暮らしている人の顔が見たいから【徳島県神山町】特集、始めます。

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もしかしたらあなたは、徳島県神山町という場所をご存知かもしれません。

徳島市内から車を走らせること40〜50分。
山あいを進んだ道の先に、自然と共に生きるその町は見えてきます。

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ここは、人口約6,000名、高齢者率46%の人口の自然減が進む典型的な過疎の町。
棚田が広がり、木々が茂る。そこには普通の日本の田舎の景色が広がります。

けれどここは、普通の田舎と少し違う。
ネットインフラが整備され、NPO法人グリーンバレーが「創造的過疎」による
持続可能な地域づくりに取り組むことが知られて久しい町。

神山塾に、アーティスト・イン・レジデンス、
ワーク・イン・レジデンスに、企業のサテライトオフィス誘致……。
2011年度、この町が制定されて以来初の人口増が確認され、
町は再び息を吹き返したように活気付く。

情報はメディアに溢れ、素晴らしい場所だと、行きたい場所だと、世の中は言いました。

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紙とウェブの交差点 – エイ出版社「Discover Japan」編集部安藤巖乙さん -

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紙とウェブ。対立して語られることの多い、2つのメディア。ですが、本当にこれらは共存できないのでしょうか? 紙がすき、ウェブがすき、どっちもすき!なわたしたち。「普段はウェブ側にいるけれど、紙媒体を日常的につくっている方々はどう思っているんだろう」そう思ったから、今まさに働いている方々に聞いてみました。

記念すべき第一回は、エイ出版社の「Discover Japan」編集部の安藤巖乙さん。今年で6年目という編集者キャリアをもとに、感じたままをお話していただきました。

「編集者=惚れっぽい」?

――― 今日は宜しくお願い致します! まず、編集者になられた経緯を伺っても良いでしょうか。

編集者になることがずっと夢だったわけではないです。ただ、大学4年目の時に休学をして、自転車で海外を旅行していて、中国からモロッコまで陸路で渡りました。その最中に、いろんな国の雑誌やフリーペーパーを見て、「雑誌っておもしろそうだな」って思って出版社を受けようと思ったんです。

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【かぐや姫の胸の内】「盛り上がってたら盛り上げてた」―サムギョプサル和田―

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ここは、都会の喧噪から引き離された知る人ぞ知る老舗スナック。
夜な夜な少なの女性が集い、想いを吐露する隠れた酒場。

確かに近年、女性が活躍する場は増えて来たように私も思う。

自由に生きていい。そう言われても、

「どう生きればいいの?」
「このままでいいのかな。」
「枠にはめられたくない。」

私たちの悩みは尽きない。

選択肢が増えたように思える現代だからこそ、
多様な生き方が選べる今だからこそ、
この店に来る女性の列は、絶えないのかもしれない。

ほら、今も細腕が店の扉を開ける気配。
一人の女性が入ってきた……

連載 今を生きる女性の本音「かぐや姫の胸の内」

今晩のゲストはあやまんJAPANのスタメン・サムギョプサル和田さんです。

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自分が盛り上がってたら、必然的に盛り上げる側にいた

和田 こんばんは……♡

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【今日の一枚】まずは新年のごあいさつから

日の出

初日の出を拝みに、朝早くからダウンを羽織り、橙色の光を待つ人びとが大勢。

2015年は、この日の出とともに、『灯台もと暮らし』の出発です。

読んでくれている人の、これからの暮らしを考えるきっかけやヒントが載るメディアでありたいと思っています。

日が明るいうちは、みなさんと行きたい方向へ進み、日が暮れたら、半歩先を照らせるように。

立ち止まったときに、右も左も興味があるなら、どちらも覗いてみましょう。そうやって寄り道するのもいいし、斜め後ろに戻ってみることもできます。ときには進む方向なんて考えずに、波に流されてみるのもいいかもしれません。

一人ひとりが選べる時代の、ひとつの心の指針にしてもらえれば、と思います。

まずは新年のごあいさつから。
今年はどうぞ、よろしくお願いいたします。

私たちの「日本百貨店」―日本のモノ作りとスグレモノに出会う場所―

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秋葉原駅と御徒町駅の間の高架下の空間に、日本百貨店というお店があります。ここは、社長自らが厳選した日本全国の職人さんの「モノ作り」と「スグレモノ」が集まるお店。

暮らしを潤す品々に囲まれて働く人は、一体どんな人なのでしょう?本店であるおかちまち店の店長の安齋礼恵さん、吉祥寺店の店長の石塚春香さん、そしてデザイナーの間中瞳さんの3名に、入社のきっかけから手作りのモノへの想い、更には今年の目標まで、等身大の声を聞いてみました。

私たちが誰かって? 日本百貨店のイチファンです!

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安齋:本店である、おかちまち店の店長をしています。社歴は一番短い……かな? まだ実は一年くらい。おかちまち店の前は吉祥寺店で勤務をしていました。

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【今日の一本】敢えてわかりづらくデザインする意味

「今日の一本」では、「気になる!ためになった!」というウェブ記事を毎回ご紹介していきます。

記念すべき第1回目は、こちら。

Interview for Wab Design inc | 1LDK NAKAMEGURO

「なにこれ!?」と思いつつ見てみると確かにセンスが良い。ちょうど良いラフさと、悪い意味ではなくお客様により過ぎない店のスタイルをWEBで表現したかった。

中目黒にある1LDKというセレクトショップのウェブデザインリニューアルに込められた想いが語られています。

「敢えてわかりづらくする。でも使っていくうちに見やすい・使いやすいと思えるようなサイトにする。」

この「灯台もと暮らし」のデザインに込めた想いともとても近いので、非常に共感できる記事でした。こんな感覚が今の気分なのかもしれません。

【徳島県神山町】挨拶代わりに作物を配る。「食べてみーだ」の田舎の暮らし

植田さん

徳島県神山町には、美しい棚田の風景を見られる江田集落があります。この地で農作業を生活の軸に置いて暮らしているのが、植田彰弘さん。彼が2年間行ってきたお米作りの経験を通して、築いた村の暮らしについて伺いました。

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家族4人が1年間食べられるお米と野菜を作る

――― はじめに神山での活動を教えてください。

植田 端的に言えば、自給自足ができるような方向を目指して農生活に取り組んでいます。将来自分が家族を持ったときに、家族4人くらいが1年間食べられるお米や野菜を作ることが目的です。そして、その分を作れるスキルを身につけようと取り組んでいます。

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【今日のひとしな】折って曲げて、自由なお皿「すずがみ」

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錫(すず)の紙。職人さんの技術が生んだ、成形が自在な不思議なお皿。はしっこを曲げて、和菓子を置いて。くるりと巻いて、一輪挿しに。専用のころを用いてお皿を伸ばせば、あっという間にもとのまっすぐな形に戻ってくれる。

冬も、春も夏も秋も。わたしのまいにちに寄り添ってくれる、富山県生まれの素敵なお皿。今日みたいなハレの日は、何を置こうか迷いつつ。

イラスト/おすぎ

Information

有限会社シマタニ昇龍工房
参考価格:すずがみ 11×11 2,160円
公式HP:http://www.syouryu.com
取材協力:日本百貨店 http://nippon-dept.jp/
日本百貨店Facebookページ https://www.facebook.com/nippondept

【今週の文具lady.】職人さんが縫ってる封筒「nuino(ヌイーノ)」

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世の中の多くのものが機械的に大量生産されるこの時代。毎日使うあれも、これも、きっと工場のベルトコンベアーの上で生まれ、そのままここまで運ばれてきたのでしょう。

なのに、この封筒は違いました。

技術を極めた職人さんたちが、ミシンを使って1枚1枚丁寧に紙を縫い合わせ、形となった「nuino(ヌイーノ)」。その縫い目を撫でていると、人の手のぬくもりが伝わってくるかのよう。

大切なメッセージを入れて。ちょっとしたプレゼントを忍ばせて。

この封筒が誰かの手で気持ちを込めて縫われたものだと、相手にはきっとわからないでしょう。それでも、ぬくもりは伝わるはず。わたしはそう思うのです。

写真・文/Maki(文具lady.

Information

神戸派計画
参考価格:nuino|A6サイズ封筒|185mm×120mm|3 枚セット|900円+税
     nuino|A7サイズ封筒|140mm×  95mm|3 枚セット|800円+税
公式HP:http://kobeha.com/nuino/

【今日のお国ことば】静岡県 ぼくの「あんもー」をお食べよ

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1月1日。毎年規則正しく訪れるこの一日は、どうしてほかの日と同じ24時間、365分の1日のはずなのに特別な感じがするのだろう。改めて新年のご挨拶。あけましておめでとうございます。

その幕開けに一口「あんもー」はいかがですか。あなたの家のお雑煮は、丸いあんもー、四角いあんもー、どちらでしょうか。出汁は何を使いますか。しぞーか(静岡)の雑煮の中に浮かぶあんもーは、四角くって味付は醤油の濃いめ。

ずずずとお雑煮をすすって、正月のまどろみを味わいつつ、今年もよろしくねと交わす。しぞーかの正月は大体快晴、そしてほんのりあたたかい。

お国ことば解説

あんもー:餅の意。おもに静岡県西部で使われる方言。