vol. 7
社会人1年目で見えてきた広い世界と新しい自分
システム本部
プラットフォームシステム部サーバーグループ
新卒入社2年目。音大卒でエンジニアになるという異色の経歴を持つ。エンジニアを志したきっかけは、大学1年時にデザインのためのプログラミングに触れたこと。プログラミングの中でも、社外も含めた多くの開発者とユーザを繋ぐ架け橋となるMobageオープンプラットフォームに関わる仕事をしたいという想いからDeNAに入社を決める。
1年目の10月、新人研修を終えて配属から3ヶ月程したときに、上司から「プロジェクトマネージャーをやってみないか」と声を掛けられました。
私が所属する部署は、Mobageオープンプラットフォームと呼ばれるシステムを運用しています。Mobageオープンプラットフォームは、DeNAの外の会社も含め、多くのゲームディベロッパーがMobage上でゲームを配信するための仕組みです。その中で私のチームはスマートフォンアプリの開発に利用される共通の部品を開発しています。「プロジェクトマネージャーに」と声を掛けられた頃、私はまだエンジニアとしても1人前とは言えず、プロジェクトマネージャーになるなど考えてもいませんでした。ですが、やってみると意外と向いていることが分かって来ました。
私の部署での開発はサーバサイドエンジニア、フロントエンドエンジニア、プロダクトオーナーだけでなく、実際にその仕組みを使う外部の会社と繋がっている営業担当者など、多くの人と関わる仕事です。そのため彼らとしっかりコミュニケーションをとってプロジェクトを進めていく事が、コードを書く事と同じぐらい重要な仕事です。人と人が連携して仕事をする時、その繋ぎ目にはほころびが生じやすく、それがプロジェクトの推進のボトルネックになることが多いのです。
プロジェクトマネージャーは、そのほころびをいち早く察知し、必要な対応を取るという、まさに架け橋と言える仕事だったのです。自分でも気付いていない特性を見抜いて、新人でも関係なく、育てるためにその役を任せる。DeNAの人を育てようとする意志は想像以上でした。
もともとDeNAに入った理由の一つに、DeNAがオープンソースのコミュニティに積極的に貢献している事がありました。役に立つ技術を持っていたら自社で抱え込まずに積極的に世の中に広めるというエンジニアとしての考え方に共感しました。その思いもあり、今年大きなカンファレンスで発表の機会を頂き、社外も含め多数の開発者と議論出来ました。
私自身、学生の時から出来るだけ外の世界と交流を持とうとしていましたが、もっともっと大きなコミュニティの一員となった今、やはりあの頃見ていたのは世界のほんの一部だったのだな、と感じています。
この登壇での発表は、実は私の業務領域とは直接関係のない内容でした。あるテーマに沿って課題の解決策を話そうとしていたのですが、その中でとある技術について取り上げることにしました。その技術を使っているサービスが、なんと社内にあることが分かり、話を聞かせて欲しいと依頼したところ、あまり面識のない人だったのですが「いいっすよ!」の一声で、色々な事例を紹介してくれました。彼にとっては当たり前の事だったのかもしれませんが、通常の業務がある中で全く知らない人のために時間を割いて下さった事は本当に有り難かったです。
困っている人に手を差し伸べる、役に立つことがあれば世界中に発信する、新人が育ちそうならリスク覚悟でやらせてみる、全ては思いやりから来ている事だと思っています。私ももっともっと武器を身に着けて、多くの人の役に立てる社会人になっていきたいです。