【紅白】聖子&嵐、トリ対決魅せた!31年ぶり初同士
第65回NHK紅白歌合戦が31日、東京・渋谷のNHKホールで行われ、無期限休養中だった中森明菜(49)が約4年ぶりに姿を見せた。トリを嵐、大トリを松田聖子(52)が務め、白組が3年連続で勝利し、対戦成績を36勝29敗とした。
司会の吉高由里子も質問が飛んでしまうほどの緊張感の中、大トリの松田聖子(52)はステージへと歩みを進めた。小刻みに震えながらも、1996年のヒット曲「あなたに逢いたくて~Missing You~」を歌い上げた。歌い終わると、和田アキ子(64)からハグをされ、安堵(あんど)の表情を浮かべた。
デビューから34年で初の晴れ舞台に「本当に皆さまのお陰で大役を務めさせていただくことができました」。アイドル時代からしのぎを削ってきた中森明菜の復活と並んで今年の紅組の代表を務め上げ、放送終了後は報道陣に「緊張しました。皆さんに助けていただきました」と笑顔。娘の神田沙也加の中継には涙をぬぐう場面もあり「胸がいっぱいになりました」と母の顔も見せた。
同じく初めてトリを務めた嵐は、高さ10メートルのワイヤフライングを披露。15周年への思いを込めた「感謝カンゲキ雨嵐」を歌い、今年のヒット曲「GUTS!」で締めくくった。同じジャニーズ事務所から過去最多の6組が出場するなか、クライマックスを盛り上げた。
人気アニメ「妖怪ウォッチ」との企画コーナーなど、縦横無尽の大活躍で、白組を勝利へと導いた。審査員のタモリから優勝旗を受け取ったリーダーの大野智(34)は「また今年も1人で受け取ってしまった」と余裕のコメントで自身3度目の勝利を喜んだ。
昨年、御大・北島三郎(78)が卒業して迎えた今年の紅白。紅組、白組ともに初めてトリを務めるのは1983年の水前寺清子、細川たかし以来、31年ぶり。2組の活躍が、一気に「紅白新時代」の到来を印象づけた。