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英に逸材16歳「夢は日本のフル代表」
サイ・ゴダード(3月18日)
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【格闘技】井上尚弥、世界最速で2階級制覇2014年12月31日 紙面から ◇WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ
現代の怪物・井上尚弥(21)=大橋=が日本ボクシング界に新たな伝説をつくった。12年間王座に君臨し続けた世界的な名王者オマール・ナルバエス(39)=アルゼンチン=を1回にプロアマ通じて初めてダウンさせたのをはじめ合計4度リングにはわせて2回KO勝ちし、WBO世界スーパーフライ級王座を獲得。世界最速となるプロ8戦目で2階級制覇を成し遂げた。村田諒太(28)=帝拳=は米国のジェシー・ニックロウ(27)に大差で判定勝ちしてプロ6連勝を飾ったが、課題も残した。WBC世界ライトフライ級王座決定戦は八重樫東(31)=大橋=がペドロ・ゲバラ(25)=メキシコ=に7回KO負け。 快挙だ。世界戦28勝、39歳とはいえ衰えを知らない生ける伝説ナルバエスに、プロ8戦目の井上尚が勝った。しかも、プロアマ通じて一度もダウンしたことのない王者を4度もキャンバスにはわせて。 「夢じゃねえの。夢から覚めたら、試合前日だったことになったりして」。さすがの井上尚も興奮を抑えきれない。 奇襲攻撃が功を奏した。「最初に強いパンチを打って、警戒させようと思った」。上から打ち下ろすオーバーハンドのストレートを相手の額に強引に打ち込んだ。あまりの手応えに、「あの一発で拳を痛めた。ビキッときたけど、無我夢中。あのワンパンチでボクの記憶も飛んだ」と振り返る。最初の一撃でダメージを与え、ガードの上から右ストレートで最初のダウンを奪った。さらに、連打からの左フックで2度目のダウン。 並みのボクサーなら、ここで勝ち急ぐところだろう。だが、井上尚は冷静だった。「慌てないでいこうと思った。2度目のダウンを取った後も判定でいいやと。ナルバエスの左ストレートが死んでいなかったので」。しかし、そんな腹づもりとは裏腹に、2回に芸術的な左のカウンターフックで3度目のダウン。最後は左ボディーで王者の心を折った。 「自信しかない」。戦前、そう豪語していた井上尚だが、実は「キャリアにやられるんじゃないか、とプレッシャーで押しつぶされそうになった」という。しかし「若さと勢いでやり抜くしかない」と自分に言い聞かせた。井岡一翔の持つ11試合を抜き、8試合での2階級制覇は国内最速どころか世界最速。だが、そんな記録よりもナルバエスに圧勝したことに意義がある。 「ライトフライからスーパーフライに上げて、減量苦から解放されて、本来の自分の力が出せるようになった。これからどんな挑戦者でも受けて立つ。具志堅さんの防衛記録(13)を目指して、長く防衛していきたい」。一つの伝説が終わって、怪物伝説が始まった。 (竹下陽二) PR情報
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