鳥インフル:宮崎・延岡の養鶏農場の鶏からH5型を検出

毎日新聞 2014年12月16日 04時11分(最終更新 12月16日 07時21分)

 宮崎県は16日、延岡市北川町の養鶏場で死んだ鶏から遺伝子検査で鳥インフルエンザウイルスH5型を検出したと発表した。高病原性の可能性が高いといい、県や市は16日午前2時半、この養鶏場で飼育されている約4000羽の殺処分を始めた。また県は半径3キロ圏内を鶏の移動制限区域、半径10キロ圏内を搬出制限区域と設定した。

 県畜産新生推進局によると、この養鶏場では14日、10羽の鶏が死に、農協職員が簡易検査をしたが陽性反応は出なかった。15日にも新たに19羽が死んだ。そのうち3羽と生きている2羽を延岡家畜保健衛生所(同市)に送って簡易検査したところ、死んだ3羽から陽性反応が出た。この3羽を宮崎家畜保健衛生所(宮崎市)で遺伝子検査したところ、ウイルスを確認した。

 宮崎県では2007年に清武町(現宮崎市)などの養鶏場で発生し約20万羽を殺処分。11年には宮崎市など13農場で発生が確認され、約102万羽が殺処分された。

 農林水産省によると今年2月現在、宮崎県内のブロイラーの飼育戸数は483戸、飼育羽数は2818万羽。いずれも全国シェア約20%で1位を占めている。2012年の産出額は676億円。全国シェアは8・8%で2位を占めている。【門田陽介】

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