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【サッカー】三鷹がV候補の東福岡に善戦2014年12月31日 紙面から
◇全国高校サッカー開幕戦最後の三鷹が善戦むなしく散った。サッカーの第93回全国高校選手権は30日、東京都世田谷区の駒沢陸上競技場で開幕した。開会式に引き続いて行われた開幕戦では、中高一貫校へ移行中で、来年3月いっぱいで閉校となる三鷹(東京B)が、高校総体(インターハイ)覇者で優勝候補の東福岡に0−2で敗れた。GK武田啓介(3年)を中心とした守備で前半は0−0で折り返したが、CKからの2失点で敗退した。31日の1回戦残り試合には流通経大柏、国学院久我山(東京A)など関東勢6校が登場する。 優勝候補筆頭の東福岡の前に、三鷹のGK武田が立ちはだかった。前半、東福岡の猛攻を受けながら、右に左にとシュートを止めまくった守護神は「止めた時は何も考えていなかった。東福岡は迫力があったけど、流れの中では取られなかった。それは自信になりました」と笑顔を見せた。 GKを始めたのは2年生の6月から。「自分たちの上の年はGKが6人もいたのに自分の代はゼロで、やってみたいと自分から言いました」。FWから未経験の状態でGKとなったが、植田GKコーチと先輩6人が手取り足取り教えた成果でグングン成長。新1年生にはGKもいたが、ポジションは譲らなかった。都大会5試合でも2試合で完封を記録するなど、計3失点だった。 試合でもセーブするたびにスタンドから「スゲェ」という歓声が聞こえてきて「もう一回やってやろう」と闘志を燃やした。「もっとボコボコにされると思った」(主将のMF巽)という試合が、武田の奮闘で緊張感のある展開に変わった。CKから2点を奪われたが「楽しかった」と、武田は敗戦にも充実感を漂わせた。 母校は来年度から中高一貫教育校として生まれ変わり、2007年度にはベスト8に進出し「都立の星」と呼ばれた三鷹は形式上廃校となるが、竹田は「三鷹の伝統みたいなものは受け継いでほしい」と、後輩にエールを送った。 転身からわずか1年半で、相手の東福岡・森重監督からも「いいGKだった」と言われるまでに成長した。ここでやめる手はない。「まだ成長できるかもしれない。できれば大学でもGKをやりたい。まだ(進学先が)決まってないのでセンター試験を受けます」と武田は普通受験で大学を目指す。「センターまであと2週間しかないんですよね」と苦笑いしつつも、その視線の先には大学サッカー界で躍動する自身の姿がはっきりとイメージされている。 (荒川敬則) PR情報
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