JR湖西線で電車立往生 架線に氷付着か1月1日 17時06分
1日午前、滋賀県高島市のJR湖西線で普通電車が動かなくなり、4時間近くにわたって駅と駅の間で立往生しました。
JRは、架線に氷が付着したのが原因とみて調べています。
1日午前10時前、滋賀県高島市のJR湖西線で下りの普通電車の運転士が架線の電圧計が異常を示しているのに気付き、電車を止めました。
その後、電車は動かすことができなくなり、駅と駅の間で立往生しました。
JRは、あとに続く電車を連結し、止まった電車は4時間近くたった午後1時半すぎに隣の永原駅に到着しました。
JRによりますと、この電車には湖西線の別の区間が強風により運転を見合わせた影響で、経路を変えて移動する乗客などおよそ300人が乗っていましたが、車内の暖房は機能し、体調不良を訴える人などはいなかったということです。
気象台によりますと、現場に近い高島市今津の1日午前10時の気温は0度8分で、日中も気温はほとんど上がらず、JRは架線に氷が付着して電圧が下がったのが原因とみて調べています。
この影響で、JR湖西線は一部の区間で運転を見合わせていましたが、1日午後6時すぎに運転を再開しました。
同乗のNHK記者「車内の照明頻繁に消えた」
立ち往生した電車に乗っていたNHK富山放送局の玉本重陽記者は「最初、速度が遅くなってゆっくり止まったあと、動かなくなった。車内は照明が頻繁に消えたが、暖房はきいていて寒くなることはなかった」と話しています。
また、「乗客はJR側の状況説明を聞いておおむね慌てず落ち着いていたが、混雑した車内には立っている人も大勢いて、長引くにつれていらだつ人もいた」と話していました。