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 先輩から受験生へ直前アドバイスをするこのコーナー、ラストは、センター試験900点満点中889点をたたき出した、東大文科Ⅰ類の戸塚康文さん(21)です。この得点は、この年に東大を受けた受験生の中での最高点だったそうです。

 戸塚さんは宇都宮市出身で、鹿児島県のラ・サール中学・高校に進学。東大では、法学部で国際法を学んでいます。2012年度には、「ミスター東大コンテスト」で準グランプリにも輝きました。3年生の現在、就職へ向けて活動を始めているところです。

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■その1:友達と採点し合う

 この時期、周りの友達も少しずつ緊張して、気合が入ってきています。僕は、直前の1カ月を切っても、1人で黙々と問題集をやるのではなく、友達と交換して採点し合いました。

 無駄話をしちゃったりして、時間がもったいないんじゃないかと思う人もいるかもしれませんが、友達が得意な科目で、自分がわからないことがあれば、教えてもらえます。愚痴も言い合えるし、友達と一緒に同じものを目指すという状況って、たぶん受験直前が最大にして最後という気がします。

 僕の場合、友達といい感じに気持ちを盛り上げてセンターを迎えられました。

■その2:夜型から朝型生活に

 熱心に受験勉強をすればするほど、夜遅くまでやってしまいます。僕は、朝起きるのが苦手だったんですが、入試って、朝早くから始まりますよね。なので、本番2週間くらい前から12時くらいに寝て6時に起きるよう切り替えました。

 まじめな人は、「今日はこの問題集のここまでやる」と決めてやっていると思います。終わるところまでやってたら、2時までかかりそう、という時は、見切りをつけて切り上げ、朝起きてやる。そういう切り替えが大事だと思います。

■その3:先生をいい意味で使いまくろう

 地域や通っている学校によって違いはあると思いますが、基本的に学校や塾の先生は受験のプロです。

 入試直前の時期、生徒から頼られてうれしくない先生は、ほぼいないはず。「親しい先生も特にいないし、職員室に行くの、ちょっといやだな」とか思わず、ガンガン頼ればいいと思います。僕も、それほど話したことはないけど、入試直前になって話を聞きにいった先生はいます。先生も超多忙な時期だと思いますが、ちゃんと対応してくれました。

 国語の小説の問題が苦手だったのですが、たとえば、過去問題集を全部買ってたら、すごくお金がかかる。「国語の小説の問題だけ、何年分欲しい」というと、高校にはちゃんとあるので、コピーしてもらえました。東大の日本史の記述問題は、過去20年分を添削してもらいました。

 2次試験対策などで「この大学のこの問題が欲しい」とか、「この分野の問題が苦手なんだけど、いい問題はないですか」など、自分では探しにくかったり、探すのに時間がかかったりする問題を先生に頼って見つけてもらうのもいいと思います。

■「自分だけのOS」を

 受験では、オン・オフのスイッチを自分なりに決めたり、試験当日までのスケジュールを、自分である程度デザインしたりする必要があります。他の人がうまくいっているやり方も、自分には別のやり方が合っている、ということも多いはず。僕はそれを「自分だけのOSを作る作業」だったと思っています。その時はそんなこと考えてませんでしたが(笑い)。

 大学に入学した後も、自分でカリキュラムを組んだり、就職活動を計画的に進めたり。受験の時に作った「自分のOS」は、その後も使い続けることになります。OS作り、大事にしてほしいと思います。

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 戸塚さんは、自身の受験体験を振り返った書籍も出版しています。

「センター試験トップの東大生が秘密を教えます。」

(1300円+税/データハウス)