銀行振り込み:24時間化、18年中に稼働 全銀協表明
毎日新聞 2014年12月18日 20時55分(最終更新 12月19日 01時11分)
参加行や延長時間が限定的なものになれば、利用者の不満が高まる恐れもある。全銀協の平野会長は18日の会見で「より多くの金融機関が長い時間、土日・祝日を含め接続してほしい」と述べ、各行に延長拡大を働きかける考えを示した。【赤間清広】
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クレジットカードや仮想通貨「ビットコイン」など決済手段が多様化する中、銀行振り込みのサービス向上は世界的な流れになっている。英国が2008年に365日、24時間、振り込みができるシステムを導入。スウェーデンやシンガポールも同様の仕組みを実現している。日本では、りそなホールディングスが来年4月から、グループ内の銀行間に限り、24時間、振り込みを可能にするサービスを始める予定だ。現金自動受払機(ATM)などで他の金融機関の口座に現金を振り込むには通常、数百円程度の手数料がかかる。しかし、最近はネット銀行を中心に月数回程度であれば手数料を無料化する動きも広がっており、銀行間の差別化戦略が加速している。