【レコ大】三代目ＪＳＢ、初の大賞！「完璧な１年」ＥＸＩＬＥ魂継承

　「第５６回輝く！　日本レコード大賞」（日本作曲家協会主催）の授賞式が３０日、東京・初台の新国立劇場で行われ、７人組ダンス＆ボーカルグループ「三代目Ｊ　Ｓｏｕｌ　Ｂｒｏｔｈｅｒｓ」が「Ｒ．Ｙ．Ｕ．Ｓ．Ｅ．Ｉ．」で初の大賞に輝いた。昨年４回目の大賞に輝いた先輩グループ・ＥＸＩＬＥの偉業を引き継ぐ快挙。ＥＸＩＬＥと兼任するＮＡＯＴＯ（３１）と小林直己（３０）は、史上初めて異なるグループで連覇を果たした。最優秀新人賞は西内まりや（２１）が受賞した。

　名前が呼び上げられると、ボーカル・登坂広臣（２７）は信じられないといった表情で両手で口元を覆った。７人は喜びをかみしめるように何度も頭を下げた。リーダーのＮＡＯＴＯは「自分たちはＨＩＲＯさんを始めＥＸＩＬＥメンバーのおかげで生まれたグループなので、支えてくださった方にやっと恩返しができた」と感謝。その目には涙が光っていた。

　昨年、史上初の４度目の大賞に輝いたＥＸＩＬＥが結成から７年かかった頂点に、４年でたどり着いた。ＥＸＩＬＥと兼任するＮＡＯＴＯと小林直己は、史上初の異なるグループでの連覇だ。

　今年はＥＸＩＬＥと若手グループを含めた「ＥＸＩＬＥ　ＴＲＩＢＥ（一族）」が６年ぶりに「ＰＥＲＦＥＣＴ　ＹＥＡＲ」と銘打った大事な１年。７人は１月からの全国ツアーで、一族のトップバッターを務めた。

　約１年前の１月８日。福岡で行われたツアー初日、ＥＸＩＬＥのリーダー・ＨＩＲＯ（４５）は７人に対して「熱狂を本物の感動に」とメールで激励。この日も「ＥＸＩＬＥ魂を発揮するパフォーマンスを」とメールで激励。授賞式のステージにも駆けつけ「ファンの方に少しでも恩返しができたんじゃないか」とたたえた。

　今年は初のベストアルバムや“春夏秋冬シリーズ”としてシングル４枚を発表。受賞曲は、一度きりの人生で夢を追い続ける大切さを歌う。その場で走るような動き「ランニングマン」とともに注目されオリコン１位を獲得した。９月から行われた「―ＴＲＩＢＥ」の全国ツアーでは先輩たちと同じステージに立ち、一つのステージに懸ける思いと姿勢を肌で感じて成長につなげた。

　登坂広臣は俳優デビュー作となった映画「ホットロード」が大ヒットし、第３９回報知映画賞新人賞を受賞。パフォーマーの岩田剛典（２５）、ＥＬＬＹ（２７）は映画「クローズＥＸＰＬＯＤＥ」に出演した。個々のメンバーの活躍がグループの実力を底上げした。

　来春からは単独では初のドームツアー（会場など詳細未定）も控える。「この賞に恥じないようにこれからも努力していきたい」とＮＡＯＴＯ。来年も“流星”のごとく光り輝く。