優勝と記した色紙を手に、新年を迎えた平野佳。Vへフル回転する(撮影・中島信生)【拡大】
--自身も国内フリーエージェント(FA)権を行使せず残留。今季順調にいけば海外FA権を取得するが、3年総額9億円の契約を結んだ
「FA権を使う気持ちはなかった。このチームを優勝させるのが今考えることだと思いました。正直、海外も簡単にいけるもんじゃない。メジャーの滑るボールが僕になじむのか。米国に行くのは想像もできないし、憧れもなかった。メジャーのレベルはもちろん高いけど、日本の方が繊細でいい野球をしているとも思う。日本で活躍して、日本の野球を盛り上げていきたい。去年、僕らが頑張って少しは関西を盛り上げられた。19年ぶりに優勝したら、もっと盛り上がるでしょ。阪神に人気で追い付きたい」
--躍進した昨年、チームの原動力は盤石のリリーフ陣だった
「八、九回まで来たら、佐藤と『勝てるぞ』と思ってやっていました。ブルペンの雰囲気もよかったし、みんな登板したくて、飢えていました」
--しかし、昨年10月2日にはソフトバンクに目の前で胴上げを許した
「あの1試合というより『そこまでにもっとできた』という気持ちが強い。もっと踏ん張っていたら優勝できた。その前からなんでできなかったんだと。みんなその気持ちで今季に臨むと思う」