リゴンドー 天笠の勇気に脱帽「世界王者になることを願っている」
2014年12月31日 23時34分
WBA、WBOスーパーバンタム級タイトルマッチ(31日、大阪・ボディメーカーコロシアム)は、挑戦者のWBO同級6位・天笠尚(29=山上)が11回終了時に棄権して統一王者ギジェルモ・リゴンドー(34=キューバ)が勝利。WBAは8度目、WBOは3度目の防衛に成功した。
世紀の番狂わせを期待した観客の熱気で会場が揺れた。5回、天笠の右フックをまともにアゴに食らったリゴンドーは、尻もちをつくようにダウンする。
直後にも右をもらって2度目のダウン。「あれはスリップだ」とリゴンドーは主張したものの、生涯で初めてラウンド中に2回のダウンを喫した。
だが、挑戦者にとってはここで仕留め切れなかったのが痛恨だった。猛烈な反撃を受けた天笠は徐々に足が止まり、10回には左ストレートを食らってダウン。ラウンド終了時には左ほおを大きく腫らす。
続く11回は何とかこらえたものの、この回を終えた所で陣営が棄権を申し出て試合は終わった。
病院に直行した天笠についてリゴンドーは「おそらく骨折していると思うけど、彼の勇気と根性は素晴らしかった。近い将来、世界王者になることを願っている」と最大級の賛辞を送った。
試合後のテレビインタビューで天笠は「僕は敗者だから、何も言うことはありません」と話した。
だが、リング上には“敗者”などいない。2014年、全世界で最後に行われたタイトルマッチは、誰もがそう信じて疑わない素晴らしい試合だった。
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