マンガ家 岡崎京子初の大規模展「戦場のガールズ・ライフ」開催

『pink』カバー原画 ©岡崎京子/マガジンハウス
『pink』カバー原画 ©岡崎京子/マガジンハウス

 マンガ家 岡崎京子初の展覧展「戦場のガールズ・ライフ」が、1月24日から世田谷文学館で開催される。300点以上の原画をはじめ、学生時代のイラストやスケッチ、80~90年代の時代を画した掲載誌の数々、映画版「ヘルタースケルター」ほか関連の資料を展示。単行本では未収録となる作品も公開される。

 1963年東京都下北沢生まれの岡崎京子は、83年の短大在学時に雑誌「漫画ブリッコ」でデビュー。85年、21歳で初めての単行本「バージン」を刊行した。以降、マンガ雑誌のみならずファッション、音楽雑誌等にも作品を発表し、1980~90年代を代表するマンガ家に成長。主な作品に「pink」や「リバーズ・エッジ」、「東京ガールズブラボー」などがあり、2012年に映画化された「ヘルタースケルター」では文化庁メディア芸術祭・マンガ部門優秀賞や、手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞している。岡崎は96年に交通事故に遭い、現在はマンガ家としての活動を休止中。

 岡崎のこれまでの仕事を取り上げる大規模な展覧会「戦場のガールズ・ライフ」では、女の子たちの夢や憧れを紡ぐ少女マンガとは対照的な、都市に生きる少女の日常や、変容する家族像、高度資本主義下の女性の欲望や不安といった時代を果敢に描き続けた岡崎が見つめた「時代」と「その行方」を豊富な資料を通して紐解く。また、関連イベントとして、岡崎京子が愛する60年代女の子映画の決定版「ひなぎく」の上映や、マンガを介してコミュニケーションを生み出すユニット「マンガナイト」によるワークショップ「"90年代"ZINEジン(小冊子)をつくろう!」なども予定されている。

■岡崎京子展 戦場のガールズ・ライフ
会期:2015 年 1 月 24 日(土)~3 月 31 日(火)
会場:世田谷文学館 2 階展示室
開館時間:10:00~18:00(展覧会入場、ミュージアムショップは 17:30 まで)
休館日:毎週月曜日