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【スポーツ】

青学大の神野、3代目「山の神」襲名だ 祖母「白鷺の姉御」差し入れでパワーアップ

2014年12月21日 紙面から

箱根駅伝に向け調整する青学大の神野=相模原市中央区の同大相模原キャンパスで(沢田将人撮影)

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 青学大のエースが3代目「山の神」襲名へ−。年明けの箱根駅伝(1月2〜3日)で初優勝を狙う青学大が20日、相模原市のグラウンドで練習を公開した。エースの神野大地(3年・中京大中京)が、原晋監督(47)から「山は神の(野)大地だ。(2代目山の神)柏原超えを期待している」と最重要区間の5区に指名された。

 山を制する者が箱根を制す−。5区は約800メートルの高低差を駆け上り、大逆転が可能な区間。近年の最重要区間を託された神野は「3代目山の神になれるよう頑張りたい。目指すは総合優勝」と力強く宣言した。

 元祖・山の神は順大の今井正人(トヨタ自動車九州)で、2年生時から3年連続で区間新を記録。4年時は4分9秒差を逆転して、6年ぶり総合優勝に導いた。2代目は東洋大の柏原竜二(富士通)で1年時から4年連続で区間賞を獲得し、3度の総合優勝に貢献した。1時間16分39秒は不滅の記録と呼ばれる。

 前回大会で神野は2年生ながら各校のエース級が集う2区に起用され、区間6位と健闘した。しかし、もう挑戦者で終わるつもりはない。「前回は他校のエースと走れるって感じで勝負になっていなかった。今年は総合優勝を狙う。5区なら2〜3分差をつけられる」。頂点に導く3代目「山の神」襲名へ、勝負区間を志願した。

 山上りに向け、鳥肉パワーでタフな肉体をつくり上げた。母方の祖母はあの「白鷺(しらさぎ)の姉御」こと磯部安江さん。大相撲名古屋場所の観客席でいつもあでやかな着物姿で観戦することで有名なご婦人だ。実は名古屋市内の老舗鳥肉店の社長夫人で、孫に商品のつくねなどを送っているという。神野は「(つくねを)焼いて食べています。勝負飯ですし、祖母のためにも頑張りたい」と笑顔で話した。

 中京大中京高出身の神野は、1学年上にサッカー元日本代表の宮市亮、2学年上にプロ野球の堂林翔太(広島)がいた。1学年下にはフィギュアスケート女子でソチ五輪出場の村上佳菜子も。神野は「自分たちの学年だけスターがいない。箱根はインパクトがある。青学のエースと呼ばれるようになりたい」と言葉に力を込めた。箱根の山を制覇し、「神野」の名を全国に知らしめる。 (占部哲也)

 

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