2014-12-31
■[日記][ラノベ][「最近のラノベ」][ラノベ天狗]2014年ラノベ天狗活動まとめ
という記事でも書こうと思ったのだが、
約 406 件中 1 - 40 件目
400件超えとるがな。
さすがにここまで数が膨れ上がると、全容の把握もなかなか難しい。仕方がないので自分のあいまいな記憶を頼ることにする。ラノベ天狗活動開始以前の話も含む。
・「『はがない』10巻座席図問題」
平坂さまLV1 - 高度に発達した気遣いは、気違いと区別がつかない
平坂読『僕は友達が少ない 10』(MF文庫J)において、登場人物達が対話型ゲーム「人狼」をプレイする場面があり、その席順・位置関係が文章ではなく図(イラストではない)で示されていた。これについてツイッターで「ラノベのレベルが日に日に下がっていくの、耐えられないんだけど」という発言があり、議論を呼んだ。ミステリの見取り図をはじめ図が使用されている小説はラノベに限らず多数存在する、などの意見が見られた。
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ラノベでカギ括弧を重ねて使うのはズルなのか技法なのか - Togetterまとめ
「暇を持て余して」「鏡で」「「遊ぶ」」 - 高度に発達した気遣いは、気違いと区別がつかない
巨乳ゲーム・小説の第一人者、鏡裕之が「この頃」のラノベにしばしば見られるという、複数人が同時に声を合わせた発言を「「「えっ!」」」のように、カギ括弧を重ねる形で表現する手法に、「文章力を上げない」「ズルをしているだけ」という理由で苦言を呈した。批判に対し当初は「誤読」や「国語力」の問題であるという態度を取っていた鏡だが、最終的にはnoteで自分の非を認めた。
揉ませてよオレの正義 (ぷちぱら文庫 creative 12)
- 作者: 鏡裕之,遠矢大介
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・「『搭乗者<リベラ>科の最下生』=『劣等生』のパクリ認定問題」
第8回HJ文庫大賞金賞受賞作品のラノベがパクリすぎてオリジナリティがあるわけがない:焼き林檎少年ブログ - ブロマガ
第8回HJ文庫大賞金賞受賞作品である志木崎イズミ『水上のヴェリアル』が出版時に『搭乗者<リベラ>科の最下生』(著者名も「志木謙介」に改名)という、佐島勤『魔法科高校の劣等生』(電撃文庫)を極めて強く意識したと思われるタイトルに解題されたことを受けて、作品自体が『劣等生』の「パクリ」であるかのように印象付けるブログ記事が登場。多くの反発を受けた。当該ブロガーは後に、実際に作品を読んだ上での感想も書いている。
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・『境界の彼方』の鳥居なごむによる「最近の男性向けラノベに女性主人公が少ない理由」
はてなブックマーク - 最近の男性向けラノベに女性主人公が少ない理由 - Togetterまとめ
京都アニメーション制作のアニメ『境界の彼方』の原案として知られる鳥居なごむが、最近のラノベで女性主人公の作品が少ない・企画が通りづらいという、それ自体は事実だと思われる話題から、ライトノベル・ライトノベル業界・ライトノベル読者の特殊性へと論を飛躍させる。現在、鳥居本人の要望によりまとめが削除されているため詳しく確認できないが、「ラノベは主人公に自己投影して楽しむ願望充足装置」「最近の読者は痛みに耐性がない」といったよくある意見の延長線上の話だったようだ。
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このあたりが、今年のメジャー(?)なラノベ天狗案件と言えるのではないだろうか。現役ラノベ作家自身による「『最近のラノベ』はダメダメだが自分(だけ)は違う」というポジショントークが二つ(現役作家ではないが、先日の青木潤太朗の件も含めると三つ。)もあるのが、面白いと言えば面白いし、くだらないと言えばくだらない。他にも見落としているものがあるかも知れないし、話題としての大きさにかかわらずブクマした瞬間はどれも激烈な怒りに支配されていたはずだが、とりあえず今思い出せるのはこんなところだ。時間と根性が有り余っている人は、上にリンクを貼った「ラノベ天狗参上」タグのページを掘り返して、他に注目に値するものがないか探してみてもらいたい。
さて。わたしがラノベ天狗を始めてだいたい三ヶ月になる。
ラノベ天狗始めました - 高度に発達した気遣いは、気違いと区別がつかない
「もう三ヶ月」か「まだ三ヶ月」かは分からないが、この間の活動をひとことで言い表すなら「徒労」ということになるだろう。
暇があればツイッターで「最近のラノベ」検索をかけ、目ぼしい発言があれば「ラノベ天狗参上」タグと共にブクマ、気が向けばRTやリンク言及もする。そういった活動を三ヶ月間ほぼ毎日続けた結果として。ラノベへの雑な言及は減少したか?そこまでいかなくとも、「最近のラノベ」という単語の安易な使用ぐらいは減ったか?
そんなわけはない。雑な「最近のラノベ」語りは相変わらず隆盛を極めているし、むしろ増えているような錯覚さえある。「最近のラノベ」という単語は、ネタや愉快犯の増加も含めて拡散し続けている。この三ヶ月の間に起こった目立つ変化と言えば、わたしが『キノの旅』を嫌いになりかけたぐらいだ(「最近のラノベ」批判をする人間が好きな作品としてよく挙げるので)。それから、これは以前から作家込みで嫌いだったが『されど罪人は竜と踊る』は、もっともっともっと!嫌いになった。読んだことはないけど。
繰り返しになるが。これは客観的に見て「徒労」と呼ぶほかないだろう。こんなことをするぐらいならラノベの一冊も読んでいる方が絶対に建設的だ。
しかし逆に言えば。ラノベ天狗活動は世界に大した影響を与えずに済む「安全」なものだ、という証明でもある。自分では、それなりに踏み込んだことをしていたつもりだったのだが、それでアカ消しや作家廃業の一つも発生しなかったのだから、これはもう自由に好き勝手やっていいというライセンスを与えられたも同然と思っていいのではないだろうか。ねえ?
というわけで。来年も引き続きラノベ天狗としての活動を行なっていきます。純然たる趣味として(「私は世直しなど考えていない!」)。もしもこの活動をやめさせたければ、一般の方はアカウントを消す、作家の方は廃業するといった深刻なリアクションをすると恐らく効果的でしょう。確実ではありませんが。
それではみなさん、よいお年を。
わたしは、あなた達を見ています。
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