postheadericon 【馬島 TNR その3】物資調達~準備

当初わたしたちは不勉強であったため、



『どうぶつ基金』さんの出張手術が「無料」であることを



知りませんでした。



このため獣医先生方々の交通宿泊費や手術費用、



漁船のチャーター代、物資の輸送代など



費用が大変なことになるだろうと考え、



資金集めのための後方支援グループとして



『大切な猫たちプロジェクト in 馬島』を立ち上げ、



月1、2回ほど集まることにしました。






『大切な猫たちプロジェクト in 馬島』の例会は



毎回 “猫好き” の有志10人ほどが集まり、



美味しいランチをいただいて他愛のない話をしながら



馬島の猫さんたちのために1人2000円ずつ寄付し、



毎月のフード代を捻出しようというものです。



メンバーは猫友・O さんをはじめとする女性経営者や、



ギャラリーオーナー、アーティストなど。



このメンバーがさらに経営者仲間やスポンサーに声をかけて



今回の一斉 TNR の費用50万円を目標にして



集めることにしていました。






当初は実施時期は来年の早いうちに、という



比較的ゆとりあるペースのはずでした。



ところが、女の子は腹部の毛を刈るので冬場の手術は避けたい、



しかし、春になればまた新たな子猫が生まれてしまう、



そう考えると年内に実施するのがベスト、



ということになってしまい・・・



バタバタと手術日が12月13、14日に決まりました。



このため、猫友・Oさんが資金を立て替え、



「赤字が出たら二人で自腹~」などと笑いながら



「なんとかなるよー、えい!」っと・・・



始めるしかなくなっていました。






しかし、いくつかの条件を満たすことにより



手術費用はもちろんワクチン、レボリューション代(駆虫)、



先生やスタッフの方々の交通宿泊費など



『どうぶつ基金』さんの出張手術は無料で行われます。



本当に頭が下がる、素晴らしい事業だと思います。



そして、その条件のひとつが「行政との協働」です。



“行政” といっても今回申請したのは馬島の自治会でしたが、



佐上理事長先生の大英断により



『すぐやる』『完全にやる』『最後まで継続してやる』の、



お言葉通りの TNR が実現することになり、



言葉にできないほど感謝しています。






こちらで揃えなければならない物資は、



猫さんを収容する頭数分のケージやキャリー、トラップ・・・



捕獲後の猫さんたちが恐くないようにケージを覆う大きな布、



寒くないようにカラダを温めるカイロ、衛生品・・・



そして、手術室の会議用長机、ブルーシート、ゴミ箱などの備品・・・



これらを集め、不足がないかをチェックし、



借り入れたものは元通りに洗浄・消毒して返却する、



これらも TNR ボランティアの大切な仕事です。






最も大変だったのは、物資の搬入でした。



馬島はクルマを積めるフェリーは就航していませんから、



定期船で機材・物資を運び入れますが・・・



宅配便でやってもらえるのは船への積み込みまでで



積み降ろしは受取人が行います。



つまり、『どうぶつ基金』さんの手術用の精密機材をはじめ



その他の大量の物資は12月11日午前中必着で送り、



島民の方やボランティアで積み降ろす計画です。



しかし・・・ハプニング発生・・・!



 



あまりにも荷物が多すぎて



11日午前中の便には半分しか載せることができず、



残りは昼便で届くことに・・・



しかも小倉~馬島の定期船は1日往復3便しかなくて



昼便が着いてから帰りの終便までは約40分・・・



この間に荷物を積み降ろして所定の場所に配置し、



ケージなどの組み立てを行う・・・



もう考えるヒマもない、慌ただしさでした。



島民の方々も軽トラックを出動してくださり、



ボランティアが終便で帰った後は、



ケージの組み立てなどを行ってくださいました。



また、この日はマスコミ取材の記者さんも同行されましたが、



あまりのバタバタぶりに記者さんまでが・・・



見かねて搬入のお手伝いをしてくださいました。



もう、ハラハラ、ドキドキの連続です。



それでも何とかがんばることができたのは、



やはりそれぞれの、猫さんたちへの強い “想い”



ではないかと思います。






手術する猫さんを収容するために借り受けたキャリーは、



『にゃんだーガード』 キャリー 20



『福岡市東部動物愛護管理センター』 ケージ 24



『TNR博多ねこ』 捕獲器 2 キャリー 3 ケージ 4



『アニマルスクエア』 捕獲器 2 キャリー 4



『ドッグプール』 ケージ 4



『個人ボランティア M さん』 捕獲器 2 ケージ 4



『個人ボランティア T さん』 キャリー 2



『個人ボランティア G さん』 捕獲器 3



『個人ボランティア K さん』 キャリー 1



『大切な猫たちプロジェクト in 馬島』 捕獲器 2 キャリー 3



合計 80 台をお借りしました。






こうして見ると、改めて多くの皆様に支えられ



今回の TNR が成功したことを思い知ります。



心より感謝を申し上げます。

コメントをどうぞ

はじめに
calendar
2014年12月
« 11月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

◆ピン(♂)
福岡市の繁華街で行き倒れていました。実は、天使か福の神の化身。だってピンちゃんをギュッと抱きしめて願ったことは、すべて叶ったんですもの。(株)ミス・ブランチの永久名誉会長。享年12歳。


◆コペ(15歳・♂)
ピンちゃん亡き後のウチの長男。名前を呼ぶとシッポを立
てて「ニャーン」と返事をして飛んできます。前世は忠犬だったと思われる可愛いヤツです。


◆しまじろう(3歳・♂)
線路のそばで飢えて弱ってい
たところを保護され、2009年10月にウチの子に。過酷な野良子猫時代を送ったせいで歯肉炎の持病があるものの、食欲旺盛、元気いっぱい。最近甘え上手になってきました。


◆リリー(3歳半・♀)
しまじろう君とほぼ同時に迎えたママ大好きっ子。ママが他の子をちょっとかまうのも我慢できず、大声で鳴いて抗議します。嫉妬深いところも可愛いお姫様です。


◆ルネ吉かつお(3歳半・♂)
岩手県ニャン。盛岡市の繁華街でお腹を空かせて行き倒れているところを「プチポンもりおか」のサヴァさんに救出され、縁あって2010年春、九州・福岡へ。ピンちゃんそっくりの容姿&性格で癒してくれる天使です。


◆ファミ(1歳・♀)
あの3.11以降、福島原発被災動物シェルター『にゃんだーガード』へボランティアに行って出会った、ピンそっくりの女の子。人見知り全然なし! どんな人にもイチコロでなついて甘えるモンスター級アイドル猫です。