米議会:政府機関閉鎖、ひとまず回避 予算案可決

毎日新聞 2014年12月12日 13時02分(最終更新 12月12日 13時17分)

 【ワシントン清水憲司】米議会は11日、12日午前0時(日本時間午後2時)に迫った暫定予算の期限切れに対応し、政府機関の閉鎖を回避する予算案を協議した。議論は11日夜までもつれ込み、下院は期限切れの約2時間前になって政府資金を2日間つなぐ別の短期の予算案を可決。上院も可決し、政府機関閉鎖はひとまず回避された。

 民主・共和両党は9日、ほぼすべての政府機関の予算を2015年9月まで確保する予算案でいったん合意していた。ただ、民主党の一部が、合意案に金融機関への規制の一部緩和が盛り込まれたことに反発。共和党内でも茶会系など保守派に、オバマ氏の移民制度改革への批判が根強く調整が難航した。

 米国では昨秋も両党の対立激化で一部政府機関が閉鎖しており、その再現となれば世論の批判は必至。下院は11日、来秋までの予算案を可決したのに加え、上院で可決されない可能性に備え、短期予算案も通した。上院は短期予算案を可決した。ただ、短期予算の期限切れ時には、再び政府機関閉鎖の懸念が出そうだ。

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