STAP細胞:理研、検証実験を打ち切り
毎日新聞 2014年12月19日 10時33分(最終更新 12月20日 10時18分)
STAP細胞論文をめぐる不正問題で、細胞の有無を確かめる検証実験を進めている理化学研究所は19日午前の記者会見で、来年3月末まで予定していた検証実験を打ち切る方針を明らかにした。
検証実験は、(1)筆頭著者の小保方晴子研究員(31)による実験(2)小保方研究員以外のメンバーによる実験−−の2本立て。理研によると、11月末で終了した小保方研究員の実験では、万能性を持った細胞を作れなかった。理研メンバーによる実験でも再現には成功せず、論文に記載された手法以外の方法でも実現していないことから、打ち切りを決めた。
STAP細胞の作製を報告する論文2本は1月30日付の英科学誌ネイチャーに掲載された。その後、不正疑惑が浮上。4月に記者会見した小保方研究員は「STAP細胞作製には200回以上成功している」と語っていた。論文は7月、2本とも撤回された。【デジタル報道センター】