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01 Jan 2015 11:34

対馬で行方不明の韓国人、海自庁舎で遺体発見

団体旅行で夜遅くに飲酒

日本の警察、犯罪の可能性もあるとして捜査

 長崎県対馬市厳原町の海上自衛隊下対馬警備所厳原分庁舎内で韓国人観光客の男性が死亡しているのが発見され、日本の警察が捜査している。

 釜山警察庁国際犯罪捜査隊によると、ソウル市内に住むこの男性(53)は12月26日、慶尚北道に住む友人1人と共に釜山から船に乗り、2泊3日で対馬を訪れる団体旅行に参加した。男性と友人は同日夕、団体旅行で来ていたほかの観光客4人と深夜まで酒を飲んだ。男性は「少し時間を過ごしてから行く」と告げ、一行を宿泊施設に先に帰した。宿泊施設は酒を飲んだ飲食店から徒歩約10分の距離だった。男性は日本で10年ほど暮らした経験があるため、日本語がかなりできたと警察では話している。

 男性は経済専門記事を扱う日本の通信会社の韓国支社長を務めており、韓国国内の日系企業のニュースを伝える特派員役もしていたことが分かっている。

 翌27日午前、観光ツアーに出発しようとしたところ、男性の姿が見当たらなかったため、旅行代理店が現地の警察署に捜索願を出した。同署は捜査を開始、行方不明になってから三日たった29日に厳原港付近で男性のものと推定されるコートを発見。30日午前11時ごろ、海上自衛隊下対馬警備所厳原分庁舎内で庁舎管理の隊員が、男性が倒れているのを発見した。男性が発見された場所は一行と別れた地点から300メートルほど離れた建物で、自衛隊員が宿泊施設として利用する場所だ。武器などは保管されていないという。警察によると、特に外傷はないとのことだ。現地メディアは、男性が洗面所の窓から建物内に侵入したと見ている。

 釜山警察庁の関係者は「管轄権がないため直接捜査はできないが、旅行代理店の関係者を通じ、行方不明になった状況について証言を得た。外交ルートで日本の現地警察に詳しい死因の究明を要請した」と話している。現地警察署は犯罪の可能性もあるとして捜査を進めており、司法解剖などで死因を明らかにする方針だ。

釜山= クォン・ギョンオプ記者
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