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Danas je lep dan.

2014-12-31 この年が明けるまであと百万の祈り

[]平成26年ブログ反省会

 反省会的なものを。あるいは回顧と展望。

 まず,今年も改めて思い知らされたのはホッテントリは水物」というもので,ブクマがつくことを想定せず内輪ネタをメモ代わりに書き散らしたらなぜかブクマがついたイバラキスタンの記事とかSTAP細胞の記事とかもあれば,ブクマが伸びてほしいと思ってセルクマとかしてもちっとも伸びなかった幾多の屍があり。実際,咲クラスタだけに届けばいいと思って書いたホモフォビアの記事咲界隈の揉め事の記事があんなに伸びたのは意外と言うほかない。普通の咲考察はちっともブクマつかないのに……。あとなんで東欧これくしょんがあんなにウケたのかは謎。一方では自覚的に伸ばそうとして実際にかなり伸びた記事がいくつかあって,スポーツ権の記事はてななら伸びるだろうなと色々工夫を凝らしてみたら案の定伸びた。実際ブコメで散々指摘されていたようにどこぞの第三帝国アトモスフィアが漂うわけで,見つけたときからヤバいと思っていたネタの問題提起に成功したのは嬉しい限り。伸ばす努力は何もしてないけどまあ伸びるべくして伸びたよなあ,というのもいくつかあって,直近だと『日本型排外主義』の書評エントリとか,ちょっと前だと西暦訴訟の話とか。

 ちなみにブコメ数のトップはイバラキスタンで僅差の2位がコソヴォどうしてこうなった

 すごく嬉しかったのは,参加企画っぽいのを立てたら多くのひとが参加してくれたこと。「屈辱」エロゲ漫画アニメライトノヴェル映画ミステリ,と色々なジャンルにも波及して,なんというか,火元冥利に尽きるというか。あ,ライトノヴェルでは歴戦の読み手の皆様に怒られるかと思いますがスレイヤーズ!』を読んでません。すみません。ライトノヴェルではあまり伸びなかったけどこのぐらい人数集まったら何が優勝するんだろう。僕ら世代だと『灼眼のシャナ』『キノの旅』『とある魔術の禁書目録』辺りだろーか。ミステリはクリスティ未読という惨状なので圧勝できるかと思ったらまさかの『容疑者Xの献身』に全部持っていかれた。そりゃそうだ,そっちの方が読んでるひと多いよな……(ちな未読)。本棚晒しはてなハイクキーワード自分の本棚を晒そう」で以前からやられてたことではあるんだけど,ハイクだと連投しにくいのでブログに直してみたところなんと「屈辱」以上のブクマが集まりまさかのまとめ記事まで作られるというプチ流行っぷりになって狂喜乱舞で感謝感激雨霰というか。「屈辱」もそうだけど,やっぱみんな自分の読書履歴について語りたい気持ちがどこかにあると思うんですよ(力説)。自分はどこから来てどこへ行くのか。それにしても皆さんの本棚を見ていて思うのは,やっぱり自分の蔵書はまだまだ圧倒的にみすぼらしいし(もちろん写していない部分が多々あるとはいえ)中途半端だなあと。ライトノヴェルばっかりずらーっと並んで棚を埋め尽くしていたり,全部青背だったり,ガチの歴史書が並んでいる様を見ると,やっぱり圧倒されるわけで。もっと精進します。

 この2つの企画に参加して,応答してくださった皆様に,心からの感謝を。本当に楽しくて,嬉しかったです。ありがとうございます。

 継続して扱っているテーマについて。本ブログ開設時からのテーマはいくつかあるけど,民族自決の問題ではロシアが色々やらかした所為で一番注目が集まるトピックになった。実際,クリミアについての記事は300に迫ろうかという今年で2番目に多いブクマ数を記録。というか,確認してみたら6年前から言ってること変わってなかったアブハジア南オセチア国家承認のときも同じこと言ってたぞ俺。ロシア・東欧クラスタとしてはやっぱりユーゴスラヴィア紛争とか民族浄化とかを帰結した民族自決という理念はすごい劇薬だという思いがあって,それは今でも変わっていなくて,でも一方では既存国境の尊重はすごい抑圧にも成り得るよな,という危惧も昔からあって。ミロシェヴィチ体制がコソヴォで何をやったかって考えるとコソヴォが独立しないのが最善手であるとは思えてもそれが正義だとは信じられない。その天秤が6年前は国境尊重側に傾いていたけど,最近民族自決側に傾いてるかな,というのがあったから立場変更のエントリも書いた。色々勉強する中で,やっぱり「主権国家」という枠組みは大きいことに気付かされざるを得なかったというのもあり。たとえば,カタルーニャ自治州なんかはすごく地域言語の振興を頑張っているんだけど,それでもやっぱりスペインという国家の枠組みがある以上,カスティーリャ語カタルーニャ語は完全に対等にはならない(全国民が知る権利と「義務」を有するのはカスティーリャ語だけ)。この辺のバランスは今後も悩み続けることになるんだろうなあと思う。チベット問題については,例年通り3月10日のチベット蜂起記念日に記事をアップ。色々と他の地域について勉強したことがチベットにもフィードバックできてるなあというか,世界中の問題には通底しているものがあるなあ,というのがここ最近のわたしの(遅まきながらの)気づきであり。アイヌについて学んだことはチベットと密接に連関していて,それは逆もまた然りで。植民地主義が残存する沖縄,チベットにおける剥き出しの抑圧,サッカーワールドカップで追い立てられる先住民,そしてガザで虐殺される人びと。そのすべてを掬い上げるような言葉で話していきたいな,というのが今後の決意表明といったところです,はい(もちろん前からそういう視座で書いた記事はあったし,今年もこんなのを書いたわけだけれど)。そして世界遺産。これが痛恨というか,本ブログ開設以来初めて新規登録を追いかけていない年になりました。6月は忙しくて碌にチェックしとらんかったんや……「あとで書く」と思ってたらもう年末になっとったんや……。しかも何が悔しいって前々から言われてた1,000件の大台に乗ったのが今年だということで,乗り遅れたッ……このビッグウェーヴに……ッ! 個々の世界遺産ではなく世界遺産制度総体に興味がある人間としては今年に何も書かなかったのはまさに屈辱と言うほかなくて。でも来年も追いかけられるかどうかはわからないなー。だいぶ最近の制度に追いつくのキツくなってきたし,世界遺産マニアの看板はそろそろ下ろした方がいいかもしれない,と悲しいことを考える今日この頃です。

 趣味関連について。完全に艦これにハマった1年だったので(※着任してません),ブログの様相も様変わりしたというか。これは,思い立って作ってみた本ブログ開設時からの趣味関連記事の更新傾向。

スト魔女艦これ米澤穂信SF
20086--21
2009266-31
2010321-2-
20119--24
201293-32
2013433615
2014-122656

 うん,自分の中での流行り廃りがよくわかるデータですね(白目)。数年間にわたって持続したスト魔女熱がすごすぎるけど,艦これがそうなりそうで怖い。咲は以前書いたけど自分のメソッドで言えることは大概言い尽くした感があるので,前みたいな更新数になるということはないんじゃないかなあと。聖地巡礼勢でも闘牌考察勢でもないので,新規展開があったからって言えることが増えるわけではないのです。ちぇー。米澤穂信とSFは継続して好きなんだけどこれまでその好きという情熱をあまり形にしてこなかったのかも。今後はもっと語り尽くしていきたい。というか新しい更新方法を取り入れたのでそっちで語ることが増えるかも,という。ちなみに今年増田デビューしてSFとライトノヴェルに関するエントリを書きました。

 さてさて。もうあとほんの少しで新年ですが,皆様,良いお年を!(ギリギリセーフ!)

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