福島原発は、いよいよもって収拾が付かない状態になってきているのではないかと不安になってきた。

それはまず、今まで政府にあまり楯突くことが無かった毎日新聞が、原発に関しては、東京新聞に次いで批判的論調となって来ていることだ。今日の社説が以下である。


冷静に見て、もう事態は東電の能力を超えている。東電は、当事者の能力を欠いてきたということだ。つまり、東電に任せておいては被害は拡大すると考えた方がいいということだ。

原子力規制委員長自身が、不穏当なことを言いだした。低濃度汚染水の定義はグレイと言わざるを得ない。どうせ海は汚染されているのだから、多少の汚れは仕方ないと聞こえてしまう。生活の小沢代表が、原発の収拾を東電に任せておいては真実もわからない。国が責任をもってやれと言っている。


 東京電力福島第1原発で放射能汚染水が増え続けている問題に関し、原子力規制委員会の田中俊一委員長は24日の定例会見で、「(放射性物質の)濃度が十分低いものは捨てられるようにしないと、にっちもさっちも行かなくなる」と述べ、海洋放出も視野に入れる必要があるとの認識を示した。

もう一つ非常に心配しているのが、最近度々3号機から湯気が発生しているという報道だ。


東京電力は23日、福島第一原発3号機の原子炉建屋五階で湯気が発生した場所の周辺で、最大毎時2170ミリシーベルトを計測したと発表した。人が数時間もいれば確実に死亡する高い線量だ。3号機はこれまでも放射線量が高く、事故収束作業の足を引っ張ってきたが、あらためて汚染度のひどさが明らかになった。

東電は、雨が降ってそれが熱で蒸気になっているだけだと、大したことではないと言っている。しかし、雨が降ったことは今まで何回もあったはずだ。最近頻発しているのは、明らかに内部状況が変化してきたことを示している。その放射線量も半端ではない。内部で新たな反応が進んでいるのではないかと考えてしまう。

この3号機はウラン燃料ではなく、プルトニュウムを含むMOx燃料を使っている。特にこの3号機の爆発は、その爆発の状況から水素爆発ではなく核爆発ではないかとネット社会では議論されている。

未だに3号機の5階部分は人も入れない状態で、内部でどんなことが起こっているのかもわからない。その内に、また手におえない事態が生じるのではないかと危惧している。野田元首相が福島は収束したと宣言したが、既に東電ではどうしようも状態になってきたと考えている。

本当の意味で自公政権に責任を取ってもらわなければならない。