王ギリさえもが嫌がったという伝説の踊り、キタキタ踊りがここに復活! ギャグファンタジーコミックの金字塔「魔法陣グルグル」スピンオフ作品登場!! 

 

 ノーコメント。

 

 

その他

中原中也全詩集

中原中也全詩集 (角川ソフィア文庫)

中原中也全詩集 (角川ソフィア文庫)

 

2007年は中原中也生誕百年、没後70年の記念すべき年。中原中也の詩業が全て見渡せる、文庫で初の画期的1冊本全詩集が誕生。この1冊で、詩人として生き、詩人として逝った新しい中也が発見できる。 

 

 寝る前にパラパラと読んでいると良い具合に頭がかき乱されてよく眠れるのです。

 割と良い睡眠導入剤になっている印象。人によるでしょうけれど。

 

 

制服嗜好

制服嗜好

制服嗜好

 

制服を嗜む男女へ。セーラー、ブレザー、リボン、スカート、アウター、ローファーetc…制服を構成する要素のすべてを、オールカラーで描き語る「解体新書」的1冊。 

 

 制服をオールカラーで楽しむ“解体新書”。

 眺めて楽しむも良し!イラストの資料にするも良し!

 

 

 

参考サイト:いつもお世話になっております。今年もよろしくお願い致します。

 きんどう

 電書コミックリサーチ

 

関連記事: