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天皇陛下 文書で新年の感想1月1日 5時38分
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天皇陛下は、新年にあたって文書で感想を表されました。
天皇陛下は、はじめに、「昨年は大雪や大雨、さらに御嶽山の噴火による災害で多くの人命が失われ、家族や住む家をなくした人々の気持ちを察しています」と記されました。
続いて東日本大震災の被災者を案じる気持ちも表したうえで、「昨今の状況を思う時、それぞれの地域で人々が防災に関心を寄せ、地域を守っていくことが、いかに重要かということを感じています」と述べられました。
また、天皇陛下は、ことしが終戦から70年に当たることに触れ、「各戦場で亡くなった人々、広島、長崎の原爆、東京を始めとする各都市の爆撃などにより、亡くなった人々の数は誠に多いものでした。この機会に、満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、今、極めて大切なことだと思っています」と記されました。
そして、「この一年が、我が国の人々、そして世界の人々にとり、幸せな年となることを心より祈ります」と締めくくられました。
天皇皇后両陛下は、戦後70年を迎えたことし、4月8日から2日間の日程で太平洋戦争の舞台となったパラオを訪れるほか、国内でも東京都慰霊堂などに出かけて、戦没者の霊を慰められる見通しです。
また、今月17日、「阪神・淡路大震災20年追悼式典」に、3月11日に「東日本大震災四周年追悼式」に臨むほか、3月14日には仙台市で開かれる国連防災世界会議の開会式に出席されます。
皇居では2日、新年の一般参賀が行われます。