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【メガプレミアム】韓国は米国に「媚び」てもよいが、中国に「損」をさせるな…中国から属国扱いで“恫喝”される韓国のジレンマ

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【メガプレミアム】
韓国は米国に「媚び」てもよいが、中国に「損」をさせるな…中国から属国扱いで“恫喝”される韓国のジレンマ

発射実験を行うTHAAD(ロッキード・マーチン社)

 そんななか、THAAD配備は米軍が唯一、積極的に進めている軍備増強の計画だ。これに韓国が反対するなら、米軍が韓国にいるメリットも激減する。

 韓国では軍幹部が「北朝鮮と戦争になれば、韓国軍だけでは負ける」と公言。米軍の兵力なしには国が成り立たないのは朝鮮戦争以来の呪縛だ。

 一方、経済面では中国なしには成り立たない。韓国銀行(中央銀行)によると、一昨年の韓国の輸出額、6171億ドルのうち、21・9%が中国向け。わずかな内需も中国人観光客の落とすカネがカンフル剤で、内外需とも中国抜きにはありえない。

 中国にそっぽを向かれれば経済が立ちゆかなくなるが、米軍に去られれば防衛体制が破綻する。どちらに偏っても国家の危機に直結しかねない。中国に配慮してか、キム・クァンジン大統領府国家安保室長は「THAADの導入問題は、韓米間で協議されていない」と述べているが…。米軍は配備する気満々なだけに、韓国のジレンマは増すばかりだ。(昨年10月3日掲載、一部修正)

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