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 「拘束介護」が横行していた東京都北区の高齢者用マンションについて、2012年度に北区の介護保険運営協議会で問題を指摘されていたのに、関連の発言を北区が議事録から削除していたことがわかった。北区は削除したことが「不適切だった」と認め、削除部分を議事録に復活させ、26日に区のホームページに再掲した。

 北区の協議会は年に数回、区内の介護問題について公開で話し合う。12年5月の協議会には、地元の有識者など21人のほか、北区の介護保険課長などが事務局として出席した。

 予定の議題を終えたところで、委員の一人が問題のマンションを取り上げ、「実態を区としてどの程度認識しているのか」と質問した。北区から回答がなかったため、委員は「今すぐでなくても、実態を調べて回答願えれば結構です」と話し、会長が「次回の宿題」として閉会した。