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【サッカー】

本田「アジア杯楽観論」に警鐘

2014年12月31日 紙面から

練習でボールを追う本田(右)。左は森重=千葉県内で(沢田将人撮影)

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 サッカー日本代表は30日、来年1月9日に開幕するアジア・カップ(オーストラリア)に向け、千葉県内で国内合宿2日目の練習を行った。連覇を期待される中で、大黒柱のFW本田圭佑(28)=ACミラン=は楽観論を排除。「ワールド・カップは厳しかったけど、アジア杯は優勝できるだろう、というのは危ない考え方」と警鐘を鳴らした。

 夜空に消えていく白い息とともに、口調は熱を帯びた。アギーレ監督の八百長疑惑についての話題が一段落し、ようやくサッカーの競技的な話が多くを占め始めた取材エリア。連覇の期待を問われた本田は、あえて警鐘を鳴らした。

 「ここで結果を出していかないと期待に応えられない。ただ前提として言っておきたいのは、アジア杯はそんなに簡単ではない。W杯は厳しかったけど、アジア杯は優勝できるだろう、というのは危ない考え方。前回はギリギリで優勝したことを忘れてはいけない」

 本田が危ぶむのは、周囲の楽観論から生まれる心の隙だ。前回大会は韓国との準決勝をPK戦で切り抜け、オーストラリアとの決勝は延長戦までもつれた。W杯出場が常連となっても、アジアの中で日本が突出した力を持っているわけではない。ただ、前回と同じギリギリの優勝では意味がない。

 「今回も勝ちにいく上で、内容が同じではいけない。内容を求めて優勝できないのも違う。どっちも求めていかないと」

 内容も結果も手にすることで、日本代表の進化を証明できると力説した。

 アギーレ監督の八百長疑惑の影響については、「ピッチ外の問題は気にしていない。その影響はピッチ上には関係してこないと思う」と首を横に振った。「チャンピオンと呼ばれる組織、人が、それをどう維持していくのか、自分なりに考えて、日本代表らしさを出し、結果、優勝できれば理想的」と本田。その理想を実現したとき、日本代表は次のステージに到達する。 (宮崎厚志)

 

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