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羊神社に脚光 例年の10倍の人出…縁起良し「狛羊」お出迎え

名古屋市北区の羊神社
名古屋市北区の羊神社
Photo By スポニチ

 今年の干支(えと)の未(ひつじ)の名のついた神社が脚光を浴びている。名古屋市北区の「羊(ひつじ)神社」は年明けとともに2万7000人以上が参拝に訪れた。12年に1度の「未年」は縁起が良いとされ、例年の10倍以上の人出で、にぎわいを見せている。

 羊神社は、平安時代の延喜年間(901〜923年)に編まれた「延喜式」にも記されており、歴史は1000年以上とされる。本殿に上る階段の横では、狛(こま)犬ならぬ「狛羊」がお出迎え。約20年前に氏子が寄贈したもので、親ヒツジに子ヒツジが寄り添う。

 手水舎(ちょうずや)でも、竜ではなく羊の口から水が流れている。

 奈良時代、この場所に群馬県多野郡の領主だった「羊太夫(ひつじだゆう)」が立ち寄った屋敷があったとされ、土地の人が安心して平和な暮らしができることを願った羊太夫が「火災除」の神を祭ったのが由来。宮司の半田収さん(84)は「羊太夫のように“家庭円満で安心して暮らせるように”という気持ちでお参りしてもらえれば」と話す。

 住宅街にある小さな神社で、三が日の参拝者は例年2000〜3000人ほど。ただ、前回の未年の03年は約3万人が訪れた。今年は元日だけで約2万7000人が参拝。2日も時折ふぶく悪天候の中を多くの人が訪れ、静かな住宅街に200メートルを超える列ができた。旅行社の初詣ツアーも組まれ、この正月は、さらに多くの参拝者が見込まれる。

 神社では、普段は置かない警備員約10人を配置。縁起物も、ヒツジの刺しゅう入り守り札を1万5000個、ヒツジの絵馬を取り付ける破魔矢を4500本と、いずれも例年の約10倍分を準備。ヒツジの土鈴やストラップなども用意した。

 全国約8万の神社を束ねる神社本庁によると、ほかに羊神社という名前の神社は群馬県安中市にしかないという。

[ 2015年1月3日 05:30 ]

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