【12月30日 AFP】トルコ・イスタンブール(Istanbul)の高速道路を走行中のバスのドライバーが、運転席を離れてフォークソングに合わせて踊る動画がインターネット上で話題となった。トルコの警察当局は、このドライバーの行為を問題視し、ドライバーに罰金と免許取り消し処分を下した。同国の地元メディアが29日に報じた。

 問題の動画には、メティン・カンデミル(Metin Kandemir)運転手が、走行中のバスの車内で時々座席を立ち、黒海(Black Sea)地方の伝統舞踊「ホロン」を踊る様子や、乗客らが叫び声や歓声を上げながらその歌で盛り上がる様子が捉えられていた。

 動画には、速いテンポのダンスにすっかり熱狂した運転手と一緒に踊りだす乗客1人の姿も映っていた。

 運転席に戻ったドライバーは、今度は笑いながらハンドルから手を放して、腕を激しく動かし、体を左右にくねらせ大声で歌い始めた。

 乗客の1人が投稿したこの動画は、たちまちソーシャルメディアで話題となった。ドライバーの身柄は直ちに拘束され、運転免許の取り消しと160トルコリラ(約8300円)の罰金が科された。

 トルコの通信社ドーガン(Dogan)が伝えたところによると、バスの運転暦10年のドライバーは、この騒動について「今回が初めて。道路が空いていたので魔が差してしまった。二度とこんなことはしない」と謝罪しているという。

 イスタンブール市内の道路をめぐっては、無秩序で交通渋滞が激しいことに加え、危険運転などもしばしば見られることで知られる。(c)AFP