転落死:13階部屋の窓?から5歳男児 母親逮捕 荒川
毎日新聞 2014年12月30日 20時23分(最終更新 12月31日 00時54分)
◇殺人未遂容疑で 数日前にも男児の首を絞め逮捕に
29日午後11時15分ごろ、東京都荒川区西尾久のマンション敷地内で、13階に住む男児(5)が頭から血を流して倒れているのを父親(57)が発見した。男児は部屋の窓から転落したとみられ、病院に運ばれたが間もなく死亡した。警視庁尾久署は30日、直前まで部屋に一緒にいた母親(34)を、数日前に男児の首を絞めたとして殺人未遂容疑で逮捕、死亡の経緯についても詳しく調べている。
母親の逮捕容疑は23日午後5時ごろ、荒川区のホテルのトイレで男児の首をひものようなもので絞めて殺害しようとしたとしている。調べに対し「本当に覚えていないし、ひもは持っていない」と容疑を否認している。母親は精神科に通院しているといい、責任能力の有無についても慎重に調べる。
尾久署によると、男児は両親と3人家族。父親は29日午後2時ごろ同署に電話し、「母親が精神的に不安定で、子供の首を絞めた。入院させたい」と23日の経緯も伝えて相談したが、応対した署員が病院を紹介すると、詳しい住所などを知らせずに電話を切ったという。
父親は29日午後11時ごろ、近くの会社に忘れ物を取りに行くために外出。約10分後に帰宅したところ、部屋に母親だけがおり、男児は寝室の窓の真下の地面に倒れていた。
同署の岩沢俊宏副署長は「署員の対応に問題がなかったか確認する」としている。【山崎征克、福島祥】