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むちゃぶり中国!? 10年で九州分の湿地消失 生態系に影響

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むちゃぶり中国!? 10年で九州分の湿地消失 生態系に影響

 中国国家林業局は、ここ10年で九州の面積に迫る約339万ヘクタールの湿地が消えたとの調査結果を公表した。国営通信、新華社傘下の中国紙、経済参考報によると、国家林業局は、湿地の急速な消失により「安定した農業生産や自然災害の防止が脅かされている」との危機感を示した。

 中国は貴重な湿地の保全を目指すラムサール条約に1992年に加盟。黒竜江省などの46カ所の湿地が条約湿地に登録されている。湿地は生態系維持に重要な役割を果たしているが、保全意識の低さから、埋め立てや開発に歯止めがかからず、管理強化に向けた法整備が急務となっている。

 埋め立てや干拓、インフラの建設による破壊が湿地消失の主な原因となっている。保全対象地域での乱開発も後を絶たないが、こうした行為を規制する全国規模の有効な法律は整備されていないという。

 専門家は、科学的見地に基づく湿地の利用規定の作成や保全意識向上に向けた宣伝活動の強化が必要だと訴えている。(共同)

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