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【走り出す日本力】
次代担う国産ジェット「MRJ」いよいよ今春テイクオフ
春にも予定する試験機の初飛行後は、名古屋空港と北九州空港のほか、米国で飛行試験を行い、安全基準を満たすことを示す認証を日欧米などで取得し、29年4~6月をめどに初号機を全日本空輸に納入する計画だ。量産体制も視野に入っており、川井社長は「最初は生産性が低いが、早期に月産10機体制にしていきたい」と意欲を示す。
「日本のものづくりの英知の結晶と、国産旅客機を復活させたい人々の情熱が融合し、世界に誇れるメード・イン・ジャパンの製品がようやく夢から現実のものとなった」
三菱重工業の大宮英明会長がこう語るように、国産ジェット機の飛行を夢見ながらかなわなかった日本の数多くの航空開発担当者たちの思いも乗せて、早ければ4月にも名古屋空港からテークオフする。
(那須慎一)