現代社会はあっちもこっちもものすごく忙しいので、ゆっくりと読書する時間なんて取れません。仕事から帰ってきたらまずテレビをつけて何も考えず脳みそを休めることが先決っ!
でも、1冊10分程度で読むことができるのなら、、なんて思ったりすることはある・・
そんな時、「これであなたも速読ができるっ!」といった広告に煽られると、ちょっとやってみようかな?と速読することを目的にして始めてしまう方も少なくないようです。
しかし、速読ビジネスは現在かなり巨大なマーケットになってるので目的が曖昧なまま下手に足を突っ込むと、多大な費用を要したにもかかわらず一切身に付かなかったなんてことにもなりかねません。
速読は単なる手段のひとつです!自分にとって不要な速読ビジネスに時間とお金を浪費してしまわないよう今一度、速読する目的を明確にするように心がけましょう。
- 試験に合格するために暗記したい
- 読んでない本が溜まってしまって一掃したい
- 多くの情報を得て知識を増やしたい
- 新しいスキル習得のために活用したい
- 脳を活性化させ処理能力などを向上させたい
以上のように速読をする目的は人それぞれ違うわけですが、ここでお伝えする速読術は暗記や知識量を増やしたいという目的の方にはまったく役に立ちません。
その代わり、さまざまな著者の価値観に触れて人生を豊かにしたいと思っている方には、その威力を十二分に発揮する速読方法なので正味3分お付き合いください。
⇒ あ、そーゆーことねっ!物事の本質を見極めるための俯瞰的視点と相互理解について。こちらの記事では本質を見極める必要性と、世の中のあらゆる情報には以下の3つの意図があることをお伝えしています。
- ① 想いを伝えようとするもの
- ② 利益を得ようとするもの
- ③ 思惑どおりに誘因しようとするもの
書店に並ぶ無数の本の中にも②ようなあなたに買ってもらうために置かれている本や、③のようなミスリードしようとするものが多いのも事実です。
速読ができるようになれば必然的に数多くの本に巡り合っていくわけですが、さまざまな著者の価値観に触れて人生を豊かにしたいと思っているあなたにとっては②や③のような本は無駄以外のなにものでもありません。
私たちは限りある時間という概念を共有しています。平均寿命80年とすれば現在の年齢から差し引いた【残りの年数】×【1年で読める本の数】=【これから向き合える本の数】という計算式が成り立ちます。
自分の話になってしまいますが、私はそれほど多くの本を読んでいるわけではありません。平均すると月に2~3冊なので年間30冊程度しか読んでいないことになります。現在35歳なので仮にあと45年生きれたとしたら1350冊がこれから私が向き合える本の数になります。
誰でも、自分の利益のことばかり考えている人や思惑どおりに動かそうとしている人とはできればあまり関わりたくないでしょう。
自分の考えと共鳴する人や違う考えでも何かを伝えようとしている人、信念を持って生きている人、そういった人達に出会い教わりたいことが私にはたくさんあります。
そこから学ぶことができる英知が人生を豊かにしてくれることを知っているので②と③のような不要なものはふるいにかけ、① 想いを伝えようとするものを見極める必要があり、それこそが速読する本当の目的です。
実際に私が購入しているのは年間30冊程度ですが、月に2~3回は本屋に行ってその都度10冊くらいは速読するので1年間で目にしてる本の数は300冊くらいの計算になります。
ただフォトリーディングのような瞬時に映像として記憶するようなスキルはありませんし、理解力も人並み(もしくは以下)だと自覚しているので知識のストックにはなっていません。ざっと目を通すことで何を伝えようとしているのか?その著者の意図をくみ取ります。
それはちょうど人と接するときとまったく同じです。その人から発せられた《言葉の意味》ではなく、その言葉が《なぜ発せられたのか?》が重要だということです。
本屋に行くと現在意識している内容の本に導かれる感覚があったりします。
別にここでスピリチュアル的な話しがしたい訳ではありません、洋服を買いたいと思っているときにファッション誌を手にとるようなもの。もしくは毎日通っていたはずの道なのにゴルフを始めた途端、そこにゴルフ用品店があったことに気づくいわゆるアレです。
ベルクソン(フランスの哲学者)はイマージュという概念の中に「感覚を開いたときには知覚され、閉じたときには知覚されない」といった言葉を残していますが、外を歩けばちょいちょいそんなことを実感するものです。
「速読でなりふりかまわずどんな本でも読みまくってやる!」という意識では重要なものを見落としてしまうでしょう。目的意識が明確であれば必然的にそれらしい本を手に取ることが出来ます。そしたら後は、3ステップで著者の意図を組み取る作業です。
読むのではなく感じるということです。読もうとすると瞬時に左脳が冴えわたり勝手に記憶しようと試みるのは詰め込み教育のなごりなのでしょう、一語一句を記憶し理解するなら教科書のように1年の時間をかける必要があるかもしれません。
音楽はワンフレーズを聞くだけで曲全体のイメージを捉えることができます、そのような感覚で表紙と前書きを見て触れて、その本がかもし出す雰囲気を感じながら全体を捉える。
著者の人間性を見る。人は少しの会話で《相手を理解しようと努めているのか・自分のことアピールしようとしているのか》が分かり、この1点を見るだけでその人がどういう人なのかを察することができます。
本は著者が伝える媒体ですが、読み手との対話であることに違いはありません。たった数行で読み手が理解しやすいように努めているのかの判断はつきます。
ここも音楽と同様、好きでもない音楽を聴くメリットはありません。たとえ理解しやすく書かれていても内容が気に入らなければわざわざ購入して読む必要はないでしょう。
著者の立ち位置の確認です。政治・経済・宗教・医療・教育などジャンルは問わず、当事者がその道に対し推進しているものは専門家ゆえ内容に信ぴょう性がありますが、利益誘導の可能性もあり見極めが必要になります。
速読で意図をくみ取り、自分にとって為になりそうな本を購入したら好きな場所からざっくり読みます。小説のようなストーリを大切にしたいものでなければ前から読んでいく必要はありません。むしろ真ん中や後ろから読んでみてください。
パズルのピースのように、組み立てやすい部分からはめていくことで全体像が捉えやすくなり細部への理解度がグンと増します。「いまいち理解できないなー」と思う部分はあなたの理解力が足らないのではなく、著者の表現力がたらないと解釈して飛ばせばいい!
パズルを端っこから1ピースずつはめていっては完成する頃には日が暮れてしまいます、むしろはまるピースが見つからなくなった時点でタンスの肥やしになるでしょう。そんな本が棚に並んでいたりしませんか?
結局、理解するまで至らなかったとしても、さまざまな本に触れていくなかで忘れたころに「あの本のあれはそーゆーことかっ?」と繋がることも結構あるものです。
それと、本はなるべく雑に扱うことがとても大事っ!マーカーを持ってポイントだと思う部分にラインを引きまくったり、めくりやすく手になじむように折り曲げたり、1回読んだら捨てる覚悟で本に接っしましょう。
1回しか読むことができないとなれば脳みそはフル回転でその内容をくみ取ろうとします。
ものは大切に扱うことが常識ですが、本は手垢も付かないように大切に本棚に陳列されることを望んではいないはずです、あなたに買われたからには存分に内容を感じとってもうらうことのほうがよほど大事。
理解できないまま本棚にしまうと次読まれる機会はなかなか訪れません、むしろ一生読まれない可能性も十分にあります。しかもちゃんと読んでないからという理由で次の本を買うことをためらってしまう原因にもなります。
また、リサイクルに持っていこうと考えているとキレイに読もうという余計な意識が働いて内容に集中できません、捨てる覚悟でというのはそういった理由もあります。とは言え、私も捨てることができないので結局ブックオフにもっていくのですが・・
本は本棚にキレイに並べておくものだと思っていた当時の私は、200ページ程度のビジネス書の場合で5~6時間はかかっていましたし、内容が頭に入ってこなくなると後で読めばいいと本棚にしまい以後読まれることのない本は増えていきました。
今回、【人生を豊かにするひとりこっそり速読術】と題しましたが、本を読むことの目的を明確にすることで10分程度で内容を把握することができるようになりました。
もちろん自分の持っている認識から外れたジャンルや操作確認をしていく必要のあるマニュアル本、行間が大切なストーリーものは速読の対象外としていますが、そういったものでも理解度や感受性などは高まっているように感じます。
もし、あなたの本棚に読まれていない本がキレイに並べらているのなら、ちょっと手にとってみて著者の意図をくみ取ってみてください。内容が頭に入ってこないようなら今必要な本ではないのでリサイクルへ持って行ってみてはいかがでしょうか?
本はあなたが読まないなら他の人に読んでもらったほうが良いでしょうし、少しぐらいもったいなかったという意識が残っていたほうが次に買う本を選ぶ際に、あなたのスカウター性能が高まり相手(著者)の戦闘力が目に見えて数値化されるはずです。
超スッキリした脳みその状態で今読むべき本をガッツリ見極めて向き合うことで、想像以上のスピードで理解できていく感覚を実感してみてください!
(2015.1.1追記:良本は読むほどに自分の理解度を超えた新しい気づきをもたらすので、精読・熟読する必要があるようです。良本を見つける際に速読を活用し、自分にとって重要だと感じた書籍は最低3回~何度でも読み直すのが良のいかも)
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