長期金利:2日続いて終値過去最低を更新 初の0.3%台

毎日新聞 2014年12月12日 20時20分(最終更新 12月12日 21時01分)

 12日の東京債券市場で、長期金利の指標である新発10年物国債の利回りの終値が前日より0.010ポイント下落(価格は上昇)し、0.395%となった。債券の業者間売買を仲介する日本相互証券によると、終値としては初めて0.4%を下回り、前日(0.405%)に続いて過去最低を更新した。

 日銀が10月末に実施した追加金融緩和の影響で、長期金利は下落傾向が続いており、最近3週間の終値は0.4%台で推移していた。12日は、原油安を受けて株式市場で不安定な動きが続いていることから、安全資産とされる国債に資金が流入。「欧州中央銀行(ECB)が量的緩和に踏み切るとの観測から、欧州各国で金利が低下した影響で、投資家が新たな運用先を求めた」(SMBC日興証券の野地慎氏)こともあり、日本国債を買う動きが強まった。【朝日弘行】

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