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韓国は米国に「媚び」てもよいが、中国に「損」をさせるな…中国から属国扱いで“恫喝”される韓国のジレンマ
さらに「韓国は中国とのつきあいで、相手にばかり『徳を持って恨みに報いる』ことを期待してはならない」とも。
中国なりに筋を通した主張のようにも見えるが、天安門事件当時、世界から孤立した中国に対しほぼ唯一、経済的に手を差し伸べた日本からすれば、「自らを棚に上げて何を言うか」と首をかしげたくもなる。
一方の米国はこうした中国の主張に対し、「THAADは矛ではなく盾だ。他国の脅威にならない」(韓米連合軍のスカパロッティ司令官)と反論。韓国の中央日報(電子版)によると、同司令官は「THAADは防御用の武器であり、中国が敏感な反応を見せる必要はない」と述べたという。
韓国の事情は無視か
米国は軍事予算削減で世界各地の基地や部隊を整理統合中。対韓国でも、1950年の朝鮮戦争以来、実質的に米軍が持っていた朝鮮半島の戦時作戦統制権を来年に返還する方針で、在韓兵力の削減も進めており、主力部隊をソウルより南に移すことも決めている。