メカAG 田中秀臣とGDPデフレーターとおバカさん: ニュースの社会科学的な裏側 http://www.anlyznews.com/2014/12/gdp.htmlん~GDPデフレータがあまり改善してないのは、たぶん円安のせいだよね。2012年末、安倍政権の誕生直後GDPデフレータが下がってるのは、安倍政権誕生で為替レートが円安になったため。まだこの時は金融緩和していないから、金融緩和の影響は基本的にはない。円安になると輸入額が上がるが、国内の物価はすぐには上がらないので(最近ようやく上がってきたよね、みんな文句を言ってるように)、一時的には国内の物価が下がった事になる。ただそれはいろいろな要素の変化速度が違うからで、基本的には円安は物価上昇をもたらすはず。同じように金融緩和でGDPデフレータの劇的な上昇がみられないのは、円安分で相殺されている可能性がある。 * * *最終的には円安はGDPデフレータの上昇をもたらすはずで、相殺している分が逆にプラスに転じれば、円安と金融緩和の両方の影響でGDPデフレータは大きく上昇する…ことが期待できるはず。まあ一言で言えばみんな結果を焦りすぎ。「物価」をどう定義するかでも変わるし。長い目で見ればどの定義でも同じ傾向になるだろうけど、変化してる最中はそれぞれの要素の変化速度が違うから、違う結見えることもあるだろう。為替レートや株価が迅速に変化したから、物価やGDPも同じぐらいの速度で変化するような錯覚に陥るが、もっとゆっくりしか変化しないと思うんだよね…。たとえば為替レートと同じ速度で国内の物価が変化するなら、いま「輸入品が値上がりして辛い」といっている中小企業は、辛くないはずなわけで。輸入品の値上がりほど国内の売値がすぐには値上がりしないから、その差が辛いわけだよね。