西東京日記 IN はてな

2001 | 08 | 09 | 10 |
2002 | 01 | 03 | 05 | 06 | 07 | 09 | 10 |
2003 | 01 | 02 | 04 | 05 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 |
2004 | 02 | 03 | 06 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2005 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2006 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2007 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2008 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2009 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2010 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2011 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2012 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2013 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |
2014 | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 | 06 | 07 | 08 | 09 | 10 | 11 | 12 |

2014-12-30

[] 2014年映画  2014年の映画を含むブックマーク

 ここ3年ほど毎年のように「今年はあまり見れなかった」と言い訳をしているわけですが、今年もそう。

 ほぼ近所のシネコンしか映画を見ていないという、あまりに「ぬるい」映画鑑賞の状況なわけですが、毎年やっているので今年も5作品


1位 『ジャージー・ボーイズ

B00PN4JAWMジャージー・ボーイズ ブルーレイ&DVDセット (初回限定生産/2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]
ワーナー・ブラザースホームエンターテイメント 2015-02-04

by G-Tools


 クリント・イーストウッド作品なのでハズレはないだろうと思ってはいましたが、さすがの出来。

 1960年代に大ヒットを飛ばしフォー・シーズンズ誕生からスターの座を駆け上がり、バンド崩壊し、再びフランキーソロとして新たな一歩を踏み出すまでを描いた作品で、ブロードウェイミュージカルとして大成功した作品映画化になります

 バンド空中分解を描いているのですが、このあたりの描き方が非常に上手い。どうしようもないチンピラでありながら愛嬌のあるトミービジネスライクなボブ、一番地味なポジションに安住できないニック、その間で揺れるフランキーと、この4人の関係性の描き出し方が見事です。特にダメさと魅力が同居するトミーの描き方はイーストウッドならでは。


2位 『インターステラー


 「ノーラン版『2001年宇宙の旅』!」みたいな前評判をさんざん聞いていたので、グレッグ・イーガン的な世界観宇宙観)で撮られた『2001年宇宙の旅』のようなスタイリッシュ作品想像していましたけど、思ったよりもヒューマンドラマで、そのヒューマンドラマが良く出来てました。

 壮大な相対性理論世界と親子の絆がシンクロする構成は、いわゆる日本マンガアニメに見られる「セカイ系」を思いおこさせるものですけど、漠然とした「切なさ」や「泣き」を中心に持ってくる「セカイ系」とは違って、ディテールをしっかりとさせつつ、老若男女が感動できる家族ドラマに持ってくるところがお見事だと思います


3位 『ゼロ・グラビティ

B00IM0PZKKゼロ・グラビティ 3D & 2D ブルーレイセット(初回限定生産)2枚組 [Blu-ray]
ワーナー・ホーム・ビデオ 2014-04-23

by G-Tools


 「去年の映画じゃんか」と言われそうですが、見たのは今年なので。

 3Dは嫌いなのですが、これは3Dにする必然性のある映画だし、また、新しい映画の一つの形を見せてくれた映画。今年の映画鑑賞はこの『ゼロ・グラビティ』で始まり、『インターステラー』で終わったわけですが、両者は同じく宇宙テーマとする作品ながら、映画としては正反対とも言えるアプローチをとった映画だったと思います

 ドラマを極力排除してひたすらサバイバルを見せるこの映画を見て、ちょっとポール・グリーングラスの『ボーン・スプレマシー』を思い出しました。『ボーン・スプレマシー』ではひたすらボーンの行動を見せることで緊迫感を持たせていましたが、この『ゼロ・グラビティ』もドラマを削ぎ落とすことでうまく緊迫感を高めています


4位 『それでも夜は明ける

B00L31IR2Iそれでも夜は明ける コレクターズ・エディション(初回限定生産)アウターケース付き [Blu-ray]
ギャガ 2014-10-02

by G-Tools


 『それでも夜は明ける』という邦題原題は『12 YEARS A SLAVE』)で、アカデミー賞作品上受賞作!でしかも実話が元になっているというと、壮大なヒューマンドラマ想像ますが、この作品はそういった「ヒューマンドラマ」という語り口があまり似合わない作品かもしれません。見た人の多くはそう感じると思いますが、想像以上にこの映画は「ヘヴィー」です。

 あらすじだけを聞けば「家族を信じて12年間希望を失わなかった男!」というようなキャッチフレーズが浮かんできますし、映画予告編もそんな感じで作られていたと記憶しています。ところが、この映画はそうした「希望」や「家族」の素晴らしさを謳いあげるというよりは、「希望」や「家族」といった言葉が通用しない「狂った世界」を描いた作品で、その「狂った世界」が見事に描かれています


5位 『私の男』

B00O2V8EUQ私の男 [Blu-ray]
Happinet(SB)(D) 2015-02-03

by G-Tools


 前半は素晴らしい。けど、途中の血の雨の演出はどうなのか?と思いますし、舞台北海道から東京に移ってからの「汚さ」も気になる。

 ただ、それでも主演の二階堂ふみの大げさのセリフでもそれが浮かない説得力のようなものはさすがでしたし、浅野忠信ゲスい男を演じさせるとこれ以上ないくらいにはまりますね。

 近親相姦というすごくダメになりそうなテーマを主演二人の力でうまくもたせた映画だと思います


 次点は『her/世界でひとつの彼女』。そして、『フューリー』と『ゴーン・ガール』は見れずに年越し…。

 

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/morningrain/20141230/p1